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この時季に相応しいアルバム

2016-11-19 | JAZZ
この時季に相応しい曲が沢山ある中で、「ニューヨークの秋」は過去に一度、ここに登場しています。
この秋の定番曲は、前回のソニー・スティットの「パーソナル・アピアランス」にも入っていましたが、こちらはタル・ファーロウのその名もズバリ「ニューヨークの秋」です。

「AUTUMN IN NEW YORK」 VERVE MGN-1097
  
1. I LIKE TO LECOGNIZE THE TUNE
2. STRIKE UP THE BAND
3. AUTUMN IN NEW YORK
4. AND SHE REMEMBERS ME
5. LITTLE GIRL BLUE
6. HAVE YOU MET MISS JONES
7. TAL′S BLUES
8. CHEROKEE
TAL FARLOW(g) GERRY WIGGINS(p) RAY BROWN(b) CHICO HAMILTON(ds)
録音 1954年11月15, 16日

50年代のジャズ・ギター界にあって、活躍したギタリストの一人であるタル・ファーロウは、ブルー・ノートに初リーダー作を録音した後、ノーマン・グランツに認められ、ノーグラン(後にヴァーヴ)レーベルに9枚を録音し、その第2作がこのアルバムです。
ピアノはジェリー・ウィギンス、ベースはレイ・ブラウン、ドラムスはチコ・ハミルトンというちょっと珍しい顔合わせのカルテットで、ミデアム・テンポが5曲、アップ・テンポが1曲、バラードが2曲の構成となっています。
その中で、今回のお題である「ニューヨークの秋」はバラードで、タルのハーモニック奏法を駆使したソロでスタートした後、2コーラス目からはカルテットとなり、バイ・テンポでタルの真骨頂である骨太で、魅力的な演奏が展開されています。
ジャケットからもその雰囲気が漂ってきます。

もう1曲のバラード「リトル・ガール・ブルー」も、タルのソフトで語りかけるような演奏に、バックで応えるレイ・ブラウンのベースが心地良いです。
それとは対照的で超高速で演奏される最終曲の「チェロキー」、タルの神技的超絶テクニックはいうまでも無いですが、それにしっかり付いていくレー・ブラウンとチコ・ハミルトンのブラシ・ワークは痛快で、脱帽の1曲でもあります。

コメント (2)
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