今年の男子世界フィギュアはパトリック・チャンに持っていかれましたねー。世界最高得点とか凄すぎ。特別好きな選手ではなかったのですが、抜群に上手くなっていてびっくりしました。
高橋選手はアクシデントがあって残念でしたね。実際今回は開催場所や日程が大幅変更になってしまい、ピークをどこにもっていくか調整が大変だったと思いますので、ベストな演技じゃなかったのは仕方ない。でも小塚選手は素晴らしかった。フリーは完璧な演技で感動しました。男子はもう世代交代の波が押し寄せているのかな、と感じた大会でした。
近頃は震災・原発関連のニュースにずっと釘付けでしたので、あまり本を読んでいませんでした。そんな中ぽつぽつと暇を見つけて読んだ本をメモにまとめておきます。
■宇宙からの手紙/マイク・ドゥーリー
「シークレット」系の引き寄せの法則についての本ですね。メールマガジンを1冊の本にまとめたもので、ロンダ・バーンに比べてとっつきやすく、ユーモアに溢れていて読みやすかったです。
■のぼうの城/和田竜
2007年に評判になったベストセラーが文庫化されたので読んでみました。
時代小説はほとんど読まないのですが、これは評判通りの面白さ。興奮しました。
歴史に詳しくないので、秀吉の歴戦とかわかんないし成田長親とかいわれても全然ピンとこないのですが、この小説は登場人物のキャラが立っていて、実に読ませる小説。でくのぼうの城主を盛り立てるべく奮闘する家臣や農民の頑張り。そのでくのぼうの後半の豹変うりなど見どころ多し。
この秋映画が公開される予定だったのですが、残念実はクライマックスで水攻めのシーンがあるんですよ。読みながら、こんなシーンは今上映できないんじゃないの?と思ったら案の定来年に延期ですとさ。色々に影響ありますね。
■ルームメイト/今邑彩
近所の書店でオススメだったので読んでみました。
ルームメイトの相手の女性が失踪。彼女の行方を追ううちに、二重三重の生活を送る多重人格者だったというミステリーなのですが…。とんでもない展開になるのでネタばれできず、これ以上内容については書けません。
面白く読んだのですが、微妙に全体的に古さを感じてそれが気になっちゃって(笑)
あとがきを見たら、14年も前の作品だった。パソコン通信とか言ってるし、携帯も一部の人しか持ってないし。その中途半端な古さがやけに時代を感じちゃって。携帯電話とネットの普及で本格ミステリーは書きにくい世の中になったと思いますね。
■シンプルに生きる/ドミニック・ローホー
いわゆる断捨離に関する暮らしのヒント本。
ヨーロッパではベストセラーになったそうで。
日本でも断捨離はブームになりましたが、欧米のそれとはまたスケールが違うと思います。日本は土地もスペースもないから、溜め込もうと思ってもなかなか溜められないですよね。欧米の方は広い家に住んでいる方も多いし、古いものを大切にする文化もあるので、今まであまり物を捨てずに暮らしてきた方が多いんじゃないかな。そこにこの本のテーマはしっくりきたのかもしれません。
ただ震災後の今こういう本読んでも残念なことにあまり胸に響かなくなっちゃった。
僅かな物資を求めて避難所と壊れた自宅を往復しているような被災者の方を見てしまうと、何でも処分しましょう、シンプル主義でいきましょうと提唱されても今は「うーん」ってなっちゃうなあ。この作者は古い日本の様式美にずいぶん傾倒されているようで、昔の日本を見習いましょうと随所にそういう記述が見られ、日本人としては誇りやら困惑やら色々。この作者の方今の日本をどう思ってるかな?