公開された時は「オーメン」みたいな悪魔的な子供の話かなあと思いスルーしていましたが、その後あちこちで評判を聞いたので、先日DVDにて鑑賞しました。
いや、これはかなり優れた作品かと。
どうジャンル分けすればいいのでしょう。オカルトではなくてサイコ・ホラーといいましょうか、サスペンスといいましょうか。冒頭の不穏なシーンから一気に引き込まれ最後までイライラ、ハラハラ。エスターの正体を私は見抜けず、その真相にちょっと驚いてしまいました。そんなこと本当にあるかしらと思いながらも、よく出来た作品なので納得させられてしまいます。
どの役者さんも上手いのですが、エスター役の子役の少女が圧巻。
不気味で恐くて凶暴で…この少女の迫真の演技力なくしては成り立たない作品です。
エスターの謎の正体がストーリーのキモなので、あまり話に触れることができないのですが、脚本は素晴らしいです。
主人公の女性は子供が死産した負い目で心に虚しさを抱えていて、その心の隙間を埋めようと養女を迎え家族を再生させようとするわけですが、再生どころか一家は泥沼の悪夢にうなされることになるという…。
この養子を迎えるという習慣じたい、日本ではまだまだポピュラーではないのでなかなか理解しにくいところですよね。
先日も里子を虐待死させる無残な事件がありましたが、事情はよくわかりませんけど里子を迎えて育てようと思ったからには、我が子同然に愛し育てようという意志はあったと思うんですけどねえ。育児は実の子でも大変なんですから、やはり並大抵のことではできないんだろうなあ…。
海外のセレブなどは結構実子以外にも何人も養子をもらったりする方よくいらっしゃいますよね。経済的に豊かであれば何人でも面倒をみてあげたらいいと思いますが、実際実子と兄弟同然に育てているんでしょうか?海外の場合日本人ほど血筋などにはこだわらないのかもしれませんが、実は様々な社会問題を内包しているんじゃないのかな。この作品もなんだかその告発のようにも思えました。
主人公の奥さんがエスターの異常に気付きはじめ、家族の安全が脅かされると怯えているときに旦那さんはその兆候にさっぱり気付かないんですよね。で、思わず旦那に「なんて鈍いのかしら」とつぶやいてしまいます。この辺りが男と女の違いといいましょうか。奥さんは女性の勘でこの少女が普通でない、おかしいと気付くわけです。しかも母性本能で自分の子供達がこのままでは危険だと直感で感じ取っているわけ。父親にはこのどちらもないわけなのね。エスターがミステリアスな美少女なのでなんとなくその魅力に本質を見失っているわけ。この辺りの描き方が本当に上手いなと思いまして。ほとんどの女性が共感できるはず。
子供がキーになる映画ですが決して子供向きでなく。むしろ子供と見ると気まずいような作品です。
凄惨なシーンをたくさん演じることになった子役たち。大丈夫なんですかね。
「闇の子供たち」という映画では幼い子供達が人身売買される悲惨で残酷な場面がたくさんありました。監督は子役たちがトラウマにならないよう細心の注意を払って、心のケアをしたと言っていましたが、あの作品ほどでないにしろこの映画に関してもそのあたり演出する上で説明が難しかっただろうなあと推測します。
いや、これはかなり優れた作品かと。
どうジャンル分けすればいいのでしょう。オカルトではなくてサイコ・ホラーといいましょうか、サスペンスといいましょうか。冒頭の不穏なシーンから一気に引き込まれ最後までイライラ、ハラハラ。エスターの正体を私は見抜けず、その真相にちょっと驚いてしまいました。そんなこと本当にあるかしらと思いながらも、よく出来た作品なので納得させられてしまいます。
どの役者さんも上手いのですが、エスター役の子役の少女が圧巻。
不気味で恐くて凶暴で…この少女の迫真の演技力なくしては成り立たない作品です。
エスターの謎の正体がストーリーのキモなので、あまり話に触れることができないのですが、脚本は素晴らしいです。
主人公の女性は子供が死産した負い目で心に虚しさを抱えていて、その心の隙間を埋めようと養女を迎え家族を再生させようとするわけですが、再生どころか一家は泥沼の悪夢にうなされることになるという…。
この養子を迎えるという習慣じたい、日本ではまだまだポピュラーではないのでなかなか理解しにくいところですよね。
先日も里子を虐待死させる無残な事件がありましたが、事情はよくわかりませんけど里子を迎えて育てようと思ったからには、我が子同然に愛し育てようという意志はあったと思うんですけどねえ。育児は実の子でも大変なんですから、やはり並大抵のことではできないんだろうなあ…。
海外のセレブなどは結構実子以外にも何人も養子をもらったりする方よくいらっしゃいますよね。経済的に豊かであれば何人でも面倒をみてあげたらいいと思いますが、実際実子と兄弟同然に育てているんでしょうか?海外の場合日本人ほど血筋などにはこだわらないのかもしれませんが、実は様々な社会問題を内包しているんじゃないのかな。この作品もなんだかその告発のようにも思えました。
主人公の奥さんがエスターの異常に気付きはじめ、家族の安全が脅かされると怯えているときに旦那さんはその兆候にさっぱり気付かないんですよね。で、思わず旦那に「なんて鈍いのかしら」とつぶやいてしまいます。この辺りが男と女の違いといいましょうか。奥さんは女性の勘でこの少女が普通でない、おかしいと気付くわけです。しかも母性本能で自分の子供達がこのままでは危険だと直感で感じ取っているわけ。父親にはこのどちらもないわけなのね。エスターがミステリアスな美少女なのでなんとなくその魅力に本質を見失っているわけ。この辺りの描き方が本当に上手いなと思いまして。ほとんどの女性が共感できるはず。
子供がキーになる映画ですが決して子供向きでなく。むしろ子供と見ると気まずいような作品です。
凄惨なシーンをたくさん演じることになった子役たち。大丈夫なんですかね。
「闇の子供たち」という映画では幼い子供達が人身売買される悲惨で残酷な場面がたくさんありました。監督は子役たちがトラウマにならないよう細心の注意を払って、心のケアをしたと言っていましたが、あの作品ほどでないにしろこの映画に関してもそのあたり演出する上で説明が難しかっただろうなあと推測します。