まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

森の寄生虫

2005年12月08日 | Weblog
宮脇昭という大学の教授がいる。

いままでに、3000万本の木を植えたらしい。

本物の森をつくるコツは、混ぜること。

できるだけ、混ぜて、好きな種類だけ植えないことだ、と。

みんなちがって みんないい、の心持だね。

彼曰く、われわれ人間は、森の寄生虫、森が死滅すれば、われわれも死ぬ、と。


神社へ行くと、鎮守の森、のことを思う。



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天空のサフィア

2005年12月07日 | Weblog
中国、青海湖のことを、天空のサファイア、というらしい。

周囲、360km、琵琶湖の7倍あるそうだ。

その上を、モーターパラグライダーで飛ぶ、と言う映像を観た。

矢野健太と言う人。

シルクロードを天空から観る、という趣旨だった。

チベット。

ご当地の人たちは、タルチョ、という祈りの旗を、高倉健が、黄色いハンカチ、だったかでやったように、紐に結ぶ。

鳥は天と地をむすぶ神の使い、と考えられているらしい。

その上を、この人は、モーターパラグライダーで飛ぶ。

中国悩みの種の、チベットでなければ、反日デモでもおきそうな、シチュエーションだったけれど、子供たちは、大きくなったら、僕も乗るんだ、と大賑わい。

ほんと、世の中、いろんな人がいるもんだ。



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やきとりやのおやじ

2005年12月06日 | Weblog
いつもの焼き鳥屋。

オヤジさんの話。

昔、山では、アカギレに、はっこりという草のねっこをすり込んだ由。

かあさんの歌、じゃないけれど、生味噌ではなかったんだ。

それから、たけのこ。

こればっかりは、地がよくなければ、何をやってもダメだ、と。

先端が黄色いやつでなければうまくない、青いやつは、たけのこじゃなくて、たけのかわ、だよ、と。

当時、何軒かで金を出し合って、各家で、共同で、子豚をかっていたな。

今年は、おまえのところのブタを食べよう、と言う感じだったらしい。

以前、テレビでやっていた、小学校でブタを飼う、と言う話とは、また、ずいぶん趣の違う話だったな。

なにせ、魚にしても、肉、というやつは、年に数えるくらいしか食べなかったからね。

60年前の話。

B29が、山の向こうへ落ちそうだから、と、竹やりを持って山を登った、なんていうんだからね。

しかし、こういう話を聞いていると、楽しい。



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ドルポ

2005年12月05日 | Weblog
ヒマラヤの麓、といっても、4000mくらいのところに、ドルポ、というところがあるらしい。

最近、浮かれ街で名をあげることをやめたので、家で、テレビを見る機会が多い。

夜中にやっていた。

ネパールとチベットの間くらいにあるようだけれど、どこから数えて、か見落としたけれど、8日間だか、あるいて、そこにたどり着いた。

こども達は、生き生きと、親の仕事の手伝いをするのが好きらしい。

電気がないから、テレビゲームもないし、塾もないからね。

結婚式の時に、お餅のようなものをたくさん配り、もらった村人たちは、貴重な食料とする。

それでも、羊の毛を売って、多少の現金収入もあるらしい。

自給自足で、村の経済は、ある程度、強欲もかかずに、回っているようにみえる。

ところが、異変が起こる。

冬虫夏草、という、精力材のもとが、ことのほか、高く売れる、ということに、気づく。

下界のほうから、多くの人が、それを目指してくるようになる。

当然、村人たちも、手っ取り早く、現金収入を求める。

村内できれいに描かれていた循環のシステムが、壊れ始める。

キーワードは、コンビニエント、かな?!

ゴールドラッシュ、冬虫夏草ラッシュといったところ。

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伊勢神宮Ⅱ

2005年12月04日 | Weblog
お伊勢まいり、という本に西行の歌が載っていた。

なにごとの おはしますかは しらねども
かたじけなさに なみだこぼるる

かの、西行も、おれと、同じ感懐をもった、と多少、嬉しく思った。

著者によると、いまだに、朝夕、お餞食を献じるらしい。

日別朝夕大御餞祭(ひごとあさゆうおみけまつり)

これが、365日、1500年、続いている由。

すべて時給自足で、調理当番の神職は、前の晩からおこもりして、潔斎のうえ、火をおこすことからはじめる、と。

ヒノキの板に、ヤマビワの心棒をはげしく摩擦させて、火をおこすらしい。

天照大神に捧げられた土器、カワラケは、そのつど、土に埋められるらしい。

地にかえすのだろう。

西行のうたう、かたじけなさ、とは、そういう、人目につかない、日常の作業からしみ出てくるもののようだ。

ある朝、著者がたずねると、今、全職員で、ヒノキを植えてきました、と。

それは、200年後の遷宮にそなえてなんだそうだ。

三代そろって橋を渡る、というのは、宇治橋の架け替えのときのようだが、この200年後の遷宮であれば、孫すら形もない。

そんな、とてつもない時間のためにヒノキを植えると言う作業。










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真言

2005年12月03日 | Weblog
湖東三山の金剛輪寺。

目のさめるような、言葉を失うような紅葉の参道を上り詰めた本堂、そこの大黒天さんにお参りしたとき、真言が書いてあった。

オンマカ キャラヤ ソワカ

この言葉を紙に書いて、その上で、フーチをためすと、右回りに勢いよく、グルグルまわる。

フーチといっても、以前、伊勢で買ってきた、真珠のペンダントだけれど。

昔から、始めに言葉ありき、とか、言葉は神なりき、とかの言い方があるように、真言には、なにかしらの、エネルギーがつまっているんだろうな。

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台車理論

2005年12月02日 | Weblog
気の使い方を教えてもらったYさん。

正座して、横から力を加える。

押しますよ、と言われると、押されまいと自然に力がはいってしまい、結果、体は動いてしまう。

台車にのって押されるままに動いてゆく、とイメージしてください、と言われる。

すると、動かない。

人との関係の中で、応用できるね、と妻と話す。

東京へ行って帰ってくると、母親は、どこへ行ってきたの? 

東京です、えーーーーーー、って言う。

妻は、心の奥のほうで、行くんじゃなかった、と重くなる。

そんな時、えーーーーーって言う言葉で、台車を押してもらえばいいんじゃない。

台車に乗って、静かに動いてゆく、と言うイメージ。押されまい、としないで。

いろんな場面で使えるな、と大笑いで、妻と話す。

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紅葉狩り

2005年12月01日 | Weblog
湖東三山へ行く。

琵琶湖の東、金剛輪寺。

紅葉狩り、と言う言葉がよくわかった気がした。

この全景を刈り取ってしまいたい、という衝動に駆られた。

言葉をなくす。

あの鮮やかさの前では、なにも表現できない、という感懐。

また、来年も行こう。



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