東村山市総合震災訓練で、体育館にエアコンの必要性をあらためて感じました。

2017年09月23日 | #東村山市災害
2017年9月23日(土)前日からの雨で、東村山市総合震災訓練は、10時から第三中学校にて応急救護訓練、炊き出し訓練、避難所要員訓練のみを実施されました。

初期消火訓練や土のう積み訓練、煙体験ハウスは中止です。

校庭には、大きな水溜まり。体育館での訓練がメインになっていました。

外では、ロープワークや起震車体験です。

炊き出し訓練では、自衛隊が作るカレーを配布。

大勢の方々が体育館で訓練を行い、あらためて避難所になった場合のエアコンやシャワールームの必要性を感じました。

特別教室については、平成28年度中学校はエアコン設置済、小学校は平成30年度設置完了予定です。

残すは、避難所になる体育館ですね。

平成26年6月定例会にて、東村山市立小・中学校の特別教室と体育館にエアコン設置を求める請願は不採択になりました。

東京都の補助金があればなあ。


<以下、東村山市HPより抜粋>

第11回 平成26年6月24日(6月定例会)

日程第12 25請願第18号 東村山市立小・中学校の特別教室と体育館にエアコン設置を求める請願

○議長(肥沼茂男議員) 日程第12、25請願第18号を議題といたします。
  生活文教委員長の報告を求めます。生活文教委員長。

〔生活文教委員長 伊藤真一議員登壇〕

○生活文教委員長(伊藤真一議員) 生活文教委員会の御報告をいたします。

 25請願第18号、東村山市立小・中学校の特別教室と体育館にエアコン設置を求める請願が去る6月16日の委員会において審査終了、採決いたしましたので、その途中経過並びに結果を申し上げます。

 本請願は、昨年12月定例会で当委員会に付託され、計4回の委員会での審査並びに議論を経て、採決の結果、採択すべしとの結論となりました。

 その審査経過等について申し上げます。

 この請願の審査を進めるに当たり、まず児童・生徒たちの保健をどう守るべきかという点、次に財政的な負担をどうクリアすべきかという、これら2点が結論を導き出す上で大きな論点となりました。

 まず、児童・生徒たちの健康をどう守るべきかという視点について申し上げます。

 ある委員から、エアコンのない高温状態の特別教室において、児童・生徒の体調が悪化したという事例があるかとの質疑がありました。これに対し担当所管からは、特にぐあいが悪くなったという報告は今まで受けていない。各校とも、服装の工夫、水分補給の指導、普通教室の活用などにより対応しているとの答弁がありました。

 また、気温が高い時期の体育授業についての考え方について質疑が行われ、年間を通し、体育館、校庭、プールを活用して、季節に合わせたカリキュラムを組んでいるとの答弁がありました。
  別の委員から、市内施設でエアコン未設置の建物はないと思う。所管は、小・中学校特別教室へのエアコン設置の必要性をどのように認識しているかとの質疑が出され、必要性は認識しているが、予算面を含め、総合的に考えていかなければならない課題であるという答弁がありました。

 また、学校校舎の実際の室温について質疑が出され、外気温が31度であった6月4日午後2時の測定では、小・中学校の特別教室平均気温は29.6度との回答がございました。

 一方、エアコン導入に伴う設置費用並びに運転資金、そしてその他の自治体の対応状況などについて申し上げます。

 以下申し上げます具体的なデータについては、委員会として資料請求を行い、所管より資料提出並びに説明を受けました。このための準備をしてくださった各所管担当者に感謝を申し上げます。

 提出を受けた資料は、区市町村立小・中学校特別教室の冷房設備設置状況、都立学校の冷房設備設置状況、区市町村立小・中学校体育館の冷房設備設置状況、市民スポーツセンターに伴う経常経費、市立小・中学校の屋内運動場の空調に伴うガス料金推計資料、当市の小・中学校特別教室空調設備設置状況、そして最後に、26市の特別教室空調設備設置状況であります。

 また、東京都教育長から去る4月25日に示された、東京都公立学校施設冷房化支援特別事業実施要綱並びに同補助金交付要領が当委員会に提出されました。それによりますと、東京都の補助金の対象となる教室は、音楽室、視聴覚室、図書室、パソコン教室及びそれに準ずる教室とされています。また、この基準において該当しない教室は、具体的には理科室、家庭科室、生活科室、図工室、これは中学校では美術室、あるいは技術室であります。特別活動室となります。

 以下、東村山市内の小・中学校の特別教室に対する空調機の導入実態を申し上げます。

 まず、東京都が補助対象としている教室について申し上げます。小学校全校では、52教室中36教室がエアコン導入済みです。導入率は69.2%となります。これは、26市平均74.3%に比べ、約5%低い導入率です。中学校全校では、38教室中17教室がエアコン導入済みで、44.7%となっています。これは、26市平均80.7%に比べ、約40%も低い導入率です。

