マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

毎年恒例

2014-11-28 11:15:02 | Weblog
今年も紅白の出場者が発表になりましたが、もはや特別感慨も湧かないのがなんだか寂しいですね。AKBグループとJさんだけでかなりの枠を取りますが、なんとかならないものでしょうか。今年もこれといった大ヒット曲がない年になり、微妙になりそうですが、吉高由里子の司会と中島みゆきの生歌を楽しみにしています。
ネットの記事にあったんですが、今年の流行語大賞候補は下ネタや不謹慎な言葉が多く健全なものが少ないので選びにくいとのこと。私も同感です。エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」は汎用性が高く(笑)便利に使えるけど、ご家庭では子供にどういう風にあのコントの意味を説明しているのか気になるところです。候補にはこんなのどこで使ってたの?と疑問に思う用語も多く選出の苦労が伺えます。実際に流行したものの中では「妖怪ウォッチ」が罪がなくて無難だと思うけど。レベルファイブファンの私としても嬉しいけどね。あれはあくまでヒット標品であって、流行語というのとはちょっと違うような気がしますけどね。こちらは来週月曜日大賞発表。


移り気な人

2014-11-26 11:56:12 | Weblog
母はイケメン好きだ。そして贔屓がコロコロ変わる。
歌手では氷川きよしが好きだったのに今は福田こうへいという人に夢中。
野球だと2年くらい前まで斎藤斎藤と言っていたのに今はもう大谷大谷であります。
いわゆる優男風というか、清潔感があってお顔が整っている方がもろ好み。
そんな母が今一番イチオシの男が玉山鉄二である。
普通にこれまでドラマや映画を見てきた人なら今さら朝ドラに玉山鉄二~?と思われるほどよく知られた俳優さんだと思いますが、うちの母親世代って早寝だしあんまり夜のドラマとか見ていないのか今までどうやら知らなかったらしい(笑)夫婦揃って「マッサン」を毎朝の楽しみにしていますが特に母がお気に入り。「だってイイ男でしょう~(はーと)」このセリフ今までも何度も聞きました。朝ドラをやるたびにヒロインの夫役の俳優さんを好きになってしまうようで、まったくNHKの思う壺。ゲゲゲの向井さん、梅ちゃん先生の松坂くん、ごちそうさんの東出さん、花子とアンの鈴木亮平さん・・キリがない。しかしまあ「マッサン」での玉山さんの演技は本当に素晴らしいの一言に尽きる。頑固で融通が利かない昔気質のに日本の男でありながら、一方で外国人の妻を心から愛し、大きな夢を追う男を豪快かつ魅力的に演じている。玉山さんはイケメンすぎてこれまではスタイリッシュといいますかやたらカッコ良い役が多かったような気がします。でも今回の作品を見ていると人間味あふれるこうした役のほうが合っているような気がする。
うちの母も数年前病気を患ってから体調がすぐれないことが多く、鬱々としていた時はテレビになんて全く興味を示さない時がありました。でも今は日常にささやかな楽しみを見つけ、不自由な生活をなんとか頑張って乗り切っていこうと努力しています。テレビの画面の中の男性にドキドキすることもきっと母の病気には良いはず。歳をとっても疑似恋愛を楽しんでいつまでも心ときめかせてほしいですわ。

