掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

竹鶴酒造に行きました

2010-02-10 06:10:58 | 出来事
甑からもうもうと上がる白い蒸気を見ながら、何故か心はわくわくして来ました。
他の蔵元さんでは、蒸の作業は何度か拝見させて頂いた事はあります。しかしながら竹鶴酒造さんの蔵見学は幾度となく参りましたが、実は蒸の作業は拝見した事がなく、とても新鮮に感じることが出来ました。
程なく米は蒸しあがり、甑から蒸し米をスコップで掘り、床に広げ蔵の冷たい気候で自然放冷させ一部は麹室に引き込まれ、一部は添仕込に使われました。

上写真の様に甑で蒸された米は、下写真のように蔵人が米を掘り桶に移されます。今回の掘り出し係の蔵人は村上さん。

その蒸米の入った桶の重さを下写真のように計り・表に重さを記載されます。どれも大体15Kgくらい

その後、素早く下の写真のように床に蒸米をほぐすように広げ、蔵の冷たい冷気で自然豊麗させます。
皆さん総出で、放冷作業です。中腰で大変そうです。

放冷された蒸米は麹室に引き込まれ、もう一つは、添仕込に使われました。
「添仕込え」とは、三段仕込(初添え・仲添え・留添え)の初添えを指します。添え仕込みは大きな仕込桶より一回り小さな、下写真のような桶で仕込まれ、仲添え以降は大きな桶に移され仕込まれます。

作業が一段落したところを見計らって、今年から仕込みをされている木桶の面を見せて頂きました。下写真は木桶で仕込まれる生もと純米の醪です。丁度仲仕込の最中で、放冷期で冷やされた蒸米がシューターを通して醪の中に落とされている様子です。

その仲仕込桶の隣には、同じく木桶仕込(留仕込後)生酛純米の醪が元気良く発行中でした。面はこんな感じです。


これ以降の話は、また次回・・・。