マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

オーシャンズ8

2018-08-31 10:34:00 | 映画
昨日のレディースデーに「オーシャンズ8」を見てきました。
いやーまさにハリウッド映画という感じでしたね。ゴージャスで面白くてカッコイイ。
こういう女性が大活躍する作品大好きです。
サンドラ・ブロック、アン・ハサウェイ、ケイト・ウィンスレット、ヘレナ・ボナム・カーター、リアーナなどなど主演級の女優が大集合。それぞれの分野のエキスパートが集まり総力を挙げて大犯罪をやってのけちゃう、というのは王道のエンタメですが、全員女っていうのが痛快です。計画は完璧で、その手口はお見事というしかない。まあ映画なんで(^^;確実性の低い段取りもありましたが、全然OK。盗んだものが世界的ブランドのアンティークジュエリーというのがまたあんまり罪悪感を感じなくていいわ。メットガラの裏側やメトロポリタン美術館などNYのセレブレティなカルチャーが出てくるのもポイント高い。
ずっと7人グループでやってきて、8人目は誰よと思わせておいての(ハッカーの妹か?とか)タネ明かしも楽しかった。頭が良いって大正義だね。全員が自分の役割を果たして活躍するとか、ある種のお仕事ムービーでもありました。
とにかく女性が見て楽しく、スカっとする映画。一つだけ思ったのが、8人の中には色んな人種がメンバーにいるんだけど、こういうハリウッドの東洋人枠に日本人女優も入るようになってほしいなあって。

聲の形

2018-08-27 18:21:26 | 映画
土曜の夜、見たい番組が無かったのでちょっと気が進まなかったけど「聲の形」を見た。地上波初登場だと思う。この作品については「君の名は。」と同じような時期に公開され大ヒットし話題になっていたので、大まかなことは知っている。内容については当時賛否があり、自分はあらすじを見ただけで「ダメだわ~」と思ってしまった。なのになんとなく引き込まれて見てしまった。
繊細な映画だな、と思った。絵も、脚本も、声優さんの演技も。丹念に作り込まれた力作だと思う。障碍者といじめという難しい題材に挑戦していて意欲的だと感じた。若い人を中心にヒットしある程度評判も良かったので、作品としては成功したのだろうと思う。でも自分的には見る前の予想を超えない、ああやっぱりこういう映画か、と思ってしまった。良い作品だと思うけど、自分は好きじゃないという感想です。

自分がいじめられっ子のマインドがあるからかな。公開時、いじめをしたことのある人たちは何か赦しを得たような気分になって、感動するんじゃないかと言っていたレビューがありましたが正に正鵠を衝いていると思います。おそらくこの近年日本の学校に通っていて、少なからず人を虐めたり、または虐められたり、もしくはそれを目撃したり、という人はとても多いと思う。
その人たちの記憶の底にあるムズムズした感じ。あの時あんなことをしなければよかった、またはすればよかった、という後悔は澱のように溜まっていくもので、悔やんでも悔やみきれないよね。そして殆どの人はその澱を抱えたまま生きていくと思うし、それが人生だよなとも思う。
ところがこの作品ではこの心に重荷を抱えた主人公に贖罪の機会が与えられ、あろうことか虐めた相手から何年も経ってからあらためて好意を寄せられるのだ。
これは誰かを虐めた経験がある人にはカタルシスが得られる話だろう。
絶賛する人はこれはいじめや障碍がテーマの話ではない、コミュニケーションの話なのだという。まあそう言うのもわからなくはないけど、それなら虐めや障碍は扱わなければいいのになと思ってしまう。

