まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

国が諸君のために何ができるのかを問うのではない。

2020年04月16日 | Weblog

「Don't ask what your countory can do for you」というボブ・ディランの歌詞を。

中川五郎さんは、表題のように訳していた。

続けて、たぶん。

諸君が国のために何ができるのかを問う。

とでもなるのかね。

いつの頃からだろうか、こんなフレーズが青臭い、無益な世迷いごとみたいに受け止められるようになったのは。

その数行後に、こうある。

「"Shut your mouth", said the wise old owl」

中川五郎さんは。

「黙ってろ」、そう言ったのは謹厳実直そうなのに世慣れてずる賢い年寄り、と訳す。

そんな気分で、夕べは、「JFK」の残りを観た。

すっかり、ディランとともに、1963年からの世界に飛んでいってる。

上記、国と諸君を入れ替えただけのフレーズだけど、なかなか、意味深ではあるね。

法治の社会がデフォルトであることに、なんの疑いも抱かずとも生きてこれた時代。

それがある日を境に、激変し、それぞれがそれぞれの、「そもそも」を携え、抱え込み。

哲学用語のような、行動変容、なんて言葉が降下、降臨し。

かくいうわが方の会社でも、じゃ、会社、閉めようか、出社禁止、とか、いや。

もっとゆるく、出てきてもいいよ、なんて言い草が、俎上に乗っかるかも、なんて状況だ。

精神変容、なんてことを謳ってきたスピ業界も宗教業界も、右往左往の風情濃厚で。

もちろん、リアルを謳歌してきた産業界も、似たようなもので。

そんなタイミングでのリリースが、くだんの「Murder most foul」もっとも卑劣な殺人、って曲だ。

100万言のCOVID-19評論よりも、ひょっとしたら、深く濃厚、濃密なものかも、なんて予感だな。

なにせ、炭鉱のカナリヤだからね。

いつからだろう、母が唇に、さす紅をやめてしまったのは。

いつからだろう、父が小言の、たった一つもやめてしまったのは。

って、チューリップの唄だ。

しばらくぶりの故郷は、大きな街に姿を変えていた、なんてのもあったな。

ところで、くだんの曲のインターネット配信の時のディランのメッセージが。

「どうぞ安全に過ごされますように、油断することがありませんように、そして。

神があなたと共にありますように」とあったそうだ。

コメント
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