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ルー・タバキン カルテット

2018-08-19 | JAZZ
フランク・ウエスと同様に、テナー・サックスとフルートを演奏するプレイヤーとして、ルー・タバキンも忘れられません。
彼の演奏の多くは、穐吉敏子カルテットや彼女のオーケストラで聴くことが出来ますが、リーダー・アルバムとなると限られてきます。
下記のアルバムは、1976年初頭に穐吉敏子=ルー・タバキン・ビックバンドとして来日した機会を捉えて東京のビクター・スタジオで録音されたものですが、リーダー・アルバムとしては、1974年のピアノレス・トリオに続いて2作目となります。
「LEW TABACKIN ・ DAY DREAM」 RCA RVP-6057
  
1. WHAT AM I HERE FOR?
2. NIGHT AND DAY
3. DAY DREAM
4. INTERLUDE(*)
5. GOLDEN EARRINGS
LEW TABACKIN(ts, fl)穐吉敏子(p) DON BALDWIN(b)
日野元彦(ds) PETER DONALD(ds*)
録音 1976年3月8日
コールマン・ホーキンス~ソニー・ロリンズの流れを汲むルー・タバキンのテナー・サックスは、非常に豪放でありながら繊細で、且つ優れたテクニシャンでもあり、それはここでも変わりません。
そのプレイは1曲目の「WHAT AM I HERE FOR?」から如実に表れており、特に中低音部を活かした吹奏には圧倒されます。また、穐吉のピアノは自作曲を除くと、ソロを取る以外は控えめであり、まるでピアノレス・トリオの様でもあることから、日野元彦のプッシュがルーの演奏を一掃引き立てています。
また「DAY DREAM」のようなスロー・バラードでは、ジョニー・ホッジスがアルトからテナーに持ち替えて吹いているような一面も垣間見えます。
収録されているのはエリントン・ナンバー2曲、スタンダード2曲をテナー・サックスで、そして穐吉敏子作曲の「INTERLUDE」のみフルートで演奏されています。
ルーのフルートは、まるでクラシックの奏者のように優雅で、美しい音色を持った高度な演奏を聴くことが出来ます。

下記の2枚は、いずれも1971年2月に穐吉敏子カルテットとして録音されたものですが、フルート演奏は、カーネギー・ホールのジャケットの方で宮城道雄の「春の海」が、またSumieの方で「墨絵」と「P.A.J.(原曲は吉田正の再会)」が収録されています。
 

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