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ジャケットはイマイチだけれど

2018-02-04 | JAZZ
これはソニー・スティットが亡くなる1年前の録音で、ジャケットはイマイチなれど、リズム陣はベテラン揃いでエンジニアがRVGとくれば、悪かろうはずがない1枚。

「SONNY STITT IN STYLE」 MUSE MR 5226
  
1. WESTERN STYLE
2. I′LL WALK ALONE
3. JUST YOU, JUST ME
4. THE GOOD LIFE
5. IS YOU IS OR IS YOU AIN′T MY BABY?
6. KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG
7. EASTERN STYLE
8. YESTERDAYS
SONNY STITT(as, ts) BARRY HARRIS(p) GEORGE DUVIVIER(b) JIMMY COBB(ds)
録音 1981年3月18日

各楽器の特徴を活かした好録音で、スティットのサックスは輝きを増し、はじけるようなデヴィヴィエのベース音がしっかり刻まれています。
レコードでいうA面にミディアム・テンポの「WESTERN STYLE」を、B面に少し早めのテンポの「EASTERN STYLE」という粋なタイトルのブルースを配置し、テナー・サックスで5曲、アルト・サックスで3曲を演奏しています。
冒頭の「WESTERN STYLE」は、テナーとベースが絡み合う演奏でスタートし、その後はベースが4拍子を刻む展開となっており、ロバータ・フラックの歌で有名な「やさしく歌って」においては、アルト・サックスに持ち替え4ビートで軽快に飛ばしています。
A面最後の「THE GOOD LIFE」は短い演奏ですが、アルトによる美しいバラードであり、最終曲の「YESTERDAYS」はスティット(テナー)、ハリス、ディヴィヴィエの順でソロが受け渡される長い演奏となっており、この2曲は共にエンディングでスティットのカデンツァで締めくくられるという考えた構成となっています。
なお、バリー・ハリスは数曲でソロを取りますが、スティットのプレイを含め「JUST YOU, JUST ME」が私好みの1曲です。
このアルバムはタイトルの「in Style」が示す通り、正にスティットのプレイ・スタイルがギュッと詰まった演奏集です。

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