マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

雪と氷と平和の祭典

2018-03-04 17:47:04 | テレビ
終了して1週間も経つ平昌オリンピック。(パラリンピックはこれからですね)
未だ余韻が冷めません…。
長年オリンピックを見ていますが、夏季・冬季通じてこんなに夢中になったのは初めて。
正直このオリンピックがこんなに盛り上がるとは、想像していた人は少なかったんじゃないでしょか?
冬季に関していうと、私はフィギュアスケートが好きで、いつもフィギュアには注目していましたが他の競技についてはメダルを獲ったと聞いてへーそんな競技もやってるんだ、とかそんなジャンルでも日本で強い人いるんだなぐらいの認識で。
それが今回は。選手それぞれにドラマがありすぎ。
メダル候補が史上空前に多いとは聞いていましたが、そうは言っても魔物が棲むのがオリンピック。前回の高梨沙羅選手のように金確実と言われながらメダルも逃してしまったり、浅田真央選手がミスが許されないショートで普段の彼女ならあり得ない演技だったり。
そういうものを見てきた方からすると、予想通りにいかないのは重々わかっていましたから、応援はするけど過度に期待はしないというスタンスで。
しかも今回舞台は韓国平昌。関係の良くないお隣の国。JOCから代表選手たちには、反日感情のあるお国柄故もし勝利しても過度なガッツポーズで喜びを爆発させたりしないほうが良い、ブーイングを浴びるかもしれないなどというお達しが。
そんなフェアではない状況の中でベストなパフォーマンスが出来るものなのか?気の毒で、メダルどうこうよりどうか無事に帰ってきてほしいと切に願っていました。
オリンピックが始まると、やれ異常に寒い、風が強い、選手村でノロが流行っているなどのマイナスな情報。そして北朝鮮のほほ笑み外交やら美女?応援団など政治的にきな臭い話題ばかり。この大会なんやねん、と暗い気持ちになりました。最初の日曜、フィギュアの団体までは日本チームも今ひとつ調子が上がらず。
しかし、そのあとモーグル男子の原選手を皮切りに、終わってみれば計13個の過去最高のメダル数。メダルが絡めば自ずと視聴率もついてくる。連日テレビ観戦に夢中になり、視聴率も大変なことになりました。
終わってみれば、選手の大活躍により史上最高に楽しいオリンピックになったのです。

