マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

夏の思い出②-熱闘甲子園2

2006-09-13 00:53:47 | 2006夏
今までの打撃中心の全員野球と違って、今年は超高校級エース田中を中心にした
チーム。田中君は昨年の優勝投手で、主将の本間君も昨年から4番打者。
この田中君本間君コンビは道民には昨年からおなじみのメンバーだ。
ところがこの田中投手の調子がいまひとつ良くない。
ほとんどの試合で苦戦したけれど、ミラクルは引き継がれていた。
青森山田戦をはじめ奇跡的な逆転の連続。私はテレビの前で本当に興奮しました。
今年の甲子園奇跡の逆転劇は駒苫だけじゃなかった。
何故か今年はミラクルなチームが多く、本塁打は量産されるわ、
逆転につぐ逆転が起こるわ、キャラの立った選手が多いわで本当に豊作の年。

そんなこんなでなんとか決勝までこぎつけた相手は早実。
横浜、大阪桐蔭がはやばやと姿を消したので、やはりなあといったところです。
そして迎えた決勝戦がなんとまあこれまた歴史に残る投手戦。
斎藤君田中君両者一歩も譲らず行き詰る展開になりました。
部屋の掃除しながら見ていたのに、テレビの前から離れられなくなっちゃって。
この試合どーなるんだよー!?と思ってたらまさかの再試合ですよ。
この日の内容見て明日駒苫ボロ負けだったりして・・なんて思いました。
そして再試合も。見事な試合でした。
負けました。でも私は満足しました。
死力を尽くして戦いましたもの。道民は3連覇の夢に酔わせていただきましたよ。
田中君は胃腸炎だったとか。全く言い訳しませんでしたねあなたは。
私は誤解していましたよ。闘志むき出しでプレーしてるのできかん坊な子だと
思ってました。バットを振って全てが終わったとき、笑ってましたね。
自分の番で三振を取られて終わるという屈辱的な最後だったのに。
泣きたいのは自分のはずなのに、メガネの間に指を入れて涙をぬぐう本間主将を
頭を抱き寄せてなぐさめていましたね。準優勝の盾を受け取るとき、本間君に
帽子をかぶせてあげていましたね。優しくて強い人ですよ君は。
高校生に色んなことを教えてもらいました。
逆に斎藤投手が試合中はクールなのに、優勝後涙を見せたというのも
田中君と対照的でまた良かったですね。

しかしその後のハンカチ王子ブームには正直辟易しています。
あの決勝戦がすごかったのは、第88回のこの夏の大会全体が
ものすごく素晴らしく、その締めくくりにふさわしい凄い試合を
見せてくれたから値千金なのであって、決して彼一人だけが活躍した
からじゃないのよさ。
八重山商、東洋大姫路、鹿児島工、帝京、智弁和歌山、今治西、
ダース君、大野君、今西君など忘れられないチームや選手がいっぱい。
もちろん斎藤君は中でも最も素晴らしい選手だったけれどね。
実際ワイドショーなどに追いかけられて本人や関係者も困惑してると
思いますよ。本人は進学希望とのことですが賢明だと思います。
周りに振り回されずマイペースで頑張ってほしいです。

とにかく高校球児たちのおかげでこの夏は楽しかった。
ありがとう。そしてお疲れ様でした。
君らの前途が素晴らしいものでありますように。




夏の思い出①-熱闘甲子園その1

2006-09-12 23:54:02 | 2006夏
今年の夏は印象的なことが色々ありましたので、とりあえず書き残して
おこうと思います。
まずは高校野球。今年の甲子園は最高に盛り上がりましたね。
私はスポーツにはあまり興味がないのですが、高校野球はまた別物。
特に夏の甲子園はのんびりした夏休みの思い出とともに、
数々の名勝負や甲子園のスターたちが記憶に残っています。
今年も野球好きの父親の解説を聞きながら、田舎に帰省している間
なんとなーくずっと試合を見てました。しかし今年は特に面白かった!

わたくし道民ですからもちろん駒大苫小牧(以下駒苫)を応援していました。
おそらく本州の人たちには理解しがたいぐらい、
北海道民が駒苫に寄せる想いには並々ならぬものがあると思うのです。
北海道代表というのは甲子園の歴史上優勝はおろか殆ど活躍したことがなく、
高校野球不毛の地というありがたくない称号に甘んじていたと思います。
ところがおととしの夏佐々木主将率いる彼らはあれよあれよという間に
勝ち進み、深紅の優勝旗は甲子園史上はじめて津軽海峡を越えて
北の大地に渡ったのでした。
昨年は期待されながら春の選抜は惨敗。ノーマークのところまたまたやりました。
どんなピンチでも林主将はじめみんながニコニコ笑って全員野球。
駒苫マジックでまさかの夏連覇。
でも今年は少し様子が違ってました。

連覇のあとすぐ部長による暴力事件が発覚。
優勝旗の返還は免れましたが五十数年振りの偉業も吹っ飛ぶ後味の悪さ。
更に今年3月卒業メンバーの飲酒が発覚し、選抜は辞退に。
正直、これでもうこのチームはもはやこれまで、と思いましたわたくしは。
今の選手たちには責任のないことなのに、なんて運が悪い子たちだろうと。
ところが彼らメゲずに頑張りトーナメントを勝ち抜き、なんとまた
みたび夏の甲子園の舞台やってきたのです。
もう信じられない精神力だな、と。ホントすごいな、と。
もう今回は出場しただけでOKだよ。と私は勝手に思ってましたね。
もう十分ドラマ作ったよって。
ところが本当のドラマはここからだったんだなー。

熱闘甲子園2につづく