あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

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私の愛聴盤 (第73回)

2015-10-18 | 私の愛聴盤
第72回はバド・パウエルの「ザ・シーン・チェンジズ」です。

以前、バド・パウエルのRCA盤を取り上げた時にも書きましたが、
私の好みのパウエルは、狂気だった演奏より、手がもつれてもゆったり感のある後期の演奏です。
初期の目に留まらぬ速さの演奏、それはそれは素晴らしいのですが、正対して聴くには気力、体力が要ります。
よってブルー・ノートにおいても、5作ある中のこちらが愛聴盤です。
「THE SCENE CHANGES THE AMAZING BUD POWELL」 BLUE NOTE BLP-4003
  
[A SIDE]
1. CLEOPATRA’S DREAM
2. DUID DEED
3. DOWN WITH IT
4. DANCELAND
5. BORDERICK
[B SIDE]
1. CROSSIN’ THE CHANNEL
2. COMIN’ UP
3. GETTIN’ THERE
4. THE SCENE CHANGES
BUD POWELL(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)
録音 1958年12月29日

このレコード、
国内外で度々再発されて都度買い求めてきましたが、40年以上も前に渋谷のヤマハで購入したこのモノラル盤が一番のお気に入りです。
A面1曲目の「クレオパトラの夢」を始め全曲パウエルのオリジナルですが、その多くがマイナー調で統一感があります。
アート・テーラーのドラミングは、全曲ブラシでパウエルをプッシュしていて、アルバム全体を盛り上げています。
パウエルは、59年初頭にパリに渡りヨーロッパで5年間を過ごすことになり、その前の米国内での活動における最後のレコーディングです。

それにしても、息子のジョンと共に親子で収まったジャケット、
彼のブルーノートの5枚の中では、これが一番和みます。
A面5曲目の2分足らずの「ボーダリック」は、その3歳の息子のためにパウエルが書いた曲でもあります。

コメント
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