ちょっと古い上にクドい話になりますが、李香蘭が大戦中に日本の映画に出演し長谷川和夫に顔を打たれ、その男のことを好きになる中国娘を演じました。当時日本ではこの映画は好意的に受け取られたそうですが、中国の人たちは大変怒り悲しんだとのことです。李香蘭は満州国で活躍した中国人を装った日本人の女優です。でも当時ファンの人たちはみんな李香蘭は中国人だと思っていました。占領下で日本人の男に頬を打たれ、相手を好きになってしまう中国人女性を大スター李香蘭が演じたことを、中国の人たちは物語に関係なく国辱に感じ、嘆いたのです。
ちょっと大げさかもしれませんが、今回の作品に似たようなものを感じてしまいました。
恋愛や友情を盛り上げる道具に、主人公の成長を描くために、安易にいじめや障碍を利用してませんか?ということ。この作品実際にいじめを受けたことがある人や障碍を持っている人、または身近にそのような人がいる方には評判が良くなかったはずです。
まあ最近の若い人向けの作品にはそういう、いわゆる感動ポルノ的な?安易に難病や不治の病なんかを扱った作品も多いのでこの作品だけをどうこういうのはフェアではないかもしれません。でもいい作品だけにもったいないと思ってしまったのです。

短い上映時間の中で登場人物の人物像を深く掘り下げることは難しいと思うし、アニメなのでそこまでのリアリティは必要ないのかなとも思いますが、登場人物もステレオタイプというか浅いです。小学生の時とはいえこんな虐めをした主人公が、このようなセンシティブな高校生になるでしょうか?またヒロインですが、すみません典型的なアニメのヒロインですね。可愛いくて天使のような心の持ち主です。ヒロインが可愛くなかったら物語にすらなりません。人間所詮顔かよ、となりますわな。障碍ある人を聖なるもの、のような存在で描くのもうやめません?とてもキツい言い方ですがヒロインに人間味が無いのがとても残念なんです。
障碍があるヒロインを杉野?という人がボコボコにするシーンも見ていられませんでした。警察に通報しないさいよ((´∀`))は置いといて、暴力でしか人とコミュニケーションをとれないなら、その人の方がよほど難があるぞ。

あ、ここまで書いてきてわかった。この作品、虐めだけでも大変な社会問題なのに、そこに障碍まで持ってくるという欲張りセットを、みんな辛いんだからわかり合って仲良く、などとご都合主義で片付けようとしているから胸糞なんだ。
個人的に、小学生にもなって障碍ある人を虐めるような人間が改心できるとはあまり思えない。
生まれ育った環境の中でそれが学べなかったのならかなり欠陥のある人だとマジで思う。
それにクラスメートイコール友達じゃない。
同じ世代の同じような地域に住んでいるというだけ。たまたま同じ教室に詰め込まれただけだ。
だから価値観が違ったり色んな人がいて当たり前。なので無理に仲良くする必要もないのである。感性が合わないの。むしろコミュニケーションをとらず、離れて暮らしなよ。違う政界の住人なんだよ。虐めた人はゆめゆめ赦されたい、などと思わないでほしいんだよなあ。いじめられた側にもずっと許さず恨み続ける自由ぐらい与えてあげてほしい。人を虐めていい理由なんてこの世には無く、虐められた人は事故に遭遇したようなもの。その被害に対する補償もなく、今度は自分が良心の呵責に耐えられないから赦せという。加害者はどんだけ被害者に甘えているのかな。この作品の中で硝子という人は菩薩のように慈愛に満ちているけど、人間として描かれていなくて可哀想だと思う。

盗作と言わないで

2018-08-24 17:19:31 | 映画
異例のヒットとなっている話題の映画「カメラを止めるな!」
自分は3回見てきました。1回目は前半のいかにも低予算のノンカットゾンビムービーにゲンナリ、途中「?」となり後半は爆笑と驚きと感動。これをネタが全てわかった状態で最初から見たくて2回目鑑賞。その気持ち良さを再度味わいたくて3度目、とすっかり制作側の術中にハマってしまった。全く知らなかった役者さんたちに愛着が湧き、近頃ゲリラ的に上映後出演者が舞台あいさつに登場したりしているという東京をあらためて羨ましく思ってしまったり。
何度見てもその魅力が色あせない傑作だとつくづく思いました。
やはり1度目は噂が先行しているけどどんな映画なの?と疑心暗鬼になって見ているので、色々見落としていることも多いと、後になって気付く。2回3回と見て、ああなるほど!とかそういうことだったのかとか、あらためて緻密に作られた脚本と演出に敬意を表したい。世界的にも通用すると思うし。ただ報道ステーションで親子でとか小さい子供でも楽しめるとか強調していましたけど、さすがにそれは無理が(^^;冒頭37分のゾンビ映画が妙に怖くてグロいので小学生以下にはお勧めしたくないわ。トラウマになるよ。

