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耕論

2012-09-19 21:37:30 | 政治・時事
新聞をとっていない私(ネットやテレビのニュースでなんとか事足りている)を不憫に思ってか(笑)自宅で数誌とってる上司が時々私に新聞を持って来てくれる。今日見た朝日新聞の耕論-オピニオン面のテーマが「愛国」だった。3名の識者に話を聞いているのだがこの記事がとても面白かった。
右翼団体「一水会」顧問の鈴木国男氏はテレビなどのメディアにもよく登場するが、大好きな人物だ。一見温和で知性があって弁舌さわやか。これまでの右翼のイメージを覆された人でもある。
彼はインタビューの中で「よその国の人も自分の国を愛している。日本人だけが愛国心を持っているわけではない。自国だけが素晴らしいという考えはただの排外主義。売国だ反日だと同胞を暴力的に批判し弱いものをいじめて家族や地域に嫌われる者が本当の愛国者だろうか」という主旨のことを言っています。
亀井静香さんの話には「政治家よ軽々しく(愛国という言葉を)使うな」というサブタイトルがついています。
国を愛するというのは当たり前のことで自分達の郷土を素晴らしいところにしていく努力をするというのはみんなが持っている感情。取り立てて言うようなことじゃない。当たり前のことが強調される時は何かよこしまな意図がある場合が多い。簡単な言葉で酔う時代だ、と今の政治家たちや総裁選を一刀両断しています。
作家の岩井志麻子さんはさらにユニーク。
携帯の着信音は君が代、メールは同期の桜、でもご主人は韓国の方。
韓国メディアに極右作家(笑)と言われた志麻子さん曰く、日韓関係は夫婦みたいなもの。嫌いと叫ばずにはいられない、そんな気持ちの強さは愛以外の何ものでもない。痴話げんかはするけど本気ではやらない。「なめんなよ」とは言うけど、すぐにカチ込みはしない。夫婦関係も隣国関係もそういう約束の上で成立しているもの。よその国をおとしめて自国を愛するという人は愛国者を名乗っちゃいけない、と。

いちいちなるほどなーと膝を打つ記事でした。
反日デモの日系企業などへの暴力や略奪行為は目を覆うばかりの酷さで、どちらかというと左寄りな私も中国の人々に対してふつふつと憎悪を募らせるところでしたが、少しクールダウンできました。ありがとう。

ネット社会になってグローバル社会が訪れるかと思いきや、グローバル化の一方で何故か右傾化してきたこの頃。
思うに、戦後からついこの間までの日本があまりに左に寄りすぎていて、バランスをとるようにその反動が出てきているのかなと思うのです。若い人にしてみれば、なんで日本はいつも韓国や中国に謝り続けているのか、敵視されねばならないのか不信に思うのも無理ないもの。
でも愛国とか反日とか売国奴なんて言葉はもうなんつーかいにしえの言葉で、こういう言葉がネットに溢れてきたことには違和感をおぼえます。
最近の領土問題にしても、尖閣、竹島が日本の領土なのは言うまでもないことですが、なんで急にまたほぼ同時に揉め事が勃発したのか。なんとなく東アジアで戦争の火種を起こしたい、あるいは日本を世界から孤立させたいという勢力があるんじゃないのか?と陰謀論まで考えてしまいます。

日本は挑発に乗らず理性と知性でこの難しい局面を乗り切りたいところ。
目には目をのハムラビ法典よりも右の頬を差し出したら左の頬も差し出しちゃおうかなというキリスト教精神でいくのはどうでしょう(笑)島を差し出せって意味じゃないよ。個人的には中国国内で反日暴動の嵐が吹き荒れる一方、九州沖で起きた漁船の火事で海上保安庁が中国人漁師を救出したニュースが興味深くて。それだけに中華料理店に投石したなんて事件はいただけないと思った。日本人はそんなことはしない、そう信じたい。


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