掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

竹鶴酒造にて

2009-07-05 22:01:38 | 日本酒
本日、ちょいと気が向いて車で25分位にの所に位置する、竹原市の「竹鶴酒造」さんに仕入れにお伺い致しました。いつもは配達をして頂くのですが、今回は少量だった事もあり、また石川杜氏の書かれた「小冊子」も頂きたくて、ドライブがてら女房と二人でお邪魔致しました。
町並保存地区に位置する蔵には、竹鶴社長婦人がいらっしゃり、いつものように観光客の方をお相手に蔵や商品の説明などをされておられました。
早々に商品の注文を済ませ、「後ほど取りに参ります。急ぎませんから・・・」と言い残し、昼食がまだった我々は食事しに出かけました。
程なくして蔵に返ってくると、商品を用意して下さっていました。商品を持ち帰ろうとすると、社長の奥様に「実は先日、仕込み用の木樽が出来上がったので、ご覧に成りますか」との事。この木樽は「もと場」を拡張する際、以前使っていなかった部分の「もと場」をもう一度使えるように整理していた際に出てきた仕込用の樽で、2年前位から仕込蔵二回のテースティングルームにオブジェのように鎮座していた(ビックコミックの「クロード」でも出てきた)あの樽なのです。21BY(今年度の仕込)から使用予定という事は、石川杜氏からもお聞きしており、楽しみにしておりました。
更に竹鶴社長の奥様にお話を聞くと、その樽はメンテナンスが済み7月3日(金曜日)に仕込み蔵に入り、「まだ外部の方にはお見せしていないんですよ・・・・」との事。大変光栄な事に、誰よりも早く一番に拝見させて頂く事に成り、わくわくしながら仕込み蔵に参りました。すると「何と言う事でしょう・・・(ビフォーアフター風に)とても素晴らしい以前見た仕込樽は、存在感威厳はあったものの、使われているという意味での存在感というかライブ感・生命力が感じられず、過去に使われていた道具・・・というだけの感じでしたが、(以前お邪魔した時に取った写真=下写真:石川杜氏の背後メンテナンス前の仕込樽)今回目の当たりにした樽は生命の息吹というか、これからの造りを今か今かと待ち構えるような、何かわくわくするような興奮すら覚えるような気配を覚えました。この仕込樽の大きさは、竹鶴さんの通常仕込み樽と遜色の無い4,000リッター前後だと思われます。通常の鏡割りの時に使われる、四斗樽などと比べるとさすがに樽下部の竹の箍(たが)の数が多く(6つ)頑丈そうでした。
こういった木樽で仕込んでいる蔵は、酒造期に何件か拝見させて頂いた事ありましたが、今回の樽より一回り小さく、この大きさの樽で仕込んでいる蔵は、リアルタイムでまだ見た事がありません。推測ですが、竹鶴酒造さんのこの樽も今後、土用の日辺りに柿渋など塗られ濃い赤茶色に成り、もっと雰囲気が出るのでしょうかね~・・・
底には浴槽のように穴が開いていますが、通常のホウロウ仕込タンクにある様な側面にある「呑み口」の穴はありません。この中に醪が・・・・・と想像するだけで興奮します。(勿論仕込みは生もとでしょう・・・・)使えない部分の板は一部やり変え見事に仕上がっています。これからまた新たな「竹鶴」石川杜氏チャレンジの始まりです。21BY「生もと」木樽仕込大いに期待です。







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6 コメント

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Unknown (シジミ酒造)
2009-07-06 13:43:24
うぉ~、とうとうですか・・・
興奮しますねぇ。私も再生前の樽を見せていただきお話も伺ってたので、その気持ちの高ぶりがよく分かります。
しかし、着々ですね・・・すばらしい・・・
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Unknown (SUISUI)
2009-07-06 14:52:06
いよいよですねー。

飲めるのは、平成23年ですかねー。
どんなお酒になるんでしょうかねー。

楽しみですねー。

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Unknown (掛井酒店⇒シジミ酒造様)
2009-07-06 16:04:05
本当に、「着々・・・・」と言う言葉がぴったり来る石川杜氏の酒造りですね~。
酒造期の度、新しい事に取り組まれたり{ガッテン}いろいろな課題を一つづつ克服され、自分の理想としておられる酒造りに、ぶれ無くアグレッシブに突き進む姿は、はたで見ていても{キラリ}カッコイイ{キラリ}限りです。次は槽辺りが・・・・・{はてな}
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Unknown (掛井酒店⇒SUISUI様)
2009-07-06 16:13:02
今から21BYの造りが楽しみに成って来ます。

「生もと・木樽仕込」は商品として市場に出るには、早くても仰る通り平成23年以降でしょうね・・・・。
しかし私は、来年には「呑み○り会」で口に出来るでしょう・・・・{笑}
しかしこんな可愛くない事言っていたら、山賊殿にどやされそうです{げっ}{汗}。
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Unknown (おーごと酒屋M)
2009-07-07 00:07:44
凄い光景じゃね。Kちゃんの興奮がすげぇ伝わって来ます。
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Unknown (掛井酒店⇒おーごと酒屋M様)
2009-07-07 09:35:50
大興奮でした{ロケット}。

以前見た樽とは、同じ樽なのに全く雰囲気が違い、魂・気が注入されたようで素晴らしいものでした{パチパチ}。

勿論、サーマルタンクなどの冷却装置など全く要らない、野放し・放任主義<小>(理にかなった)</小>石川杜氏のスタイルのお酒にはもってこい・・・・。
この素敵な仕込樽からどんなお酒が出来るのやら・・・・・。
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