さて。この間メディアはこの作品の原案とされている演出家の和田氏から盗作と指摘されているなどのイヤなニュースで沸いた。
この作品を見ると、そのアイデアの奇抜さと秀逸さゆえ、監督のインタビューなどを見たくなるし、どこから発想を得たのかと知りたくなる。自分もそうでした。で、インタビューを読んだり見たりしていて、以前に見た舞台からヒントを得たとあって、その時にまるっきりオリジナルというわけではないんだなと自分は理解していました。で、その発想の元になった舞台も見て見たいとも思ったし。舞台関係者も絶賛したとあったので、なんとなくいろんなことが上手く運んで良かったねーぐらいにしか思わず。まさか後々この件で問題になるとはねー。
このニュースを知った時本当に出る杭は打たれる文化だよな日本は、と憤りを覚えました。安易にパクりとか盗作とか、刺激的な言葉を使わないでほしいものだと思う。
この問題はレアケースであると同時に、創作する上で痛し痒しのなかなか難しい部分があると思うのだ。そんな単純な話ではない。

この作品は○○製作委員会などの大手資本で作られたメジャーな作品とは違う。ENBUゼミナールのワークショップの一環で作られたもの。試写で評判がよく、都内2館の上映へ。各映画祭への出品、好評を得て受賞。口コミでじわじわ広がり、全国でのべ200館を超え拡大。なんと興行収入ランキングにまで姿を現した。自主映画作品で、こんな経緯をたどってヒットした作品てかつてないと思う。急な成功ゆえ監督も制作会社も喜びながらもかなり困惑しているように思う。そもそも興行で収入を得ようと想定されてないのだから、権利関係などの面が曖昧だったのも仕方ないと思う。インディーズの危うさであります。

舞台と映画両方を知るネット上の一般の方々(とお見受けする)の話を総合すると、原作だと主張するほどの類似点はなく原案どまりであろうということ。原作にしろと主張している方の劇団はすでに無く、解散した際に舞台のDVDを事前に予約販売しておいてそのお金を持ち逃げしたとの話もある。実際氏はテレビなどに出てはいるが顔を隠している。
真偽のほどは当事者にしかわからない。降ってわいたようなこの作品のバブルにあやかりたい、つまりお金なのかなあと自分は感じる。ただまあ、私も札幌で数々の舞台作品を見ているけど、こういったことは氷山の一角。小劇団あるあるではないかと思う。事実私も札幌の小さな劇団の舞台の話に「そっくりじゃん」と思った映画、ドラマを見たことがある。劇団のほうが先、映像は後。でも映像作品の方はメジャーだ。でも特に話題になったことはない。舞台は見た人の分母があまりに小さい。パクりではないかもしれないし、たまたまなのかもしれない。真相は闇の中だ。今回の騒動もそうだけど、舞台というのはナマモノであり、しっかり映像化してでもいない限り検証が難しいと思う。脚本を読んだとしても作品のビジュアルなことはわからないだろうし演者によって物語のニュアンスまでも変わってくると思う。ここが映像や書籍などと違う難しい所。

