まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

60歳だから

2013年05月21日 | Weblog
この間、おそばやさんで、何年ぶりかにお会いした御仁なんだけど。

再開発で、既存の店舗をやめ。

あたらしい、ナショナルブランドのお店をフランチャイズで始めたそうで。

しかし、思いのほか、人通りが落ちて。

このままでは、どうなっちゃうんだか。

と言うんだね。

あのまま、既存店でやっていても、じり貧だっただろうし。

でもね、息子も跡を継がないって言うし。

それに、60歳だからね。

そう、60歳、のあとに、だから、と続くわけだ。

よくありがちな反応、と言ってしまったら失礼ではあるけれど。

同じ、だから、でも、なんだか、元気ない、だから、なんだよね。

そりゃそれで、仕方ないんだろうけど。

いずれにしても、あの土地は、とられちゃうんだろうな、ともおっしゃっていた。

ま、もともと、土地なんてのは、だれのものでもない、っていえば、だれのものでのないんでね。

なんて言っちゃうと、身も蓋もないけれど。

それはともかく、くだんの御仁の反応がね、60歳だから、という。

おいおい、そんなに簡単に、人生の舞台からおりちゃうなよ、って感想がわいたり。

あるいは、そうだね、そう思うなら、そうなんだよね、というものだったり。

お昼時、何の気なしにはいったおそばやさんでの、ほんのささやかなドラマの一場面。

ライオンズはおもしろいよ、仕事のことも忘れて、と。

たしかに、仲間との語らいやらなにやら、憂さ晴らし、にはなるんだろうね。

それもそれで、そうですか、そうなんだね、というね。

だからといって、当方の60歳が、ピカピカのすばらしいものである。

ってことを、朝から、吹聴したいんじゃなく、なんとも、人それぞれ、それぞれの場面で。

いろんな感想をもつものなんだね、ということで。

それにしても、齢を重ねる、ってのは、おもしろいもんで。

ちっちゃなゴルフボールが、打ったときの、ほんの一ミリの違いが、目的地へ行くと。

えらく誤差が出て。

みたいな感覚に似ていなくもないね。

そんなおそばやさんのドラマでした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする