マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

ブラッド・ダイヤモンド

2007-04-30 22:28:22 | 映画
映画は大好きですがジャンルにこだわりがあります。
ファンタジーものはとりあえず嫌いです。善と悪をはっきり分けて描かれることが多いから。
善と悪が戦いを始めちゃったりすると「くだらねえな」なんてね。
スーパーマンとかスパイダーマンとかヒーローものの映画も嫌い。ヒーローなら本当に困っている所へ行けと。アフガンやチェチェン、中東、アフリカへ行って助けやがれと思います。無粋ですかね。

本日見た「ブラッド・ダイヤモンド」はつい最近まで、いや今もなお取引が続けられているかもしれない”紛争ダイヤ”についての映画です。
ここ数年「ホテル・ルワンダ」以降、先進国に食い物にされるアフリカをテーマにした作品が多くなってきました。「ルワンダの涙」とか「ナイロビの蜂」とか。どれも傑作。今回の映画はシェラレオネ、リベリアなどが舞台の話。あ、ジンバブエも出てきますね。
とにかく真実の圧倒的な重みがこの作品を説得力あるものにしています。同じアフリカ人が民族紛争の名の下、血で血を洗う虐殺を重ねるという生き地獄みたいな現実。そこに金の匂いを嗅ぎ付け搾取し付け込む欧米諸国(あるいは日本も)。国際社会は見てみぬふり。まったく悲惨です。特に親や兄弟を奪われ、さらわれて凄まじい暴力を受け、殺しを覚えさせられ一端の傭兵に育てられていく幼い子供たちの哀れな姿には胸がつぶれる思いです。

正直こういう現実を知らされても、実際自分には何ができるだろうか?とか。ブツブツ文句いいつつ暮らしていますが、なんだかんだいってもそれなりに平和な国に生きている自分は幸運だと思ったほうがいいのか。結局頭を抱えてしまうばかりで答えはみつかりませんが、やっぱり知らないよりは知っているほうがいいと思いますね。だってこの映画見てから紛争ダイヤを買う人なんていないでしょ。アフリカ人が何百万人亡くなっていようと、宝石に罪はないわ。なんて言う人がいたらそれはバカか人でなしですよ。

ちなみに私はアクセサリーとかジュエリーというものに縁もなければまったく好きでもないんですよね。だからどうしたって話ですが。ホント一応女なのに全く普段身に着けたりしないし、ま、たまに結婚式とかパーティーっぽい場所行くときに失礼でない程度に着けたりしますけども・・イヤリングなんか嫌いでいつの間にかはずしちゃうし。好みじゃないんですよね。
だからはっきり言って宝石とか欲しがる人の気持ちってあんまり理解できないんですよ。
特にダイヤモンドは・・この映画を見たから言うわけじゃなくて、前から好きじゃないね。輝きが妖しすぎるし不吉な感じするもの。いい思い出ないですし。
昔呉服のチェーン店にお勤めしていたときダイヤのキャンペーンっていうのがあって。若かった私はノルマがこなせなくて30万近いもの(それでもキャンペーン商品の中では一番の安価)を自分でクレジット組んで購入しました。すぐその会社は辞めてしまったので、なんにもならなかったですね。後々そのローンでは苦労しました。質屋で鑑定してもらうとクズダイヤで2~3万にしかならないと言われましたよ。あれ何処にいったかな。見たくもないわ。

話は脱線しましたが・・
この映画は悲惨なだけじゃなく、黒人と白人の間に生まれる不思議な友情に似た感情や、民兵軍に誘拐された自分の息子を救い出そうとする父親の健気さ、ロマンスなどもあり、辛い話ではありますがストーリーの流れに緩急があり、2時間半近くまったく飽きさせません。良い映画。見るべき映画だと思います。
ただ残念なのはこういう映画って観客に若い人ほとんど見かけませんよね。若いときは身近なことにしか興味ないですよね。私もそうでした。

第2柿沼特攻隊

2007-04-30 00:45:45 | 日記
今日のジャパンオープンのフィギュアって、なんかグダグダじゃありませんでした?みんなジャンプの着地でもないようなところで転ぶし。
気合が足りないのか、疲れがたまってるのか、それともリンクのコンディションが悪いのか???

さて本日映画のあと友人Kさんと待ち合わせてランチ&お茶。12時から夕方5時までみっちり話す話す。
気がつくともういい時間になってしまい慌しく別れる。夜はイナダ組のお芝居「第二柿沼特攻隊」を見にいきました。

コンカリーニョはリニューアルされてから初めて行きました。いつもタワーの前は通りかかるのに、コンカリーニョってこのビルの何処にあるのか全然わかりませんでしたよ。あれは外側からじゃわからんわ。マリアテアトロより一回り小さいような小屋で、満席でした。今回すべての回がほぼ満席なようですが、正直イナダさんならもっと大きな所でもいいような気がするんですけどねえ。NACSメンバーが参加するときは大きい所でやるので、使い分けているのでしょうか。
このお芝居のことを聞いたとき、今どき戦争物かよ・・苦手だなあ、と思ってたら全然違いました。
不幸シリーズ。テーマは「貧乏」。
ボロアパート「第二柿沼荘」に住む下流社会の人々の悲喜こもごもな日常・・みたいなお話。
いやーはっきり言ってすっごく良かったです。
だいたいいつもイナダさんの舞台というのはたくさんの登場人物が入れ替わり立ち代りバタバタとして、笑えて泣けて、というタッチのものが多いのですが、今回はいつも以上に笑わせ泣かせてくれました。登場人物に妙にリアリティがあって、各々事情がある人ばかり。病気で働けなくなったタクシー運転手、リストラされ全く職にありつけない酒びたりの親父、ヒモ同然の夫に振り回されつつ赤ん坊を育てるホステスの女。犯罪スレスレで金を稼ぐ在日の男。虐待され置き去りにされた子供、レイプされ声を失った少女・・どこにも行き場のない世の中の底辺で喘ぐ人々を時にコミカルに時にシニカルに描いていて、脚本も役者の演技も絶妙。なんていうか・・笑いと涙のあとに静かな怒りが込み上げてくるような感想をおぼえました。私が最近世の中に感じていることも、まさしくそんなことなのよね。今日会ったKさんともそんな話を延々としていて。彼女も働き蜂なのでワシらは奴隷かよ、と(笑)
タイトルの意味も最後に納得。正に戦いなんだよなあ。
役者さんの中では、武田さん黒岩さん江田さん山村さん。みんな良かったんですけど、百瀬役の納谷さんが特に素晴らしかったです。
ひとつ言いたいのは・・飯野君の身体はどうしたのですか。役作りのため太ったそうですがあのタプタプの身体は・・マズイんじゃないすか。簡単に戻るのだろうか(笑)
すごく良かったので、2日に見にいく「HONOR」はこれを超えられるのかしら?と危惧してしまいましたね。別に争っているわけじゃないし、比較する必要もないんですけどね。

急げ!若者

2007-04-30 00:05:06 | 映画
なんちゅうタイトルでしょうか(笑)

今日は気温が上昇しましたねー。GWはこうでないと。
蠍座さんでGWスペシャルということで、往年のアイドル映画をかけてくれました。何とフォーリーブスの映画。今どきフォーリーブスて(笑)若い人だったら知らないしょ。案の定ここ最近の蠍座にしては客席空いてました。でも私は古い邦画に目がないので喜んで見にいきましたけど。

しかしどうなんでしょうかこの映画は。かなりの珍品。というか何故これを上映しようと思ったの?
見どころはデビューしたてのひろみGOの尋常ではない可愛らしさとムダに豪華なゲストぐらいかな。もっと70年代の風俗とかバッチリ描かれていると楽しかったのですが、お話はバッドエンドでしたがわりとありがちなものでした。

うーん3連休中劇場で見る映画がこれだけなんて寂し過ぎる。明日もう1本見に行こうかな。結局前半はのんびり・・なんてちっとも家にいない私。

さてGWなので今夜はもう1編アップします。(誰も望んでいません)

犬猫

2007-04-29 01:19:54 | 映画
GWが始まりましたね~。誰も興味ないと思いますが私の予定は前半3連休は市内でのんびり。1,2は出勤。後半4連休に帰省と。
今日はちょっとでも早起きして部屋の大掃除をしたいところでしたが、寝坊してしまい早くも予定が狂ってきております。

昼間は妹たちとファクトリーに行ってきました。
移動動物園みたいなイベントをやってて、エミューとかモモンガ、ビーバー、フクロウ、ヤギ、ペンギン、アヒル、ウサギ、爬虫類などなど。珍しい動物からそうでないものまでおりました。柵が低くて気軽に動物に触れさせてもらえるんですよね。子供たち大喜び。真っ白いヘビがいたので、お金持ちになれるようみんなでお願いしてきました(爆)

夜は「犬猫」という映画をDVDで鑑賞。
去年かおととし、蠍座で良作なのにヒットどころかあまり話題にもならなかった邦画特集みたいなのをやってて、その中の1本にこれがあったので気になっていました。が、出演が榎本加奈子と小池栄子と聞いて食指が動かなくて(申し訳ない)。やっとレンタルで見ましたが、小品ですがなかなか良い映画だと思いました。
あらすじは、中国に留学したアベちゃん(小池栄子)の留守を預かり一人暮らしを始めるはずだったヨーコ(榎本加奈子)の元に、共通の友人ズズ(藤田陽子)が居候してくる。ズズは昔ヨーコの彼だった古田と同棲しており、彼の元を飛び出してきた・・というお話。
淡々としたリズムと即興芝居を思わせるようなナチュラルな演技が心地よく、特に大した事件が起きるわけでもないのに、彼女たちの気ままな暮らしぶりをもっと見ていたいという気持ちにさせられます。女の子の微妙な友情というのがテーマになっていると思いますが、些細な部分まで丁寧に描いていて、とてもリアリティがありました。意外に(大変失礼)榎本加奈子と小池栄子が良くって、役者さんというのは本当に演出次第で変わるんだなあ、と感心させられます。タイトルの「犬猫」とはタイプの違うヨーコとズズのことを表していると思われ。