せっかくこの作品が盛り上がっているさ中水を差されたようで非常に残念だと思う。
(以下作品ネタバレ多し)
疑惑をかけられ見に行くのを辞めた人も多いのではないかと思う。でもそれはとてももったいない。キャッチコピーにあるように、この映画は二度始まる。そのアイデアを盗まれたと原作を主張する人は言う。でも自分が心を動かされたところはそこじゃない。
映画による映画へのアンチテーゼであるとともに、映画への熱いラブコールであるところが素晴らしいのである。当事者には痛快かつ耳が痛いであろう業界あるあるが面白い。いいかげんなプロデューサー、業界ずれした薄っぺらいアイドル女優、いっぱしの演技派気取りの俳優、脚本に難癖をつけ、これはできない、やりたくないなど文句ばかり。監督は予算も時間もない中そこそこのクオリティの作品を撮ることを求められる。各所に頭を下げ板挟みにあい、頑張って品質の低い仕事に取り組まなければいけないという辛さ。クリエイティブな世界のはずなのにクリエイターの矜持はどこへやら。どこか日本のサラリーマンの理不尽な悲哀を思わせる。
生中継中数々のアクシデントに見舞われながらも番組を成立させるべく、バラバラだった曲者たちがプロ意識でなんとかこの作品を完成させようとするさまは、非常にベタなカタルシスがあり泣けました。このなんだかわかんないけど一致団結してやり遂げよう!というマインド、とても日本人的かもしれません。このお仕事ドラマかつ業界あるあるに親子の絆まで織り交ぜたりして、本当にこの脚本はよくできている。普通ならとっ散らかって収集付かないだろう。
自分はこの辺がこの作品のキモだと思うし、この部分が監督のオリジナルだから原案で十分という話に一票。そんなことを言いだしたらあらゆるケースに適用される。「ナースのお仕事」は佐々木倫子の「おたんこナース」に似てるし、「ライオンキング」は手塚治虫「ジャングル大帝」に似ている。「スターウォーズ」だって元をただせば黒澤明「隠し砦の三悪人」だ。「ゲド戦記」なんかは原作とした作品とジブリアニメは全然別物で原作者は怒っていたというような話も聞いたことがある。今の世の中完全なオリジナルストーリーなんてほとんどないのではないかと思う。
またワンカットの長回し、ゾンビへの偏愛など映画狂の心をくすぐる魅力にあふれ、無名なキャストたちも輝いている。集められた役者さんたちはドキュメンタリー風な演技をしているわけでかなり上手いと感じました。

とにかく監督が言うように、円満な解決になるといいと思う。騒動のおかげで観客が増えている部分もあるかもしれないけど、本意ではないと思うし。作品に傷がつき、監督もちょっとショックだおうと思うなあ。
なんでもそうだけどお金というのは人を変えるし揉め事の元にもなるしつくづく怖い。監督は今回の短期間でアゲてサゲられた顛末を次回作のアイデアにして、1本撮ると面白いかもね。

お盆休み終わる

2018-08-20 18:25:23 | どうでもいい話
11日から9連休をいただいて田舎に帰省しておりました。
今の部署に勤めていて良かったと思うのがまとまった休みを取りやすく、誰も嫌味を言ったりしないこと。業種によっては休みがとりづらい方も多い中、恵まれているとつくづく思います。
今回、序盤は意外に蒸し暑かったのですが、中盤からは3日ほど雨が降りやまぬ日が続きおまけにすっごく涼しくなってしまって、お盆て感じがあまりしませんでしたなあ。妹が来て、比較的小雨だった14日にお墓参りや親戚参りなどは済ませました。うちの実家は比較的墓地が近いので、お参り帰りの親戚が結構立ち寄ります。今回はかなりたくさんの親戚に会いました。が、伯父さん伯母さんたちはもうみんなかなりの歳でね…。以前はシャキっとしていた伯母さんが歩くのも困難になってしまっているのを見るにつけ、なんというか寂しい気持ちになりましたね。
我が家の老いた父母も、あちこち身体に不調があったりかなり耄碌していたり。言ったことを覚えていなかったり、怒りっぽくなったり、理解力に欠けていたり。年寄りだから優しくしてあげたいと思っても、トンチンカンなことをしつこく言われたり、些末なことを指図されたりしていると「絶対に喧嘩しないぞ」と心に決めていたのに、ついつい私もイライラが顔に出たり態度がぞんざいになったりしてしまった。仲は良いのに、一緒に暮らすと難しいことばかり。
でもこうして自分の普段の生活に戻り冷静さを取り戻すと、母親も身体の自由が利かずに辛いのだ、口うるさくってもKYでも、鬱でふさぎ込んでいて全然話をしなかった頃より百倍マシだと優しくしてあげられなかったことを後悔したり。親子って大変。ちょっとホロ苦な帰省となりました。