カリスマを求めて

2014-11-25 18:05:06 | Weblog
今年は倹約のため大好きなリフレクソロジーやマッサージを極力止めていたのですが、そういう日常のケアを怠っていたことが響いたのか、はたまた人事異動によるストレスのせいか。ここ1ヶ月ほどまた腰痛が悪化しており、寝返りするのも辛い状態が続いておりました。放っておけばそのうち良くなるかもという楽観も空しく、ここ数日かなり痛みが増していたので久々に何処かで処置してもらおうと検索。
実は今年の初めから春先にかけて通っていた整骨院と気功と整体のサロンがあったのですが、気に入り、数回通ってみたものの次第に効果があまり感じられなくなり・・体調が良くなったこともあってすっかり足が遠のいていたのです。間が空くと気まずいというかちょっと行き難いので別なところを物色。鍼、マッサージ、整体なんでも良かったのですがやはりできれば効果がてきめんなところが良い。そこで3店舗ばかりピックアップしていたのですが夕方からの天候悪化で結局一番近場のところに妥協したのです。でもそこが凄く良かった!
整体といってもバキボキという感じではなく、非常にソフトなタッチでまったく痛くありません。なんでも内臓を正常な位置に戻して骨格を整えるという施術だそうで、効いてるか効いてないのかわかんないくらいの指圧でかなり歪んでいた身体(左側が緊張していて脚から腰、首にかけてかなり歪んでいました)がほぼ正常に。痛み止めやアルコール、カフェインの腰痛に対する影響など目からウロコのお話が多くとっても勉強にもなりました。この先生曰く、施術に痛みを伴うマッサージや整体はおすすめできないとのこと。内臓からのアプローチで内臓をカバーする骨や筋肉を蘇らせようというコンセプトにいたく感銘をうけました。
ここは開院以来大人気の治療院で普段は平日の夜でも患者さんでいっぱいらしいのですが、天気が悪かったため空いていてすぐ診てもらえたのも僥倖でした。なんとラッキー。
しばらくこの先生のところに通いながら、また身体のケアを進めていこうという気になりました。

南極物語

2014-11-21 20:22:03 | Weblog
昨日ボージョレヌーボーが解禁となりました。
バブル時代の残滓というべきか、さすがに近年はいささか飽きられてきたようですが、私はこのプチお祭り騒ぎが好き。
特別味自体が美味しいというわけではないけれど、この時期スーパーやコンビニがこぞってワインに合う色んなお惣菜やおつまみを店頭に並べるのがなんか好き。11月はあまりイベントの無い時期なのでプレクリスマスって感じがする。うちの近所のお店にも、今年はフランス直輸入のエスカルゴやロブスターなどが出ていて見ているだけで楽しいね。誰が買うのかわかんないけど(笑)
私も一番安いボトルを買って、昨日はテリーヌやら生ハムやらの洋風総菜でひとり部屋呑み。健さんは亡くなるし西島秀俊も向井理も結婚しちゃうしこれが飲まずにいられようか(泣)

さて健さんが亡くなられて各局こぞって追悼番組をやるのかと思いきや、地上波はフジとテレ朝だけかい・・。ちょっと寂しくね?国民的俳優にしては。代表作が山のようにあるのに。
やっぱり過去の人というか若い世代にはピンとこない人なのだろうか。それとも作品に大作が多くて枠がとれないとか?古すぎて放送コードとか倫理的に問題あるとか?いずれにせよ残念であります。
テレ朝もなあ。「あなたへ」もいいんだけど結果遺作なわけで最晩年の作品でしょ。もう少し若い時のいぶし銀的に輝いていたころの作品をやってほしかったなあ。「居酒屋兆治」とか「駅」とかさ。個人的に一番見たいのは「夜叉」ですが。
その点フジの「南極物語」は英断ですね。今どき南極物語を週末地上波のゴールデンタイム3時間を使ってやるという・・。凄い力の入れよう。私そういえばこの作品てちゃんと見たことなかったかも・・。80年代は洋画最盛期の時代で邦画なんてダサいという風潮が当時はありましたから。しかもタロとジロの話?はあ?・・なんていうのがその頃のムードだったと思います。結局当時の邦画の興行成績を塗り替えるすごいヒットになったんですけどね。あらためて見ると犬たちが可愛く、神演技でヒットするのもわかるわ。
フジは先日のめざましテレビでも7時ごろからたっぷり30分近くかけて健さんの大特集をしていて、さすが映画には一家言ある情報番組だと思いました。
ところで健さんの訃報が報じられた日の報ステの内容にネット民が抗議して炎上というニュースを見て俺キレる。
私もその番組見ていましたが、別に健さんと全共闘がなんか関係があったとかそんな切り口ではなくて、若い時は恋愛モノや青春物で似合わない軟弱な青年を演じることが多かった健さんを一躍ビッグスターに押し上げたのが任侠映画や網走番外地シリーズであり、孤高のアウトロー役が全共闘世代の心情に何故かマッチして絶大なる人気を得た、っていうだけじゃん。健さんの経歴を語る上でそのへんのくだりは欠かせないのよ、当時は社会現象だったんだから。ライターの町山さんいわく当時は立ち見が出るほど満杯の劇場に、警察も機動隊も学生運動の連中もみんないて、健さんが「死んでもらいます」と言えば「待ってました!」「異議なーし!」と応酬したっていうじゃん。うちの父親も昔は熱狂してたそうだよ。今の若い人はそういう時代背景を全然知らないんじゃないの。
国民的スターというのは世情や世相と切り離して語れない。なんでもかんでも批判するのは隣国と似ていると思うよ。

