マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

エスター

2011-08-31 19:48:53 | 映画
公開された時は「オーメン」みたいな悪魔的な子供の話かなあと思いスルーしていましたが、その後あちこちで評判を聞いたので、先日DVDにて鑑賞しました。

いや、これはかなり優れた作品かと。
どうジャンル分けすればいいのでしょう。オカルトではなくてサイコ・ホラーといいましょうか、サスペンスといいましょうか。冒頭の不穏なシーンから一気に引き込まれ最後までイライラ、ハラハラ。エスターの正体を私は見抜けず、その真相にちょっと驚いてしまいました。そんなこと本当にあるかしらと思いながらも、よく出来た作品なので納得させられてしまいます。
どの役者さんも上手いのですが、エスター役の子役の少女が圧巻。
不気味で恐くて凶暴で…この少女の迫真の演技力なくしては成り立たない作品です。
エスターの謎の正体がストーリーのキモなので、あまり話に触れることができないのですが、脚本は素晴らしいです。
主人公の女性は子供が死産した負い目で心に虚しさを抱えていて、その心の隙間を埋めようと養女を迎え家族を再生させようとするわけですが、再生どころか一家は泥沼の悪夢にうなされることになるという…。

この養子を迎えるという習慣じたい、日本ではまだまだポピュラーではないのでなかなか理解しにくいところですよね。
先日も里子を虐待死させる無残な事件がありましたが、事情はよくわかりませんけど里子を迎えて育てようと思ったからには、我が子同然に愛し育てようという意志はあったと思うんですけどねえ。育児は実の子でも大変なんですから、やはり並大抵のことではできないんだろうなあ…。
海外のセレブなどは結構実子以外にも何人も養子をもらったりする方よくいらっしゃいますよね。経済的に豊かであれば何人でも面倒をみてあげたらいいと思いますが、実際実子と兄弟同然に育てているんでしょうか?海外の場合日本人ほど血筋などにはこだわらないのかもしれませんが、実は様々な社会問題を内包しているんじゃないのかな。この作品もなんだかその告発のようにも思えました。
主人公の奥さんがエスターの異常に気付きはじめ、家族の安全が脅かされると怯えているときに旦那さんはその兆候にさっぱり気付かないんですよね。で、思わず旦那に「なんて鈍いのかしら」とつぶやいてしまいます。この辺りが男と女の違いといいましょうか。奥さんは女性の勘でこの少女が普通でない、おかしいと気付くわけです。しかも母性本能で自分の子供達がこのままでは危険だと直感で感じ取っているわけ。父親にはこのどちらもないわけなのね。エスターがミステリアスな美少女なのでなんとなくその魅力に本質を見失っているわけ。この辺りの描き方が本当に上手いなと思いまして。ほとんどの女性が共感できるはず。

子供がキーになる映画ですが決して子供向きでなく。むしろ子供と見ると気まずいような作品です。
凄惨なシーンをたくさん演じることになった子役たち。大丈夫なんですかね。
「闇の子供たち」という映画では幼い子供達が人身売買される悲惨で残酷な場面がたくさんありました。監督は子役たちがトラウマにならないよう細心の注意を払って、心のケアをしたと言っていましたが、あの作品ほどでないにしろこの映画に関してもそのあたり演出する上で説明が難しかっただろうなあと推測します。

バーにかかってきた電話

2011-08-30 21:25:48 | 
大泉さん主演の映画「探偵はBARにいる」
ついに9月10日全国ロードショーでございます。
映画に先駆けて、原作本をチェックしておこうと思いまして先日読んでみました。

ややこしいのですが、この映画のタイトルはシリーズ1作目の「探偵はバーにいる」からとったもので、原作は東直己氏によるススキノ探偵シリーズの2作目「バーにかかってきた電話」なのです。