メダリストたちみんな大活躍しましたが、特に女子選手たちの活躍が目立った大会でした。
選手たちみんなにたくさんのドラマがあり、どれも映画になりそうな感動的な話が多かった。
前回の雪辱を果たした冬季競技きってのスター高梨沙羅選手。
スピードの高木姉妹の愛憎半ばの確執。
小平選手のオランダ武者修行とイ・サンファ選手との友情。
日本カーリング史初のメダル、女子カーリングのLS北見。
どれもこれもドラマチックで、女性同志の友情や姉妹の絆を感じ、試合そのものにも引き込まれましたが、苦労して鍛錬した陰にこのような様々な物語があったのだなという思いに至り、深く感動すると同時になんだか色んなことを学ばせてもらったという感じです。
高梨選手は、この4年本当に頑張ったと思う。女子では敵なしだった彼女が、身体的に恵まれた外国勢が力をつけてきて、今シーズンは一勝もできず苦しみました。そのさ中、ベストなパフォーマンスをみせ、見事銅を獲得しました。メダル圏内とわかったとたん、ずっと一緒に頑張ってきた伊藤選手が抱きついてきて、日本チームみんなが祝福したのには泣けた。ライバルなのに(泣)
高木那奈、美帆姉妹は2人でこの大会で金・金、金・銀・銅を獲得した、多分冬季五輪史上最強の姉妹。
私も姉で、2歳違いの妹がいます。私は妹が大好きで、大親友と思ってはおりますが、比較されたりするとやはり辛かったです。
一番に身近にいて、身内だけどライバルでもある。姉妹ってそういう存在。アスリートなら、その対抗心はなおさらでしょう。しかもオリンピック選手です。親御さんの育て方が良かったんでしょうね。その対抗心競争心を昇華させ、二人は世界の大舞台で大きな花を咲かせました。見事としか言いようがありません。この二人、勝気でぶっきらぼうな男前な感じも好きです。
小平選手は…私夏冬通して、そしてあらゆるプロ競技も含めて、こんな知的なアスリートって今までいたでしょうか?賢いのに偉ぶらず、控えめだけど根性があって胸に情熱を秘めている。深い思いやり、優しさ、コメント聞いてても、金を獲った後なのに一切調子に乗ることも無く「メダルを獲ったあとどう生きるかが大事」などとサラリと明言をのたまう。その人間力の凄さに感服いたしました。
そして、この平昌が生んだ最大のスター、LS北見のみんな。(羽生選手や宇野選手も凄かったけど前からすでに凄いからね)
五輪後の月曜と火曜。報道ステーションが二夜連続で彼女たちをトップで扱ったことが、ああ彼女たちの大会だったのかなとね、思ってしまいました。
前から藤澤さんとか可愛い子がいるのは知っていて、注目されればブレイクするだろうと思っましたが、その人気は可愛いだけじゃなく「北海道弁」という意外なところから火が付いた。何がウケるか世の中わかりませんねw作られたブームじゃなくツイッターなどSNSなどを通して「そだねー」「~かい?」「ちょっきり」など独特のイントネーションや言い回しが、緊迫した試合内容の中ギャップ萌えとなり、栄養補給のおやつタイムが女子会みたいで可愛いと評判なったのが自然発生的で好感が持てる。
防具で顔が良く見えず、瞬時に雪や氷の上で超人的な技を披露する他の競技に比べ、こちらは氷上のチェスとも言われる頭脳戦。
総当たり戦でたくさん試合が行われ、毎日毎日テレビで観戦できた。長時間の試合で表情もよくわかるし、その上試合中の会話が全部聞こえるというのは、見る側を競技に引き込ませ、視聴者も一緒に戦っている気になったのでは。旅の移動中、車内のくだらないスタッフとの会話も全部放送し、見てる人を一緒に旅してる感覚にさせる水曜どうでしょう的手法といえる、と私は思いましたw
不利な状況や厳しい場面でも明るく常に笑顔だった彼女たち。本当に素晴らしかった。
LS北見の場合は冬季では少ない団体競技であるとともに、ナショナルチームではなくクラブチーム、しかも人口わずか4千?5千程度の小さな町常呂が拠点というのもポイント高い。
私の田舎はこの常呂の近くです。ですが酷いもんでね。私はスキーやスケートはやったことはあってもカーリングなんて全くやったことありません。本当に地域限定の文化なんですよ。
大人気になってしまい、帰国してから各局テレビをハシゴして大忙し。イチゴを食べさせられたり、唐突に「そだねー」を言わされたりしたのは痛々しかったけど、女満別空港に着いて、その後常呂のカーリング場で、地元の方々に囲まれ祝福されたときの彼女たちの生き生きとした姿。泣き笑いの中で喜びを爆発させていましたね。吉田姉の「正直この町何もないよね(笑)」から始まったスピーチはいやいや超感動的。北海道の人って、地方の市町村に住む多くの若者は、自分の町には何もない、誇りが持てないという若い人多いと思う。でも彼女たちは自分の生まれた小さな町で育まれてきたこの文化を武器に、世界に打って出て見事大きな結果を残したのだ。
「シムソンズ」も感動的だったけど、LS北見のほうも本当に映画化したらいいのでは?彼女たちに代表されるように、とにかくこのオリンピックは選手たちのキャラが濃く魅力的で、本当に楽しませていただきました。