さて野球。炎天下の下球児たちを殺す気かと灼熱地獄での熱戦に警鐘を鳴らす意見も多くありましたが…、私自身も高校生の健康のことを考えると可哀想に思うけど、参加している本人たちが何より甲子園を夢舞台と考えているからね。しかも、私だけかも知れないけど春のセンバツと夏の甲子園は別モノ。お盆の帰省時期に親戚の家、もしくは自宅で暑い中テレビの球児たちを見てあーでないこーでないと大人たちが話している様子はもはや日本の夏の風物詩。お盆に甲子園がなければそれはとても寂しいし、それがどこか甲子園ではないドームだったりしたら興覚めするわね。こういうみんなが良いって言ってんだからイイだろ!と流れにまかせちゃうのが日本の悪いところでもあるけど…。
とりあえず今回は100回記念大会ということでやる前から色々と盛り上がりを見せておりましたが、その100回にふさわしい超絶ドラマチックな展開になってびっくり。大正義地元の強豪ドラフト候補が勢揃いの大阪桐蔭VS突如現れた(ように見える。古豪らしいけど)公立農業高校スーパーエース吉田君率いる金足農業って組み合わせ凄すぎるわね。こういうのを見ると野球の神様って本当にいると思うの。そして時々粋な計らいをする。私のヒーロー大谷選手もそうですが、マンガ大国日本にはこういうマンガみたいな展開を具現化する力があるわね。
そして金足農業というチーム、日本人が一番肩入れしたくなるチームではないでしょうか。甲子園に出場する強豪と言えば今やほとんどが市立の有名校。将来プロを目指すなら子供のころから野球をはじめ、リトルリーグ、シニアリーグ、高校野球強豪校というのがエリートが進むべき道で地元や出身など関係なく越境入学が当たり前という状況は、勝つため、自分が上に上がるためには手段を択ばずとも捉えられる。その象徴が大阪桐蔭であり、金足農業は見事にその逆。あまけに甲子園100年の歴史で東北優勝は一度もないし。これ以上盛り上がるシチュエーションて他にあるだろうか。高校野球ファンはもう絶頂ものでしょう。
また主人公感の強い吉田投手が予選から一人で投げているのもポイント高い。高校生の連投は問題になっているけど、結局絶対的エースがいるチームはどうしても頼りがち。しかし冷静になって考えてみたい。プロでも週に1回の登板なのです。いくら若いからといって毎日毎日100球以上投げるなんて狂気の沙汰でしょう。肩や肘を壊してしまったら?プロでも通用しそうな逸材なのに。願わくば準決勝前のように決勝前にも休みをおいたらどうかなと思います。希望は天候不順で明日は雨天中止となればなあと。とにかく明日の決勝が楽しみで、オンタイムで見れる人たち羨ましいです。さあどちらが勝つか。普通に考えれば桐蔭のほうがはるかに地力がある。でも同じ高校生だし、甲子園には魔物が棲むと言います。何が起こるかわかりませんよ、野球ですし。

