お早うございます。
涼しくなってきました。
空気が乾燥しているので、日射しが強くても我慢できます。
昨日も、メトロノームに合わせて弾いてみました。
少し合わせられるようになってきました。
メトロノームの音を常に耳で聞こうとすると、そちらに神経が行って指の動きがおろそかになりがちですが、メトロノームの音を休符の時とかに聞くようにしてあとは頭の中で仮想のメトロノームがカチカチ言っているようなそんな感覚でリズムをとっていると結構やれます。
曲に入る前に、メトロノームで「♪100はこれぐらいだな・・・」と感覚を得てから弾くと意外と最後までその感覚が残っていて、途中で走りそうになったときも押さえることが出来ます。
実際の演奏はリズムが早くなったり遅くなったり、曲想によって忠実に自然に変化するもので、それを機械的に合わせようとすると気持ちの入ってないつまんない演奏になります。
べつに人に聴かせているわけでもないので、自分の気持ちに聴かせるつもりで自由に弾くことも必要です。
テンポを自由に変化させることを音楽用語で「ルバート」と言うようです。
Wikipediaによれば、
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マズルカ・ノバラード・スケルツォ・ワルツ・ノクターン・即興曲といった、叙情的な作品の演奏において多く用いられる。
普通は、フレーズの最初と最後を遅めに、また、強調したい音を長めに演奏するためにその前後を遅めに演奏し、それ以外の場所を速めに演奏する。
この場合、完全にテンポが自由というよりは、基本のテンポを設定しておいて、それを基準に遅め、速めにずらす、という手法を採るのが一般的である。
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ということで、あくまでも基本のテンポがしっかりと底辺に流れていて、少し遅れて追いつく、少し先に行って待っている、そして節目節目ではちゃんとテンポに乗っているそんな演奏が想定されているようです。
たしかに、ブーニンのショパンなどを聴いていると、ゆったりと遅れ気味に弾いたかと思うとちゃんとすぐに追いついていますよね。
バッハの時代にそのような表現法があったかどうかは分かりませんが、演奏しているときの気持ちの動きがテンポに現れるのは自然なことで、あえて必要以上にテンポを合わせようと我慢することはないと思います。
今弾いているバッハは自分のバッハだから・・・