カーリングがその代表ですが、冬季の競技は競技人口が少ないマイナーなものが多いですね。
施設は少ない、道具やウェアにお金がかかる、競技人口が少ないのでコーチングできる人が少ない。スポンサーもなかなかいない。
厳しい状況の中競技を続けている人が多いので、このフィーバーを機に、クラウドファンディングで広く資金を募ったり、ナショナルトレーニングセンターを立ち上げたり、この好機にやれることはたくさんあると思う。
今回道産子選手がたくさん活躍して嬉しかったのですが、北海道は通年で営業しているリンクなんて全然ないし、昔は冬の体育でウインタースポーツに親しむことも多かったように思うんですが(札幌オリンピックがあったからかな)最近は減ってきているように感じるんですよね。カーリングは常呂、ジャンプは上川、下川、余市、ホッケーは苫小牧、スピードスケートは十勝など地域限定的過ぎる。特に札幌が全然盛んじゃないのがないとも‥。
今回の大会、選手たちはみんな控えめで礼儀正しくコメントも素晴らしかった。メダルは結果だけど、スポーツを通して人間力を養うというのが一番の目標ではないかな。そういう意味でもっともっと冬季競技にスポットが当たり、冬のスポーツが盛んになればいいですね。そう願ってやみません。



北海道弁

2018-02-20 20:09:55 | テレビ
連日楽しませていただいている平昌オリンピック。
盛り上がりに欠けるどころか、連日見どころやドラマがありまくり。
おばちゃんはもう最近涙腺が緩く、ちょっとしたことで泣いてしまうのだが、今回も若いアスリートたちの健気な頑張りに毎日泣いてばかりいる。
先日の小平奈緒選手の500mは本当に感動の嵐でしたね。大本命と言われて、その通り獲れるほど五輪は甘くない。それを見事にやってのけたのも立派だし、テレビの取材などで明らかになる聡明で謙虚な人柄。オランダ語がペラペラで、500m当日試合会場へ向かうバスの中、武者修行中に覚えたオランダ語の早口言葉をずっと口ずさんでいたというエピソードには泣けた( ノД`)単身オランダに飛び、英語でも通じるのに現地の言葉を頑張って覚え、研鑽を積んだ日々を思い出しながら自分なら出来ると心に言い聞かせていたのでしょう。
競技後のイ・サンファ選手を慰め、一緒にウイニングランしたのを見たときにはもう涙腺崩壊。
ライバルでもあり良き友人でもあるというこの二人。国同士は微妙…というか仲が悪いけど、オリンピックにそんなことは関係ない。私も正直言って国としての韓国はあまり好きじゃないけれど…そんなことはどーでもいいやって気持ちになりました。自分も含めて右も左もこの素晴らしい光景を見なさいよって。
また地元相沢病院の支援のお話も本当に素晴らしい。企業スポーツは結果を求められるものですし、なかなかできないことですよね。民間のご厚意ばかりに頼るのもなんですが、税金が投入されるのもなんだかなあと思いますし、こういうのこそクラウドファンディングを活用してはいかがですか?一般の人々が気軽に支援できるようになるといいと思うのですが。

そして連日話題になっているカーリング女子。
LS北見はみんな常呂町出身のチーム。私の地元のすぐ近く。親近感ありますわね。
わたし的には彼女たちが話している会話にはなーんの違和感もない。最初試合が始まったばかりの時は「ちょっと言葉遣い乱暴じゃない?」とか「イントネーションおかしくない?」という声がネットにありまして。おーっとこれはひょっとして北海道弁が耳ざわりなのかしら(^^;と思ってましたら、笑顔と明るさと可愛らしさでいつの間にか人気者に。方言もゆるくて良いと評判が良く、一安心です。
おやつタイムと美貌の事ばかり言われていますが、まあ人気が出てスポンサーがついたりすれば御の字でしょう。冬季五輪種目のようなマイナースポーツは競技を続けるのは本当に大変。
4年に一度毎回のように注目されるカーリングですが、なんとか人気を本物にして競技人口を増やしていくけるといいですよね。そうすればもっともっと強くなるはず。
ちなみに元祖カー娘ソルトレイクに出場した「シムソンズ」は小野寺さん舟山さんがいたチーム。田舎の女子高生たちが五輪選手になるまでを描いた映画「シムソンズ」は常呂町ロケで大泉さんがカリスマ監督の役を演じていました。加藤ローサさんとか出てましたね。感動的な映画ですよ。オススメです。

