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日本の部活

2018-05-23 18:46:31 | 政治・時事
あまり楽しい話題ではないですが、大ごとになっている日大アメフト部の悪質タックル問題について、私も少し言わせてください。
この問題、ネット上で動画が公開されるや否やたちまち拡散されて、すぐに日大の選手及びチーム・監督に対して批判が巻き起こりました。騒動が拡がりをみせたのは先々週末だったと思います。しかし当初私は、こんなに大騒ぎになっているんだから週明けにも日大が関西学院大学に謝罪し、まあなんとなくモヤっとした状態で終わるんだろうなと思っていました。何故なら今は以前と違ってネットの反響が物凄く、特にこのように暴力に関する案件はネットユーザーの正義感を刺激し、炎上しやすく、対応を間違うと収拾がつかなくなるのです。私の感じではこうした謝罪などは一刻も早い方がいいと。
ところがこの問題は異様な展開を見せます。当事者の日大が一向に先方に謝ろうとしませんでした。ネットの一部ではすでに学生は監督コーチの指示に従ったようだ、反則で退場になったあと泣いていたらしい、という噂があったのに、大学はまるで学生側に責任を押し付けるような誠意ない対応をし、会見すら行いませんでした。被害者側と関西学院大学の怒りに火に油を注ぐような対応。監督は仕事が忙しいなどと逃げ回り全く説明しようともしない。
やっとメディアの前に姿を現したのは先日の土曜日ですが、この時も非常に印象が悪く、具体的な説明もなく「自分の責任」「監督をやめます」を繰り返すのみ。記者らの質問には全然答えようとしませんでした。そしてついに、昨日タックルを行った本人である学生が弁護士を伴い日本記者会館で会見を一人で行ったのでした。
こんなことは信じられません。日本大学はここまで騒動が大きくなると予想できなかったのでしょうか?また世間に対して、このようないい加減な説明、卑怯な対応で納得してもらえると思っていたのでしょうか?本当にびっくりです。
他のネットの記事にもありましたが、本当に最近の日本の病巣がギュっと悪い意味で凝縮されている事件だと思いました。隠蔽・忖度・ハラスメントの3点セット。今年は何でしょう?こういう事象が多すぎます。
多分日大の監督やコーチは大した問題だと思わなかったのでしょうし、いい加減な説明で逃げ切れると思ったのでしょう。そこに世間との大きなズレがあるのです。多分大学に於いては相当な権力があった方だそうなので、周りはイエスマンばかりでしょうし、感覚が麻痺しているんだと思います。でもそれはその組織だけのことであって、一歩違う世界から見れば、そんな権力は関係ないのよ。偉くもなんともないんだよ。日本のあらゆる組織の権力者たちよ。何故そのことに気づかない?
また今回は私の苦手な「体育会系」の問題も孕んでいると思う。
学生スポーツには時にその若さひたむきさに感動させられることもありますが、いわゆる年功序列や上の言うことに絶対服従、みたいな感覚は好きじゃないし、良くないと思う。
綺麗ごとに聞こえるかもしれないけど、学生は勉強が本分なのであって、部活動などは学生生活のほんの一部でしょう。そこに、監督の命令には逆らえないとか、全日本に選ばれるほど優秀な選手が屈服させられるほど追いつめられるなんておかしいから。そこまでしないと強くなれないと思っているならそれこそ思考停止だと思う。スポーツの神髄は自己研鑽よりも楽しさであってほしい。そしてやっぱり、部活動ばかり盛んというのも学校としてはちょっと違うと思うわ。今回の件は様々な問題を含んでいて色々考えさせられました。

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