そして我らがファイターズですが、このお盆の期間は辛かった…。釧路帯広以来カード勝ち越しも連勝もなく、ピリっとしない内容の試合が続いてしまった。8月に入ってスパートかけないといけないのに逆に失速して自滅している。楽天、オリ、ロッテの下位に足元を掬われ、お得意様のソフバンも復調。この週末の首位攻防戦も聞こえはいいけど実際はゲーム差があり、西武に力負けしてしまった。2試合連続の逆転負けは精神的にキツイ。今シーズンは西武相手に悲惨な負けが多く辛酸をなめっぱなし。そのせいか2位にいるという感じが全くしない。尤も、力があって2位になっていたのではなく、他のチームの不調に乗じていただけともいえる。元々は優勝よりもAクラス入りを目指すというのが本音での今年の目標だったのではないかと思う。それが他球団の迷走で思わぬ形でずっと2位キープ。実はこれは計算外だったのではないかと思う。上にいて徐々に息が上がって順位が落ちていくというのはちょっとファイターズらしくないようにも思う。中盤での大田選手、石川直選手の離脱も大きかったと思うし、清宮選手にはAS明けぐらいから戦力として1軍に来てほしかった。
まあ今更グダグダ言ってても仕方ない。まだペナントは終わったわけではないし。せめてCSに出られるように、全員野球でもう一度一丸となってほしい。負けた試合の敗因を探れば、ミスで自滅というパターンが多い。17日のカード頭のように守備にファインプレーが多く締まった試合はリズム良く勝っている。優勝はまあ(^^;厳しいでしょうが、とにかくワクワクするようなファイターズの野球を見たい。応援します!

カメラを止めるな!

2018-08-09 18:55:46 | 映画
噂の映画「カメラを止めるな!」を見てきましたわ!
以前ブランチの映画コーナーで激賞されてから、いつか見たいと思っていましたがやっと全国へ拡大ロードショーとなり先週末から札幌でも上映が決まりました。激混みが予想されたのでわざわざ日曜の夕方に夜の回狙いでチケットを買いに行ったのですが、おったまげ。19:30の回は満席で21:15の回になっちまいました。でもこの日を逃すとなかなか難しいので、頑張ってみました。この回も立ち見が出るほどの盛況。高まる期待。
いやーそして期待に違わぬ素晴らしさ。わたしこの映画大好きだー!

この作品を見た方々が大変な努力でなんとかネタバレせぬよう気を使っているので、私もあまりネタバレにならないように感想を書いてみたい…でもついつい色々と語りたくなるから、バレるのが嫌な人は読まないでほしい。そしてこの作品を見に行く予定の方はなるべく色んな情報を入れずに、すぐ劇場に足を運んでほしいと思います。

とにかく映画通の人ほどハマる作品だと思います。
例えていうなら「運命じゃない人」ミーツ「桐島部活やめるってよ」アーンド「ロック・ストック・アンド・トゥー・スモーキンバレルズ」って感じですかね。
何故映画好きな人はゾンビに惹かれるのだろう。この作品冒頭に37分ノーカットの「ONE CUT OF THE DEAD」という映画が流れるのですが、これがキモ。自主製作のゾンビ映画を撮影中に本物のゾンビが現れるという内容なんだけど、この作品がいかにもチープなんだけどなんか変なんです。辻褄の合わないところがたくさんあってドキュメンタリーのようにも見えるし、変な緊張感と怖さがある。なんか見ていてめっちゃ不安になるんです。評判だけ聞いて、この手のB級ホラーが苦手な方はもうこの辺で劇場に来たことを後悔するかも。しかし待ってほしい。そのあとホントの物語が始まるのよ。

低予算や素人っぽさ、見たことのない役者さんたち。そういったものを逆手にとって、映画愛溢れる最高のスラップスティックコメディが誕生したと思います。
最近の邦画はマンガを原作にしたアイドル映画かアニメばかりとお嘆きの貴方。
アイデアと情熱次第で、こんな楽しい映画が撮れるんですね。映画業界に対する最高のアンチテーゼだと思うし、若い人たちも捨てたもんじゃないなとおばちゃん感激。お盆の後まだ上映されていたら、もう1回すべてわかった上で見てみたいです。今年最高の1本ですね。