バンクーバーの敵を平昌で討つ

2018-02-17 23:25:34 | テレビ
開催までは盛り上がりに欠けるのではと思われていた平昌オリンピックも、始まってみればやはり日本人選手などの活躍で大いに盛り上がっております。
今日という記念すべき日に、私の個人的なフィギュアに対する特別な思い、愛について書き留めておきます。うっとうしく、妄言妄想偏愛だらけの戯言ですが、この歴史的な日に少しはしゃがせて下さい。

道北生まれで、子供のころから冬季の体育はスキーとスケートばかり。スキーは苦手だったけどスケートは大好きで、白いフィギュアスケート靴を買ってもらい、父兄が校庭のグランドに作ったスケートリンクによく通いました。また父が家の裏庭に小さなリンクを作ってくれて、一日中遊んでいました。お遊び程度の経験ですが、経験がある者にとって、靴で歩くのも大変な氷の上を、跳んだり跳ねたり回ったりするのがどれほど難しいことなのかはわかるつもりです。そしてやはり北海道がウインタースポーツが盛んだったのは札幌オリンピックがあったからなのでしょう。
さすがにジャネット・リンの時代は知らないのですが、渡辺絵美さんあたりから記憶があります。全日本を何連覇もし女優さんのように美しかった彼女は女子で初めてのメダル候補だったのではないかしら。五輪に出場すると欧米の選手には見劣りし、アジアの選手が上位に入ることなんてその時点では想像もできなかった。その後伊藤みどりさんが登場し、優雅さや表現力などでは及ばないもののジャンプの技術が別次元で、誰よりも高く早く跳び、フィギュア界を驚かせました。彼女が女子史上初トリプルアクセルを成功させ銀メダルに輝いたのはアルベールビルでした。そのトリプルアクセルは伊藤みどりさん以来オリンピックでは浅田真央選手しか成功していませんでしたが、今回、団体戦で長洲未来選手が見事に決めました。
男子の場合は佐野さんはじめ五十嵐さんなどが世界選手権で活躍しましたが、フィギュアは選手寿命が短くオリンピックで日本男子はなかなか活躍できず。本田さんが一人で戦っていた時代があり、その後高橋選手織田選手小塚選手などが活躍し現在に至ります。
日本ではジャネット・リンの昔からフィギュアは人気が高い。NHK杯などの大きな国際大会が毎年のように行われ、全日本選手権や世界選手権もテレビでよく放送されていました。私自身は槇村さとるの「愛のアランフェス」などを愛読し、いつか日本も漫画のようにフィギュア大国になれればと夢見ておりました。
そんな夢を叶えてくれたのが伊藤みどり選手であり、浅田真央選手でありました。いや、荒川さんも村主さんも佐藤さんも恩田さんも中野さんも、みんな素晴らしい選手でしたよ。でも私が個人的に好きなのは、一芸に秀でるというかやはり人と違うことに挑戦する姿勢、アスリート魂に魅せられてしまうんですよ。
昔から好きな選手も総合的に美しいカタリナ・ビットやミッシェル・クワンよりもデニス・ビールマンやスルヤ・ボナリーが好きだった。だから優雅さと美しさにアスリートとしての強さを兼ね備えた浅田選手が大好きだった。年齢の規定に数日足りず、出場すれば金が獲れたかもしれないのにトリノには出れなかった。満を持して臨んだバンクーバーでしたが、当時このブログで何度も何度も書いたのですがこの間浅田選手には同い年のライバルが現れ、壁となって立ちはだかりました。

