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私の愛聴盤(第129回)

2019-04-29 | 私の愛聴盤
第129回は豊住芳三郎ユニットの1枚です。
「THE MASTERPIESE」 ALM UR-4
  
1. PRAY FROM K2 GODWIN AUSTIN Mt.
2. EFU NO FUE
3. RAGA OF BLACK KEY
4. LET′S WASH YOUR HANDS
5. FROM ALEXANDRIA BEACH
6. THE NILE, THE INDUS, THE GANGES
7. 1,2,3,4 SUBLIMATION
豊住芳三郎(ds & perc) 梅津和時(as, bcl) 片山弘明(ts, bs) 佐藤春樹(tb)
録音 1979年4月17,18日

世界中を演奏しながら歩き回り、多くのインプロバイザーとのセッションを通じてその足跡を残してきた豊住が、1970年代後半には既にこのような音造りをしています。
この録音は今から40年も前に遡上りますが、彼の主張がしっかり詰まっていて非常に優れた内容であると思います。
いずれの曲も、聴いていてイマジネーションを掻き立てるもので、A面3曲は、阿部薫、エリック・ドルフィー、ウスタブ・アムザデリカーンに捧げています。
またB面の3曲は、生活向上委員会のメンバーである3人が豊住と各1曲ずつ演奏するデュオで構成されています。

1曲目の冒頭は、リード奏者により遥か遠くの山々を連させるかの如く静かに始まり、その後、豊住がドラとティンパニーで加わり、後半になって管楽器の入り乱れになるころには豊住もドラムスで対抗しています。
2曲目は、ドラによる静かな空間を作り出した後、リード奏者によるロング・トーンを経て演奏が次第に熱くなり、これに豊住が前曲同様にドラムスで応じる構成となっています。
3曲目は、豊住が最初からドラムセットを駆使して本領発揮し、それに管楽器の3人が絡んでいます。
レコードでいうB面に移って、最初は片山のテナー・サックスが暴れまくり、これに負けじとドラムスで対抗しますが、続く梅津との演奏では、淡々と吹くアルト・サックスの後ろで、色々な出し物を駆使し効果を出しています。
また、佐藤との演奏では、トロンボーンとドラのマッチングが良い雰囲気を醸し出しており、ここでも熱くなるに従いドラムスとの丁々発止の演奏へと移っていきます。
最後の「1,2,3,4・・・」は、全員による仕上げの演奏で、生活向上委員会での雰囲気を再現しています。

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