この小説、とても面白かった。
この1年余り両親の病気で何かと気持ちが塞ぐことが多くて、やたらスピリチュアル系の自己啓発本ばかり読んでいまして、心の均衡を保とうとしておりましたが。
さすがにそういう本ばかり読んでいると飽きがくるんだよね…。つか、精神状態がやっと元通りになってきたのかな。面白い小説に飢えているところに、この映画化の話。
「探偵はバーにいる」は東氏のデビュー作でずいぶん前に「このミス」で取り上げられ評判になっていたのは知っていましたが、何故か今まで読んでいなかったんですね。
いいわこの小説。
まだ携帯が普及していないちょい懐かしい頃の、嘗て知ったるわが街札幌を舞台にしたハードボイルド。
札幌の街の描写がディテールに凝っていて、お見事。
圧倒的なリアリティでとにかく読ませます。こういう雰囲気の作品て最近はなかなかないですよね。「傷だらけの天使」「男達の勲章」「探偵物語」辺りを彷彿とさせる世界観です。
主人公の探偵が男くさく人間くさく、しょうもない男のようで、でもちょっとカッコ良く。なんかすごくイイんだよね。
すごーい洋ちゃんこんな役やるんだ。
その他の登場人物もみんな厚みも深みもあってとてもリアル。映画のキャストが頭に入っていたので、すごくイマジネーションが拡がって。これね。キャスティング絶妙ですよ。
みんなすごく合ってると思う。

ネタばらしになると思うので物語の核心に触れられないのが残念ですが、正直謎解きなどは少し物足りなく思いました。でもそれを補って余りある魅力がある小説なので、この世界を忠実に映画化しているんなら多分間違いなく傑作でしょう。
以前はロバート・B・パーカーとかチャンドラーなどをたくさん読んでいたものですが、こういうザ・ハードボイルドな小説は久し振りでその少々ひねくれた男の美学みたいなものを堪能させていただきました。
今、札幌市内の書店は映画の公開に合わせて「探偵はBARにいる」のコーナーが出来ています。うちの近所の書店はこのハヤカワ文庫のススキノ探偵シリーズ全11作が全て揃っていて嬉しい。今のうちに全部買っておいて、この秋ぜひ読もうと思っております。
そして映画がヒットしますように。これだけ作品数があるので、ヒットすれば映画もシリーズ化出来そうなので…。映画は評判が良く、マスコミ向け試写会も立ち見が出るほどだったそう。皆様ぜひ劇場で見ましょう!よろしく。

ニュース

2011-08-29 21:50:34 | 政治・時事
本日民主党代表選挙が行われ、決選投票で野田氏が一位に。
海江田さんだ前原さんだと言っていたマスコミなんだったのか。
いまいち実績も知らないしどんな方かもよくわかりませんが、成ったからには頑張っておくんなさいまし。それにしても国民不在な白けムードでわりとあっさり決まってしまったもんですね。
候補者皆さんが小沢さん詣でをするもんだから、未だにやはり強い影響力があるんだなあと思ってましたけど、結局蓋を開けてみれば小沢色一掃って感じの。これからは民主党も世代交代で、今まで党を牛耳って着た人たちは求心力を失うだろうな、と思いました。

昨日ニュース見てて一番ビックリしたのが、誕生日サプライズで落とし穴掘って、本人と仕掛けた奥さんが落ちて死亡したという。えええ??何それ。と思ってしまいましたもん。亡くなられた方には悪いですが。
イタズラにしてはあまりに稚拙ですよねえ…。でも落とし穴の本気度だけは凄かったというね。
今後ロンハーとかみなさんのおかげですとかバラエティで落とし穴ってもう出来なさそう。バラエティのもさ、いくら注意を払って怪我しないように工夫して作っていたって、落ち方とか着地の仕方によっては大怪我になる可能性だったあるもんね。

そうそう。ハンマー投げの室伏選手、金メダルおめでとうございます。
すっかりベテランですが、この世界陸上の本番にピークをもってくるという凄さ。
日本人で陸上競技で金てなかなか出ないですよ。素晴らしかった。

走る・歩く

2011-08-28 16:14:20 | 日記
今日は北海道マラソンがありました。
北大やら北海道庁やらを巡って大通公園がフィニッシュという市内の観光名所を通るコース。今日は晴天でぐんぐん気温が上がりました。真夏の炎天下でのフルマラソンはランナーにとって相当キツかったと思われます。女子は日本人選手が上位を占め、頑張りましたが記録的には伸びませんでした。
以前はマラソンとか何が面白いわけ?と、走っている側や応援している人の気持ちがあまりわかりませんでしたが、歳を重ねるにつれ猛スピードで休むことなく長距離を2時間余りも走り続けることの凄さがあらためて理解できるようになりました。