女子の場合ジュニア時代に活躍しても体の変化などに伴い好調を維持できない選手も多い中、浅田選手も以前のように勝てなくなってきた中、バンクーバーの2年前、ネットのある掲示板の「バンクーバーオリンピックでは女子シングルでキム・ヨナが女子最高得点で圧倒的な強さで勝つことが決まっている。しかもライバル浅田真央を抑えて」という内部告発的な書き込みを見たとき、目の前が真っ暗になりました。今は見ることのできないそのサイトには、何度も誘致活動に失敗している平昌五輪のアピールに、冬季五輪のスターが必要なこと。平昌では五輪用に買収した土地が塩漬けになっていたり政治問題に発展して自殺者まで出ていて、絶対に失敗できないこと。キム・ヨナが日本人の浅田選手に圧倒的に勝利することによって大変な国威発揚になること。国際スケート連盟は幹部に韓国系が多く、キム・ヨナ有利にルールを変えることができたこと。などなどとても作り話とは思えない具体的な内容で、浅田選手への評価が急に落ちたように感じられたのにも合点がいき、こんなことは許されないと当時は怒りに燃えていました。
果たして、かのオリンピックはネットの予言通りになり、浅田選手にとって厳しいものとなってしまいました。
もう平昌誘致は成功したので、これ以上貶められることはないと思っていたのですが、結局一度歪められたルールは戻らず、整合性が取れないためかその後も不可解なジャッジは続き、ソチでのリベンジも叶わず。稀代の名選手が金メダルを手にすることは出来ず、浅田選手は引退してしまいました。心も折れたでしょうし、開催国が韓国では到底次のオリンピックは無理だと思ったでしょうね。残念でなりません。キム・ヨナ選手を個人的に憎むつもりはないけど。彼女は国から求められた役割を見事にこなした女優だと思います。
ただ彼女が女子フィギュアに残した後遺症はあまりに大きい。その呪いは今も続いているのです。

今日日本の男子フィギュアは歴史的な日を迎えました。
日本には最高な選手が2人もいる。日本のファンとしてはワンツーフィニッシュが最高。でもなかなかそんな夢のようなことは起こりはしないのがオリンピックの舞台。でも今日羽生、宇野両選手はやってくれました。
バンクーバーでは4回転を一度も跳ばないライサチェクが金メダルでしたが、プルシェンコや高橋選手はリスクを承知で4回転に挑みました。浅田選手が銀で終わった傷心のバンクーバーのあと、世界選手権のジュニアで羽生選手と村上選手が男女ともに優勝し、新時代が来てくれた日本は今後も楽しみだと慰められました。そして本当に、その後男子は4回転を跳ばないと勝てない時代になった。
ソチの時、ミッシェル・クワンが「日本のテレビクルーが前回チャンピオンのライサチェクに一般人としてインタビューしていたわ!」などと憤慨したツイートが話題になりましたが、こう言っては悪いけど誰が彼の演技を覚えていますか?今なら女子でも出来るような難度のプログラムを完璧に演じたのです。バンクーバーと時は難易度の低いプログラムでも完璧に演じて、出来映え点を稼げば勝てました。これを未だにやっているのが女子なのです。トリプル-トリプルも凄いけど、3回転以上のジャンプを誰も跳びません。これば競技の進歩の妨げになっていると私は思うのです。
男子は勇敢な4回転ジャンパーたちの出現によって、新時代に突入。バンクーバーに比べソチでは4回転は勝つために必須でしたが、今回の平昌では4回転を数種類跳ばなければ勝てません。ソチでは280点超えで別次元と言われていたのに、今回はメダリスト全員が300点超えの超ハイレベルな戦いです。今見るべきは男子シングルです。あらゆるスポーツ競技で、男子より女子の方が華と言われている唯一の競技なのに、です。こうなったのをスケート連盟は恥じるべき。そして浅田選手のような勇気ある選手が現れて、時代を切り拓いていってほしいと切に願います。