 次に、補助対象外の特別教室のエアコン導入状況を申し上げます。小学校では、143教室中41教室にエアコンが導入されています。導入率は28.7%です。これは、26市平均の32.9%に比べ、約4%低い導入率です。中学校では、97教室中、エアコン導入は16教室で、16.5%の導入率となっています。これは、26市平均31.7%に比べて、東村山市の導入率は約半分にとどまっています。

 これらの資料の提出を受け、質疑を行い、答弁をいただきました。主な質疑内容は以下のとおりです。

 まず、東京都の補助金の概要について質疑がありました。それに対し答弁は、制度の期間は本年度から30年度までの5カ年である。補助額は普通教室と同じ考えである。つまり、国3分の1、東京都補助6分の1、国の工事費査定額との実際の単価差の実額を都補助とする。その対象教室は、都立高校と同じく、音楽室、パソコン室、図書室、視聴覚室等である、このような答弁がございました。

 次に、体育館へのエアコン導入について申し上げます。委員会に提出された資料において、仮に体育館にエアコンが導入された場合のランニングコストについて試算が示されていました。それによりますと、これはあくまで推計ですが、全小学校の光熱費の増加額は1,718万6,000円となります。全中学校の光熱費増加額は983万円、その合計額、年間約2,700万円の増加となるとの予測が示されました。

 なお、イニシャルコストについての質疑に対しては、体育館の建設、建てかえ、あるいは新築の際に空調機が設備されることがほとんどであるため、体育館の具体的な空調設備工事費については不明との答弁がございました。

 次に、他市の学校体育館へのエアコン導入状況について申し上げます。所管より提出された資料によりますと、東京都区部で5.8%、都内市町村部で2.0%。このうち福生市においては、米軍横田基地が所在しているため、全校の体育館を含め全教室がエアコン導入されています。この特殊な事情を控除して、つまり福生市を除いて計算しますと、市町村部では0.6%という結果となりました。

 その他、体育館へのエアコン導入をめぐる意見、質疑、答弁は、以下のとおりであります。

 ある委員から、災害時の避難所としてエアコンを整備しておくべきではないのかとの質疑に対し、学校長判断とはなるが、弱者対策としてエアコンの整備された普通教室での避難対応が可能と考えているとの答弁がございました。

 また、今後、東京都の補助制度の対象教室が拡大されるかとの質疑がございました。それに対して、体育館については動向をつかんでいないが、理科室などの特別教室については対象とするよう、教育長会等でも要望が出ている。今後拡大される可能性もあるとの答弁がございました。

 その点に関し別の委員から、現在の補助対象以外の教室については、この5年間に計画するつもりはないのかという質疑がございました。所管からは、以前、市長も申したとおり、都補助があってできる事業であるという認識である。補助対象外の教室については、今後、都の動向を見きわめていく必要があると考えているとの答弁がありました。

 以上のような質疑、答弁を経て、討論を行いました。

 まず、請願を不採択としたいとする委員から、次のような討論がございました。現在、市は、校舎外壁、トイレ改修など、学校施設改修に国の補助金を活用して改善を進めている。
今年度に入り、東京都が5年間の時限措置として特別教室へのエアコン設置費用の補助制度をスタートさせた。この機会に、おくれている対象教室への導入を要望したい。

 しかしながら、補助対象となっていない理科室や図工室、家庭科室、体育館にエアコン設置を進めるには一般財源を用いらざるを得ず、現下の財政状況を考えると極めて厳しいと言わざるを得ない。特に体育館について言えば、そのような状況のもと、夏は水泳を中心としたカリキュラムが組まれており、また、災害時の弱者対策としては、普通教室での避難も対応可能であることが確認された。請願の趣旨は理解するものの、全体の公共施設再生計画を展望すると、補助対象外の特別教室、特に体育館へのエアコン設置は極めて困難であると言わざるを得ないとの討論がありました。

 また、採択すべしとするある委員からは、子供、保護者、先生方の要望は大変に強いものがある。学校環境の整備向上、学力向上にエアコンは不可欠である。東京都の補助制度も決まった。都は予算を用意している。足りない分は一般財源を使って、請願の求めに応えていただきたいとの討論が述べられました。

 別の採択すべしとする委員からは、行政は予算が厳しいと言うが、子供たちの命と健康を守る観点から、全ての教室にエアコン設置するべき必要性は明白である。また、体育館はスポーツの場であり、災害時の避難所となる可能性を見ても明らかである。この請願は期限を区切ってのエアコン設置を求めていないのであり、都の補助制度の拡充を市として求めることも含めて、行政は努力すべきであるという趣旨の討論が行われました。

 以上で討論を終了し、採決を行い、賛成多数で、本請願は採択とすることに決しました。

 以上で、生活文教委員会の報告を終わります。

○議長(肥沼茂男議員) 報告が終わりました。

  25請願第18号につきましては、質疑及び討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。

  25請願第18号についての委員長報告は採択であります。
  お諮りいたします。
  本請願を採択することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(肥沼茂男議員) 起立少数であります。よって、本件は不採択とすることに決しました。


9月22日(金)のつぶやき

2017年09月23日 | #東村山市災害