テネシーワルツ

2014-11-19 22:15:42 | 映画
健さんが亡くなって一夜。大きな悲しみが日本中に広がっておりますね。
昨日の夜のニュース。健さんの出身地、福岡の市内の路上で、掲示された号外を見て一筋涙をこぼす壮年の男性の姿にこちらが涙してしまいました。撮影しているクルーに向かって「なんで・・なんで死んだの?」と問いかける姿。本当に「何で?」って思います。やっぱり、健さんてヒーローだったんですよね。ヒーローは死なないもん。だから高倉健は死なないって、なんかそんな気がしてた。そんな風に慕われる俳優が世界のどこにいるでしょう。本当にオンリーワンの存在でした。

今年は林真理子再評価の年なのでしょうか。
「花子とアン」の大ヒットで柳原白蓮に注目が集まり「白蓮れんれん」が再び脚光を浴びたり、健さんの急逝によりその業績と人となりが話題になって、改めて明かされることのなかった私生活に皆さんが興味を持たれている。健さんというと日本映画史に燦然と輝く数々の作品が思い起こされますが、御本人の人生を考えたときに、私はこの「テネシーワルツ」という小説を思い出してしまいます。

健さんは十数年間ですが以前結婚をされていました。
そのお相手が江利チエミさんだと知ったとき、子供心になんだか合わないカップルだなあと失礼にも思ってしまったものです。
私の世代だと江利チエミさんというのはクイズ番組に出たり、司会をしたりタレント業もこなすコメディ女優さんというイメージだったので・・。後々わかったことですが、戦後の日本の歌謡界において江利チエミさんというのはひばりさんとも並び称される天才少女ジャズシンガーとして国民的大スターだったそうなんですね。結婚当時は東映の新進俳優とスーパースターの組み合わせということで、江利さんのほうが有名だったようです。
この小説はそんな江利チエミさんの父親おそらく違いのかなり年上の姉が実際に起こした巨額の横領事件を題材に、その姉の目線で江利チエミさんと彼女の交錯する人生を描いたモデル小説です。この小説はかなりの傑作。天真爛漫で才能豊かで誰からも愛される大スターの妹を羨み妬み、身勝手にも復讐をする何も持たない不遇の姉。この小説の中に明かされることのなかった江利チエミさんと健さんの結婚から離婚に至るまでの物語が仮名ではありますが出てくるのです。
この小説を20年以上前に読んだときはこんな事件があったことじたい知らなかったものですから、とても衝撃を受けたと同時に、実在の人物がまだ多数ご存命だったときに発表している作家の勇気にも感服いたしました。
姉の独白という形で書かれているこの作品。おそらく大部分は作家の妄想というかフィクションが多いのでしょう。江利チエミファンはこの作品に事実と違うと激怒しているようですが、ノンフィクションではないのですし、なにより読み物として小説として大変優れていると私は思うのです。
こんな書かれ方をされては亡くなったチエミさんがあまりにも不憫である、とファンの方は思うでしょう。しかしこれはあくまでも妹を羨み僻んでいたであろう姉の視点からはあるいは物事はこう見えていたかもしれないと思わせる迫力と説得力があり、引き込まれてしまうんです。健さんをモデルにしたであろう人物、勇さんの描き方もさもありなんといった感じで作者の力量がうかがえます。決して故人を誹謗中傷するようなものでなく、昭和の芸能史の華やかな舞台とは裏腹の愛と憎悪の切ない物語。もっと評価されてもいい作品だと思うのですが、モデルにした方々への遠慮があるのかなかなか日の目を見ることのなかったこの小説。事実とは違うところは多々あるでしょうが、亡くなった途端人格者で神様みたいな人と急に祀り上げられている高倉健さんの人間らしい面を感じ取ることのできる、稀有な作品だと思います。ぜひご一読。