今日まるで日本で開催されているようだ、と韓国の放送局に言わしめるほど日本のファンで埋め尽くされたアリーナ。期待に応え最高の演技をした選手たち。日の丸の海と流れる君が代。普段リベラリストを辞任しナショナリズムを嫌う私でもジーンとしました。
私の勝手な想像ですが、この平昌五輪のために犠牲になった天才アスリートがいた。男子とはいえ同じ競技でこうして平昌の表彰台の一番と二番を独占しすることによって、66年ぶりの男子の連覇で、しかも直前まで怪我をしていたという。彼女の無念を何か違う形で晴らすことが出来、8年前あるいはもっと前に一部の人たちが書いた陳腐な陰謀のシナリオよりも、遥かにドラマチックで永遠に語り継がれるような偉業を日本のフィギュアチームがやってのけたこと。見事な意趣返しだと思うのです。シングルは個人競技だけど、今日松岡修造さんも言っていたように、羽生選手宇野選手の陰には幾多の日本人選手の苦労や積み重ねがあって今がある。
何かこの8年越しのモヤモヤが一気に晴れたような気がして、五輪1000個目の金だとか、今回の日本チーム初の金とか、それにもまして本当に本当にあらゆる意味で日本のフィギュアの勝利だったと、快哉を叫んだ私です。お二人本当に、おめでとう!ありがとう!


道産子娘

2018-02-13 19:29:53 | テレビ
3連休は帰省していました。雪まつり期間ということもあるのでしょうが、近頃の札幌及び北海道は海外からの観光客が凄い。札駅辺りを歩いていると右も左も大きなスーツケースを抱えた外国人観光客ばかり。札幌だけでなく道内各地に足を運んでくれていて、この連休もオホーツクや大雪、ライラックは軒並み満席。
道北、道東の路線はJR北海道としてはゆくゆくは廃線にしたいと考えているようですが…、月イチくらいしか利用していませんが私が乗るときはいつも早々と指定席は満席になるのに、赤字になるなんて商売が下手としか思えないわ。
昨日も帰りの電車が車両の不具合で大幅に遅れ、旭川で予定していた便に乗り継ぎできず、満員電車のようなライラックになんとか乗って帰ってくることが出来ましたが…JR北海道はあまりに「おぞい」わ。私は列車遅延の情報は事前にネットで調べて知ったのですが、確認しようにも電話は繋がらず、繋がっても対応も悪く、駅では特に説明もしていないので、事情の分からない人で混乱していました。しかし昨日はどうやらまだこれでも良かったほうみたいで、今日も道北エリアは雪の影響などで大幅に遅れていたり、運休していたり。人材がいなくて営業がままならないのか判りませんが、もっとしっかりしてもらいたいと思います。

