まわりで起こっていること

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NHKがいい番組をつくってくれた

2015年03月22日 | Weblog

紅白歌合戦の始まり、というのか。

第一回目の紅白、厳密に言うと、紅白なんとか試合、だったかな。

合戦という言葉は、バトルと訳され、GHQの検閲にひっかかり。

名称を変えさせられた、というんだけどね。

ほんの少し前まで、鬼畜米英と言いながら、戦いをやっていて。

しかも、負けちゃったわけで。

そのアメちゃんが、劣等国を教え導く、という上から目線で、検閲するんだからね。

そりゃ、日本国民とくくった人々からしたら、頭に来ることも、多かったんだろうし。

それにも増して、戦禍の記憶、というより、リアルな体感が、残っている中、例えば。

並木路子の「りんごの歌」を歌うときの、ある覚悟の表情なんてのは。

なんとも言えなくてね、涙出てきちゃったしね。

そもそも、RADIO TOKYOなんて看板のかかっているビルの上の階に、GHQのなんとか本部があるんで。

クーデターを起こすと、革命政権は、メディアを占拠し、という、まんま、ベタな光景で。

国体が、いじり倒された、ということで、現在に至る様は、そりゃ、仕方ないかもね。

この間なくなった、岡崎久彦さんだったか、もと外務官僚さんね。

とにかく、アメリカの言うことを聞いていれば間違いない、とテレビ番組でおっしゃっていたけど。

外務省の芸風、というか、それほど、国体をいじり倒される、ってことの威力が、半端じゃない。

ということなんだろうね。

権力という言葉でいえば、幾分か、ゆるく聞こえもするけど、そりゃ、凄まじい物があったんだろうし。

なにせ、この間までの、自分の国の指導者が、絞首刑になるんだからね。

しかも、似たような行為でも、ある一群は、免罪になり、のちの首相にまでなったり、というね。

並木路子でいえば、東京空襲でおかあさんをなくし、おとうさんは、戦地から未だ帰らず、と。

星のながれに身を占って、なんて歌ね、街角に立つ娼婦の歌だけど、ありゃ、日本国民の歌だったんだろうね。

その後に続く、どこをねぐらの今日の宿。

荒むこころでいるんじゃないが、泣けて涙も枯れはてた、と。

こんな女に誰がした、って歌だけど、あの番組のあと、この詩を見るとね。

ある国の権力が解体されるときってのは、例えば、イラクで、スンニ派とシーア派、さらには、クルド人。

と、さまざまな勢力が、活性化され、混乱の極みになる、という例がわかりやすいし。

リビアでも、カダフィが殺されたあとのありさま、だよね。

それは、わが日の本でも同じで、左旋回したり、右旋回したり、あるいは、律令時代からの官僚制度だったり。

そんなことまで連想させる、紅白歌合戦をめぐるドラマだったな。

最後のシーンで、紅白どちらが勝ったのか、さて、発表です、の時。

松山ケンイチが、集計用紙を破り捨て、司会者にふる。

すると、司会者は、どちらが勝ったかは、視聴者のみなさんがお決めください、とアドリブで。

あれはなかなか、考えさせられたオチだった。

フィクションなのか、事実なのかは、わからないけどね。

この物語は事実に基づいたフィクションです、って、キャプションが流れたし。

それにしても、いい番組だった。

ネット雀は、それこそ、右旋回したり、左旋回したり、あるいは、時の政権の影響も受け。

という中、作り手の思いが伝わるものだったな。

 

 

 

コメント
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