映画好きの友人と私の上司が共に絶賛していたドキュメンタリー映画。
珍しく蠍座でアンコール上映となったため、わたくしも見てまいりました。
興味深く、かつなんだか身につまされる作品だったなあ・・・・。
誰しも自分の好きなことで身を立てられればそれに勝る幸せはないと思う。それがクリエイティヴで人の注目や賞賛を浴びるような職業だったらなおのこと。ミュージシャンとか作家とか芸能人とかスポーツ選手とか。子どもの頃そういう職業に憧れた人も多かったのでは。でも実際そういうことを仕事にできて、かつ成功できる確率って宝くじに当たるぐらい低いことなんだって人生の早い段階でたいていの人は気付くと思う。というか見切りをつけるというか。だっていつまでも夢を見ていちゃ人生どうにもならないからねえ。
で、このドキュメンタリー映画の主人公であるKAZUYAさんはその夢を抱えたまま人生をこじらせ50代に突入してしまった人なのである。
この作品を見て友人とも話したんだけど、売れる売れないって何だろうってつくづく考えさせられる。このKAZUYAさんて人も札幌のインディーズで大人気だったというバンドのことも全然知らないんだけど、曲を聴くととても良いし、歌も上手いし、味もあるし、若いときの映像を見ると(失礼)カッコ良いし、なんで売れなかったんだろうと不思議です。結局タイミングとか運とか人脈とかバックとか。音楽が売れるか売れないかって純粋に楽曲の良さだけじゃ計り知れないものがあるもんね。ましてやこんなご時世じゃ。
きっとこの方も良い音楽を作り続け地道に活動していれば、いつかは道が拓けると信じて活動を続けてきたんじゃないかなあ。でもいかんせん夢だけでは食べていかれませんし、時代がだんだん音楽にお金を出さない世の中になってしまったからねえ・・・・。CDは売れない。かといってダウンロード配信もあまり進んでいないと聞いています。デジタル化できるものはどんどんコピーされる時代だし、今やYouTubeなんかで無料で色んな音楽が聴ける時代にわざわざお金を払う価値があるかどうか、ですよね。
夢を諦めることもできず、かといって今更もう普通の仕事に就くことも出来ず。八方塞がりのようにも見えますが、この方の人徳でしょうか全く売れなくてもどこかカラっと明るくそれが作品の救いになってます。悲惨な状況を笑い飛ばすユーモアがある。
実際近年ライジングサンとかロックフェスは盛況なのに音楽業界は火の車という話をよく耳にします。フェスでフリーの観客を集めることのできるミュージシャンもセールスはさっぱりってことですが。それでも自分たちのライブの集客やCDの売り上げにつながれば、と出演を希望するミュージシャンが後を絶たないとか。名の知れたミュージシャンやバンドも、生き延びていくのに必死なのかもしれません。音楽を志す方たちにとっては前途多難な時代ですよね本当に。
少し気になったのは、音楽で身を立てたいと思っていたはずなのに何故東京に打って出ようとしなかったのか。冒険せず受身になってしまったのかというところですね。口コミで広がって人気が出れば、向こうから(レコード会社とかいわゆる東京の音楽関係の)声をかけられるだろうと思ってたのかな。そのあたり北海道人らしいのんびりさとどこか悠長な印象を受けたなあ。気質かなあ。
珍しく蠍座でアンコール上映となったため、わたくしも見てまいりました。
興味深く、かつなんだか身につまされる作品だったなあ・・・・。
誰しも自分の好きなことで身を立てられればそれに勝る幸せはないと思う。それがクリエイティヴで人の注目や賞賛を浴びるような職業だったらなおのこと。ミュージシャンとか作家とか芸能人とかスポーツ選手とか。子どもの頃そういう職業に憧れた人も多かったのでは。でも実際そういうことを仕事にできて、かつ成功できる確率って宝くじに当たるぐらい低いことなんだって人生の早い段階でたいていの人は気付くと思う。というか見切りをつけるというか。だっていつまでも夢を見ていちゃ人生どうにもならないからねえ。
で、このドキュメンタリー映画の主人公であるKAZUYAさんはその夢を抱えたまま人生をこじらせ50代に突入してしまった人なのである。
この作品を見て友人とも話したんだけど、売れる売れないって何だろうってつくづく考えさせられる。このKAZUYAさんて人も札幌のインディーズで大人気だったというバンドのことも全然知らないんだけど、曲を聴くととても良いし、歌も上手いし、味もあるし、若いときの映像を見ると(失礼)カッコ良いし、なんで売れなかったんだろうと不思議です。結局タイミングとか運とか人脈とかバックとか。音楽が売れるか売れないかって純粋に楽曲の良さだけじゃ計り知れないものがあるもんね。ましてやこんなご時世じゃ。
きっとこの方も良い音楽を作り続け地道に活動していれば、いつかは道が拓けると信じて活動を続けてきたんじゃないかなあ。でもいかんせん夢だけでは食べていかれませんし、時代がだんだん音楽にお金を出さない世の中になってしまったからねえ・・・・。CDは売れない。かといってダウンロード配信もあまり進んでいないと聞いています。デジタル化できるものはどんどんコピーされる時代だし、今やYouTubeなんかで無料で色んな音楽が聴ける時代にわざわざお金を払う価値があるかどうか、ですよね。
夢を諦めることもできず、かといって今更もう普通の仕事に就くことも出来ず。八方塞がりのようにも見えますが、この方の人徳でしょうか全く売れなくてもどこかカラっと明るくそれが作品の救いになってます。悲惨な状況を笑い飛ばすユーモアがある。
実際近年ライジングサンとかロックフェスは盛況なのに音楽業界は火の車という話をよく耳にします。フェスでフリーの観客を集めることのできるミュージシャンもセールスはさっぱりってことですが。それでも自分たちのライブの集客やCDの売り上げにつながれば、と出演を希望するミュージシャンが後を絶たないとか。名の知れたミュージシャンやバンドも、生き延びていくのに必死なのかもしれません。音楽を志す方たちにとっては前途多難な時代ですよね本当に。
少し気になったのは、音楽で身を立てたいと思っていたはずなのに何故東京に打って出ようとしなかったのか。冒険せず受身になってしまったのかというところですね。口コミで広がって人気が出れば、向こうから(レコード会社とかいわゆる東京の音楽関係の)声をかけられるだろうと思ってたのかな。そのあたり北海道人らしいのんびりさとどこか悠長な印象を受けたなあ。気質かなあ。