さて平昌オリンピックが始まっていますね。
厳寒と強風で大変厳しい自然状況の中で行われているようですが、昨日の夕方まで日本は日本はメダルゼロ。始まったばかりとはいえ、やはりどの競技も他の大会と五輪は色々と違う特別なもの。開催前のメダル確実という予想ほど当てにならないものはありません。冬期は欧米が圧倒的に強く、アジア勢にはなかなか厳しいですよね。今回も過去最高のメダル数が期待されるとの前評判でしたが、一筋縄ではいかないだろうと思っていました。
そんな中、昨日は夜になってモーグル男子が銅、高木美帆選手がSS1500で銀、高梨沙羅選手が銅といきなりプチメダルラッシュとなり、大変嬉しく思います。
特にメダルが期待された高木、高梨両選手は本当におめでとうございます!
冬期はスター選手が少なく、特に注目を集めていた彼女たち。同じ道産子としてとても応援していました。なんせ選手団の中でも道産子が占める割合は大きいのですが、結果が出ないとなんか道民としては寂しい・・。特にこのお二人はそれぞれバンクーバーで、ソチで、注目されながら挫折を味わい苦しんだ物語があるので、メダルを獲れた瞬間はもらい泣きしてしまいましたね。
高木選手は0.2秒差で。なんて惜しいんだ。でも後半の追い上げは素晴らしかった。感動しましたよ。あどけなかった彼女が、逞しいアストリートになってメダリストとして帰ってきた。なんか映画みたいですね。高梨選手は、2本目飛んですぐ、メダルを確信したんでしょう2つ年上の伊藤選手が駆け寄って抱きしめていましたね( ノД`)シクシク…ライバルなのに。胸が熱くなったよ。この2試合は本当にさっそく平昌の名場面となりました。
スケートとジャンプの競技の時間が被ってしまい、道産子は両方見ながら忙しかったと思いますが、ひとつ言いたいのが中継の時間やねん。平昌は時差がほぼないから、ちょうどいい時間に見られていい、なんて話がありましたけど、蓋を開けてみればフィギュアは午前中から。スキージャンプやスピードスケートは夜遅くからってなんじゃそりゃ。
聞くところによればフィギュアは北米の、ジャンプは北欧のテレビの放送時間に合わせているからこうなったって?本当だとすれば信じられない愚行だわ。お金の為に割を食う選手たちはどうなるのさ。ベストパフォーマンスできますか?東京五輪ではこのようなことがないよう、平昌は反面教師としたいですね。

テレ朝の番組

2017-08-23 17:57:21 | テレビ
テレビ離れと言われて久しいですが、現に大学生の甥や中学生の姪は好きなアニメとか以外は全然テレビ見ませんし…確かにオワコンなのかも。でも私はやはりテレビ好き。さして見たい番組がなくても部屋では常にテレビを点けています。
今一番面白い局はテレ朝じゃないですか?
報道は報ステ、音楽はMステ、スポーツはサッカーのワールドカップ予選やフィギュアのグランプリシリーズなどを独占していて、野球では熱闘甲子園もありますね。ちなみに昨年の日本シリーズもダントツでテレ朝の中継が良かった。他の局は解説者が酷かったですし。
バラエティはもっと充実していてアメトーク、ロンハー、Qさま…
そして今一番面白いと思うのが「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」ですね。
なんというか、水曜どうでしょうをスケールアップしてキー局が本気出してやればこうなるのかなという格の違いを見せられた感じ。制作の裏側のドタバタをそのまま放送しちゃう、ディレクターが前面に出ててキャラが濃いのもどうでしょう風で面白い。
同時進行の企画が何本もあるというのも余裕を感じさせます。
私はナスDの川下りと豪華客船の旅がお気に入りですが、放送できなかったミステリーツアーも非常に笑える。テレ朝なら優秀なディレクターの人たくさんいると思うんですけど、本当にこんなヘタレな人いるのかいw
あと「あいつ今何してる?」も地味に好き。
昔好きだった人、疎遠になった友人、有名人のお知り合いはやはり一般の人でも何気に波乱万丈で凄い人が多い気がする。私自身は同窓会とかあまり好きじゃなくて、学生時代とか振り返りたくない方なんですが…。同窓会に出て昔の話をしていて思うのが、共通認識だと思っていたことが、他の人の立場からしたら全然違う風に見えてたんだなあと驚いたりとか、自分が誤解していたり他人が誤解していたり、自分の知らない陰であんなことやこんなことがあったんだーって発見があるのがまあ面白いっちゃ面白い。この番組の興味深いところもその辺にあるのかなと思います。
ちなみに私の世代は子育ても終わってみんな落ち着いたからか、急に同窓会ブームでね。しょっちゅうお誘いを受けます。全く変わってないなと思うこともあれば、人生いろいろだなとしみじみすることもありますね。