一昨日タニタの食事が健康管理やダイエットに大変有効、という番組を見て感想書きましたが、私は学生の頃から体重がほとんど変わらないのが自慢で、食べても太らないタイプだったのでそもそもダイエットなどというものにはあまり興味がなかったんです。
それがここ数年さすがにろくに運動もせず好きなものばかり食べていて、若い頃のようにはいかなくなりました。代謝が落ちてきてるんでしょうね。以前は意識してなかったところに贅肉や脂肪がついているのを感じるようになりました。
もちろん食事というのは健康維持の基本ですし、食べるだけで痩せられるというのは素晴らしい事。でもそれとはまた別に、たるんだ身体を引き締めてスリムな体型にしたいと思うようになりました。
結局食事だけだと体重は落とせても体型まで変えることはできないですよね。
運動にはまるで興味のなかった私も贅肉を落としたり脂肪を燃やしたり、汗を流して体力づくりをしたいと思うようになりまして、ジョギングなんてどうだろうなどと思っております。
マラソンなんて大嫌いだったのですが…。スポーツクラブは高いし、何かを習いに行く時間はないし、走るのはコストもかからないしいつでも出来るという魅力が。
ただ今まで何もしてこなかった人間にはあまりにハードルが高いと思うので、最近は通勤や買い物など努めてよく歩く事から始めています。
何処かに行くにもわざわざ遠回りしたりとか。地下鉄2駅ぐらいはしょっちゅう歩くようにしています。
今日も宮の沢あたりまで長いお散歩をしてきました。
近所のスーパーに行くときも通りの向こうのあまり行ったことのない住宅街の方を抜けて行ってみました。この辺は裏通りに行くと道が碁盤の目になってなくてうねうねしていました。デザイナーズマンションみたいな瀟洒な建物や、外観に趣向を凝らしたユニークな一軒家が立ち並んでおりまして、すぐ近くなのにまるで知らない町に来たみたい。
新しい発見があったりして楽しく、お金もかからないし、年寄り臭いけど我ながら悪くない趣味だと思います。ぜひ今年中には散歩からジョギングへの昇格を目指したいと思います。

タレント声優

2011-08-27 23:58:18 | テレビ
テレ朝で夜、声優さんによる声優さんのランキングという今までありそうでなかった番組があって、面白かった。ベテラン勢中心だったので代表作として古いアニメ作品がたくさん出てきて非常に楽しかった。あのキャラクターの声優さんががこの声も担当してるの?っていう新たな発見もたくさんあったし。個人的には野沢雅子さんの、役に成りきってしまって擬似恋愛感情を持ってしまうっていう話が面白かった。銀河鉄道999のメーテル役の声優さんが男性と一緒にいると嫉妬するとか(笑)メーテルの方も同じで野沢さんが女性と仲良くしていると、「私の哲郎と仲良くしないで!」みたいな感じになるらしい。
女性同志でそういう感覚になるってあたりがさすが声優さんならではのエピソードだなあとね。感心してしまいましたよ。
あとタッチの達也の声優さんがおネエっぽくて可笑しかった。

日本のアニメが一大カルチャーとしてここまで発展したのも、実は声優さんたちの素晴らしすぎる声の演技力によるところが結構大きいのかなって気がしてきた。ヒット作品てキャラクターの声がみんな個性豊かで素晴らしいもの。
声一つで色んな役柄を自由に演じ分ける技術はやはり普通の役者さんとは別物の特殊技能なんだよね。
番組内でも少し触れたけど、最近はアニメや洋画の吹き替えに人気の俳優さんをキャスティングすることが多いですよね。
話題性による宣伝効果を狙ってのことだと思いますが、普通の俳優さんの場合上手に演じたとしてもどうしても見ていて本人の顔がチラついてしまうのよね。声って意外に癖があるものですからね。
日本は素晴らしい声優さんが大勢揃ってるんだからちっぽけな話題性を優先するよりも、プロの声優さんを多く起用すべきなんじゃないのかな?作品の質などの面からも、長い目で見てそのほうがいいんじゃないかと思ってしまった。