土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

リマもう一方の顔、新市街

2008-12-10 00:38:50 | ペルー
 旧市街から約10km足らずで太平洋に出ます。この海岸線はホテル、マンション、ショッピングセンター、デパートや数々の新しい商店が建ち並ぶ大都会です。海岸は断崖絶壁でその真下に道路があります。降雨が殆ど無いので崖崩れも無いのです。寒流(フンボルト)で冷たい水にもかかわらず年中サーファーやパラグライダー等で賑わっております。


 少し近づいて見ました。サボテンと人工の緑で茂った崖の向こうに公園が見えます。その向こうでパラグライダーが舞っています。パラグライダーは崖を駆け上る上昇の風に向かい崖の上から海に向かって滑空を開始します。


 上記2枚の写真の反対側の風景です。中央のツインビルはホテルです。その真下の崖に張り付いて大きなショッピングセンターがあります。(円筒柱が2本ある所です)


 上記の地区に隣接する高級住宅街、大きなスーパー等がある地区です。ドーム屋根はサンタ・マリア・デラ・レイナ教会と言います。中南米の大きな交差点は信号がなく、このようにロータリー方式(西語ではOvaloオバロ=長円形)で交通をコントロールします。所謂、先に入った方が勝ち式です。さながらローマ帝国時代にベンハー(古すぎ・・)が馬車で競技した様な形です。そうです英語でOvalは長円形の他、競技場の意味もあります。この形式の由来はローマ帝国からだと想像します。無秩序の秩序?があり、意外と事故が起きません。よしんば起きても低速走行ですから大事故にはならないのです。


 上記教会と同地区にある高級マンション群です。右側は超高級会員制ゴルフ場です。特定の限られた地位の方々しかプレイできないと言われております。高級住宅街の真ん中に位置していますので当然でしょうね。芝は人工的に散水され年中緑が絶えないそうです。垣根の高さは約2.5m位で木が所々に立っています。マンションには防弾ガラスは嵌められていませんのでよっぽど上手なプレイヤー達なのでしょう。


 が一方リマック川に目をやるとご覧の通りです。海岸のホテル街から約16kmのホルヘ・チャヴェス国際空港もこの川を渡ったすぐのところにあります。(場所はもっと下流の海側で、線路は河川敷の中ではなく上の段の青いシャツ着た人の高さになります。)

 し、リマック川を越えれば別な世界です。


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