マジョルカピンク

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ブラックアウト

2018-09-14 17:28:50 | 政治・時事
9/6未明の大地震から1週間以上が過ぎた。
震源地に近かった安平町、厚真町、むかわ町、千歳市、恵庭市、北広島市、そして道路陥没液状化現象に悩まされている東区、清田区の皆さんを思うと非常に申し訳なく思うくらい、ありふれた日常が戻ってきている。
昨日の夜円山で焼きたてのパンが買え、スタバでラテが飲めてあらためてホっとした。いつもの日々です。
ただ常に頭にあること。電力がひっ迫しているので20%の節電をそうでなければ計画停電になるかも、というアナウンス。先日の地震で苫東厚真の発電所が何基もやられてしまったので、このままでは地震前のピーク時をカバーできないという。
やっと明かりが戻ってきたと思ったらこれかよ…やれやれである。

日本人の節電意識は、東日本大震災の前と後で大きく変化したと思う。
福島のあの惨状。今も増え続ける核のゴミ。元々反原発派だった自分でさえ、新たに学ぶことも多かった。
原子力はひとたび事故が起こればその汚染被害はとめどなく、未来永劫管理していかなければならないもの。しかし厄介なのがその汚染は目に見えず、匂いもしない。たとえそれが原因で様々な病気になったとしても、国は責任を取らなくていい仕組みだ。立証できない、で終わる話だから。
あの原発事故さえなければ、東北の復興はもっと早く進んだと思う。風評被害が後を絶たないのも、問題が解決していないからだ。なのに、人間は忘れやすい生き物である。喉元過ぎれば熱さを忘れる。先日の北海道全域に及ぶ大停電とこの計画停電の話で、今こそ泊原子力発電所を再稼働させろと喧しい。なんて短絡的なんだろう。少ない国土を脅かし将来的に見ても莫大なコストがかかる原発を、なぜ人々は軽々しくまた動かそうなんて言うのかな。

札幌に住んでン十年。停電というのに逢ったことが無い。それが今回北海道全域という規模に加え、長時間であったこともあり、このブラックアウトはかなり道民にインパクトを与えた。
なんでも電気を使う世の中だ。ひとたび停電になれば文明の利器は途絶えてしまう。水も出ない、冷暖房器具も動かない、トイレにも行けない、調理も出来ない、冷蔵庫の物は腐る、何より情報が入らない。死活問題なのである。
今の世の中、支払いもスマホでという人も多いだろう。現金を持ち歩かない人が、手持ちのお金もないしATMも動かないから何も買えないとお手上げ状態だった。
揺れが続く中での暗闇も怖かった。地震の夜電気が点いた時は心底ホッとした。テレビやネットの有難さも身に染みた。だから電気のありがたみは当然感じているし、北電の現場の人は復旧作業の為努力してくれたのだろう。そのことについては本当に感謝している。私が言いたいのはこんな脆弱なシステムじゃ何か他の要因でブラックアウトした可能性もあったじゃんと。北電の設計ミス。道の管理の甘さ。国の電気事業におけるインフラ整備をしない無責任さ、である。
もう自分には、原発再稼働をしたいがために、こういう混乱を招いてわざと危機感をあおっているとしか思えないのよ。正直北電さんも政府もあまり信用していない。今回の件について納得いく説明がされてなく、隠していることがあると思う。自分は昨日の夜の道新の記事を面白く読んだ。あーこういう顛末だったのかもね、と腑に落ちた。
20%目標は達成されなかったのに、早々に今日さきほど節電の話は取り下げられた。メドがたったので今後は全体で1割程度の~と言っていたがなんか変だね。今後計画停電は行わない見込みで、冬になっても大丈夫であろうというガバガバの見通しである。あんまりコロっと変わったので、最初から別に足りてなかったんじゃない?と思えてならない。評判が悪かったから下げたような気がする。電力事業はあまりに不透明で利権だらけ。素人にももっとわかるようになればいいんだけどな。国策レベルの話になるから難しいのかね。
ただまあ限られたエネルギーをシェアするという観点から、節電は日ごろから各々気を付ければいい。ただ今後電気離れは北海道では起こると思う。あまりにも電力一辺倒に依存し過ぎだ。安定供給できないなんて言語道断。ますます他のエネルギーへの転換を視野に入れたい。


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