あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤 (第89回)

2016-06-12 | 私の愛聴盤
第89回は菅野邦彦の「慕情」です。
これはプロモーション用のレコードですが、ホールの残響を上手く利用した収録で、正に会場にいるような気分になれます。

「LOVE IS A MANY SPLENDORED THING」 TBM 26
  
1. LOVE IS A MENY SPRENDORED THING
2. AUTUMN LEAVES
3. BLUES FOR WYNTONS KELLY
4. PARDIDO
菅野邦彦(p) 小林陽一(b) 高田光比古(ds) 小川庸一(cong)
録音 1974年3月22日

菅野邦彦(スガチン)の繊細なピアノ・プレイ、
左手のアクセントと、右手で弾く高音部のタッチに特徴があり、一聴して彼だと分かるオリジナリティを持っています。
1曲目の慕情、
奇妙なピアノ・ソロによるイントロの後は、ゆったりしたテンポで1コーラスを演奏した後にイン・テンポとなり、スガチン節が全開します。
この曲は、ローチ・ブラウン・クインテットの名演もありますが、これも印象に残る演奏です。
続く2曲目は多くの演奏家が取り上げる枯葉ですが、ここでも彼独自の解釈によるイントロから始まり、曲に入ってエロール・ガーナーばりのアタックが何とも心地いいです。
そしてエンディング、観衆がいつ拍手をしようかとタイミングを計っている中で、残響音が静かに響きます。
3曲目のウイントン・ケリーへのトリビュート曲を挟んで、レコードの裏面を占めるパーディドへ、
18分を超える長尺演奏は遊びごころも取り入れ、ひじ打ちとまではいかないまでも今までになく激しく鍵盤を叩くところもあり、エンディングへ向かった後は、静かに1音を叩いて終了となります。
このアルバム、
ライブでありながら音撮りも良く、数あるスガチンのアルバムの中でも上位にランクされる1枚だと思います。


それから・・・
最近レコード・プレイヤーのケーブルとカートリッジを交換したので、早速このアルバムを聴いてみました。
カートリッジはMM型ですが、これまで使用していたシュアーのM97Xからortofonの2M Redへ、
このカートリッジ、
安価にもかかわらず、M97Xより音圧が高く中高域が豊かで、ピアノの音がクリアで粒立ちも良く気に入りました。
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする