まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

故郷の薫りが、いや、便りか、届く、だったか。

2020年04月24日 | Weblog

かあさんは生味噌を擦り込み、おとうは土間で藁打ち仕事。

の次くらいのフレーズが、表題じゃなかったかな。

忘れましたが。

この春は、大学生は入学できたのか、引っ越しできたのか、花の都大東京へね。

この時期、GWを控え、帰郷のシーズンだな。

故郷を、母を思う時期、彼らの帰郷は、果たして叶えられるのかどうなのか。

って、悩ましいCOVID-19禍、stay home だからね。

帰ってくるな、の大合唱だろうからね、まるで。

石川啄木だよ、みなさん。

 石をもて 追われるごとく故郷を いでし悲しみ消ゆることなし

だよな。

そこは、冷静に、理性的に、道徳的に、行動変容させ、という世間様からの冷酷な。

仕打ち、それもこれも、COVID-19のせい?

ってわけだ。

それは、会社、とか、集団、組織、なんかでも似たような話は転がっていて。

もちろん、今までの、COVID-19以前の、という括弧つきの会社であり、組織であるんだけど。

ルール、って奴が、跋扈しているんだよね。

それは、ヒトが生きるため、よりよく暮らすために、集団を形成しているんじゃなく。

集団には集団の、独自の仕組み、とでもいうか、営利企業だったら、利益を極大化する。

とか、軍隊だったら、戦に勝つための仕組み、ってのを構築し、とかさ。

はしなくも、COVID-19がそれらのことを、目の当たりに現前させてくれた。

ルール、目的を達成するための、日々の作業の効率化、能率化、生産性、などなど。

つまり、目的は、COVID-19の無力化、感染の極小化、なんてことで。

そのためなら伝統的な人間関係は死んでもいい。

ってパラドックスだけど。

ツービートのタケシが言っていた、健康のためなら死んでもいい、ってやつね。

アベノミクスがアベノマスクになってしまった悲劇、とでもいうか。

民主的な支配・被支配の構図が、なよなよってなっていたこの何年かの。

象徴的な言葉として、たぶん、後世に引き継がれ、なんて話だな。

経済を回す、という合言葉と、COVID-19の無力化という社会そのものを救済する命題との齟齬。

なんてね。

いずれにしても、故郷を追われる、帰郷者群に思いを馳せる唄を思い出した朝。

というのも、簡単な話で、手指の消毒を!きっぱり、という情勢の中、わが手指は。

カラカラに乾き、なので、愛用の、昨年、木曽は平沢にて買い求めた、熊の脂をすりこんだ瞬間に。

やってきたのが、かあさんの生味噌だったのです。

コメント
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