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ジャズ・ラブの記録

2014-02-25 | JAZZ
1950年代後半に、たった2年間の活動だけで消滅してしまったグループ「JAZZ LAB」、
「ジャズ・ラブ」とはジャズ・ラボラトリー(ジャズ実験室)の略で、進歩的な黒人ジャズメンのジジ・グライス(as)と、ドナルド・バード(tp)の2人によって作られた双頭ヘッドのジャズ・バンドです。
当時のジャズ界は、ハード・バップが盛んで、多くの新しいグループが誕生しました。
「ジャズ・ラブ」もその中の一つで、グライスとバードは、以前から抱いていたアイデアをお互いに交換しながら発展させ、新しいジャズを追及していました。
音楽的には重要な働きをしたものの、玄人好みの地味な存在ゆえ大衆受けすることができず、レコーディングとしては1957年の1年間に6枚のアルバム(1枚は片面)を残しただけでした。

以下にその6枚を紹介します。(一部国内盤を含みますが、リストはオリジナル番号で示しています)
1) Columbia  CL 998  57年1月13日録音
    
 
2)Riverside PLP 299 57年2月27日録音
   

3)Verve MGV 8238 57年7月5日録音
    
これはニューポート・ジャズ・フェスティバルの実況盤で、セシル・テーラーとのカップリングです。
70年代初め、日本グラモフォンの特典盤として入手しました。

4)RCA (当時未発表)57年7月31日録音
    
このアルバムは、1976年に日本ビクターが世界で初めてレコード化しています。

5)Jubilee JLP-1059 57年8月録音
   
アルバム・ジャケットは正に実験室です。

6) Columbia CL-1058 57年8月30日、9月3日、5日録音
   
最後もまたコロムビア・レコードに戻っています。  

「ジャズ・ラブの」吹き込みは、上記のアルバムで示したように、57年1月31日から始まり、同年9月5日迄の合計14セッションのみです。
メンバーについて、リーダーの2人以外は、都度入れ替えがあり、最後のアルバムではジャッキー・パリス(vo)も参加した9人編成となっています。
この6枚の共通点は、ハード・バップという伝統の線を固守しながらも、テーマ部分をより自由な小節で組み立てたり、アレンジ部分においても、個々のソリストが自由に表現できるようになっており、当時流行ったウエスト・コーストの整然としたアレンジとは異なる手法が用いられています。
私の好みは最初のコロンビア盤で、ジャズのオリジナルやスタンダードの解釈も面白く、6枚の中では一番ターンテーブルに乗る回数が多いレコードです。

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