さきほどNHKでドラマ「クライマーズ・ハイ(前編)」を見ました。
再放送なんですね。
今年の夏文庫版を一気に読みましたので私的にはタイミング良かったです。
ストーリーは、85年夏、日航機墜落事故発生時、衝立岩を登山予定だった
地元紙の記者悠木が全権デスクをまかされる。悠木はある事件をきっかけに
社の一線を離れていた。一方一緒に登山する予定だった同僚はその夜
くも膜下出血で倒れていた・・。
組織と記者としてのプライドの間で苦悩し、試される主人公のひと夏の戦い。
横山秀夫といえば今一番ノッている作家。
「動機」「陰の季節」「半落ち」などリアルな警察小説で有名ですが
もともと著者は新聞記者出身。
著者自身の経験が最も色濃く反映している作品といえるでしょうし、
渾身の一作、最高傑作との呼び声も高いです。
一年に何度出会えるだろうかという、読み終えるのが惜しいと思える
作品でした。
企業人としての新聞記者という視点が新鮮で、背景には未曾有の大事故
日航ジャンボ機墜落がある。なんともいえない緊迫感と、
同じ会社員として主人公の辛さ、忸怩たる思いに共鳴し感動しました。
これ映画にしたらすごいなーなんて思っていたら、
もうすでにドラマ化していたんですね(無知)
で、ドラマのほうはといえば、
やはりNHKだなと。民放のようなチャラさがなく重厚で内容とマッチして
いると思いました。
キャストも豪華で各々イメージに合っている。
原作に感動した者として一番嬉しかったのは、構成から細かいエピソード
までほぼ原作どおりに丁寧に作られていること。
原作ものの場合ありがちなのが、原作とは違う人物がでてきたり
全くないエピソードが加えられていたり、あるいは削られていたり。
そんなに変えるなら、その原作を使用した意味はあるのか?と
がっかりさせられることです。
そういう違和感があまりなかった。
私が一番印象に残ったのは、原作でもそうなのですが焼肉屋のシーン。
悠木が「俺たちは東京にスクープを抜かれまくった負け犬」
みたいなことを言い酔っ払った上司の等々力が「覚えておけ、
地元紙の記者が負けたなんて言ったら終わりだ。どんなに負けても
負けたなんて死んでも言うな!」とすごむところですね。実感こもってます。
今までローカル新聞の記者が東京の有力紙に対してどう思っているのか
なんて考えたこともなかったですから。
どんな世界にも劣等感とか格差ってあるんだな、と。
で、どうしてなんでも東京にはかなわないだろう?と。
ここでわれらがHTBを思い出してしまうのがどうバカたる所以ですよね。
やっぱあの人たちって業界の常識を覆す、すごい人たちなんだな、と
あらためて快哉を叫びたくなったしだいです(全然関係ないけど)
これ、後編は来週なんですか?また楽しみにしたいと思います。
再放送なんですね。
今年の夏文庫版を一気に読みましたので私的にはタイミング良かったです。
ストーリーは、85年夏、日航機墜落事故発生時、衝立岩を登山予定だった
地元紙の記者悠木が全権デスクをまかされる。悠木はある事件をきっかけに
社の一線を離れていた。一方一緒に登山する予定だった同僚はその夜
くも膜下出血で倒れていた・・。
組織と記者としてのプライドの間で苦悩し、試される主人公のひと夏の戦い。
横山秀夫といえば今一番ノッている作家。
「動機」「陰の季節」「半落ち」などリアルな警察小説で有名ですが
もともと著者は新聞記者出身。
著者自身の経験が最も色濃く反映している作品といえるでしょうし、
渾身の一作、最高傑作との呼び声も高いです。
一年に何度出会えるだろうかという、読み終えるのが惜しいと思える
作品でした。
企業人としての新聞記者という視点が新鮮で、背景には未曾有の大事故
日航ジャンボ機墜落がある。なんともいえない緊迫感と、
同じ会社員として主人公の辛さ、忸怩たる思いに共鳴し感動しました。
これ映画にしたらすごいなーなんて思っていたら、
もうすでにドラマ化していたんですね(無知)
で、ドラマのほうはといえば、
やはりNHKだなと。民放のようなチャラさがなく重厚で内容とマッチして
いると思いました。
キャストも豪華で各々イメージに合っている。
原作に感動した者として一番嬉しかったのは、構成から細かいエピソード
までほぼ原作どおりに丁寧に作られていること。
原作ものの場合ありがちなのが、原作とは違う人物がでてきたり
全くないエピソードが加えられていたり、あるいは削られていたり。
そんなに変えるなら、その原作を使用した意味はあるのか?と
がっかりさせられることです。
そういう違和感があまりなかった。
私が一番印象に残ったのは、原作でもそうなのですが焼肉屋のシーン。
悠木が「俺たちは東京にスクープを抜かれまくった負け犬」
みたいなことを言い酔っ払った上司の等々力が「覚えておけ、
地元紙の記者が負けたなんて言ったら終わりだ。どんなに負けても
負けたなんて死んでも言うな!」とすごむところですね。実感こもってます。
今までローカル新聞の記者が東京の有力紙に対してどう思っているのか
なんて考えたこともなかったですから。
どんな世界にも劣等感とか格差ってあるんだな、と。
で、どうしてなんでも東京にはかなわないだろう?と。
ここでわれらがHTBを思い出してしまうのがどうバカたる所以ですよね。
やっぱあの人たちって業界の常識を覆す、すごい人たちなんだな、と
あらためて快哉を叫びたくなったしだいです(全然関係ないけど)
これ、後編は来週なんですか?また楽しみにしたいと思います。