11月最後の日である30日は日曜日である。その朝は穏やかなものであった。昨日降った雨によりアスファルトは濡れていた。朝日が昇り、緩い角度で太陽光が路面に当たると表面を覆う水によりキラキラと反射した。
長い間悩まされていた風邪の症状は9割方回復していた。まだ喉と肺に少し違和感があり、時折咳きこむが、特に支障はないと感じていた。
昨晩、スポーツジムに行って、風邪になるまでほぼ一日置きにこなしていたトレーニングを同じ内容でこなしても、普段よりも格別に疲れたという印象はなかった。
朝起きだした時、体に少々重い疲労感を感じはした。しかし、フライング気味とはいえ、風邪によるOFFを切り上げた手前、「やはり、今日は走ろう・・・ロングを・・・」そう心に決めた。
そして、サイクルウェアに着替え、サングラスをして、ヘルメットをかぶって、ORBEA ONIXに跨った。随分久しぶりにロードバイクに乗る。その走行感覚は懐かしくそして気分の良いものであった。
西武多摩湖線に沿って走る遊歩道をゆっくりとしたペースで走った。濡れた路面には沢山の落ち葉が散っていた。そこに木の枝を抜けてきた太陽光が当たり、少しばかり幻想的ともいえる光景を見せてくれていた。
家を出たのが7時3分。いつもよりもゆっくりと走ったので集合場所であるバイクルプラザに着いた時には7時27分になっていた。
風邪が完全に抜け切ったとは言えない状態であったので、暖かめのウェアを選択していた。そのためか、店に着く頃には軽く汗ばむほどであった。
今日の目的地は話し合いの結果、都民の森に決まった。往復で120kmほどの距離である。檜原村役場を過ぎたT字路を左折してから21kmほど走った先に都民の森はある。T字路を左折してから、前半は上り基調のアップダウンが続き、後半に入ると上りが続くようになる。終盤はきつめの上りとなる。体力を消耗するタフなコースである。
私は比較的呑気に構えていた。病み上がりなので従前のような走りは出来ないまでも、そこそこ普通の走りは出来るのではないかと高をくくっていたのである。
出発前には、今日のロングライドが今までに経験したことのないほどに辛いものになるとは想像していなかった。
「都民の森への厳しい上りでは、従前のような坂バトルは今日はまだ無理だろうけど、ゆっくりめのペースでコンスタントに上れば、こなせるであろう・・・」と考えていた。
参加者は5名。普段よりも短めのトレインを形成して走り始めた。玉川上水の流れに逆らう形で西へ向かった。玉川上水の両脇には木々が植えられている。葉は赤やオレンジ、黄色に色づき、はらはらと落ちていた。
30分ほど走った頃「どうもおかしい・・・体が妙に重苦しい・・・まあ、病み上がりだからな・・・しょうがないか・・・」そんな事を少し感じ始めていた。
玉川上水に沿って走る道は平坦な道である。それほど負荷がかかるわけではない。普段であれば何ということのない道である。しかし、油断すると前のメンバーとの間隔が開いてしまう。
1時間ほど走った。「やはり、おかしい・・・こんなに脚が回らないとは・・・風邪の菌はまだしぶとく私の体内に相当数潜んでいて、こっそりと体を蝕み続けているのであろう・・・いや、2週間以上、仕事から帰るとすぐにベッドに潜り込む生活をしていたのであるから、体も鈍っているはず・・・それだけ、それだけ・・・」そんな事を頭に思い浮かべながら、最初の休憩地点の拝島駅のコンビニに着いた。
長い間悩まされていた風邪の症状は9割方回復していた。まだ喉と肺に少し違和感があり、時折咳きこむが、特に支障はないと感じていた。
昨晩、スポーツジムに行って、風邪になるまでほぼ一日置きにこなしていたトレーニングを同じ内容でこなしても、普段よりも格別に疲れたという印象はなかった。
朝起きだした時、体に少々重い疲労感を感じはした。しかし、フライング気味とはいえ、風邪によるOFFを切り上げた手前、「やはり、今日は走ろう・・・ロングを・・・」そう心に決めた。
そして、サイクルウェアに着替え、サングラスをして、ヘルメットをかぶって、ORBEA ONIXに跨った。随分久しぶりにロードバイクに乗る。その走行感覚は懐かしくそして気分の良いものであった。
西武多摩湖線に沿って走る遊歩道をゆっくりとしたペースで走った。濡れた路面には沢山の落ち葉が散っていた。そこに木の枝を抜けてきた太陽光が当たり、少しばかり幻想的ともいえる光景を見せてくれていた。
家を出たのが7時3分。いつもよりもゆっくりと走ったので集合場所であるバイクルプラザに着いた時には7時27分になっていた。
風邪が完全に抜け切ったとは言えない状態であったので、暖かめのウェアを選択していた。そのためか、店に着く頃には軽く汗ばむほどであった。
今日の目的地は話し合いの結果、都民の森に決まった。往復で120kmほどの距離である。檜原村役場を過ぎたT字路を左折してから21kmほど走った先に都民の森はある。T字路を左折してから、前半は上り基調のアップダウンが続き、後半に入ると上りが続くようになる。終盤はきつめの上りとなる。体力を消耗するタフなコースである。
私は比較的呑気に構えていた。病み上がりなので従前のような走りは出来ないまでも、そこそこ普通の走りは出来るのではないかと高をくくっていたのである。
出発前には、今日のロングライドが今までに経験したことのないほどに辛いものになるとは想像していなかった。
「都民の森への厳しい上りでは、従前のような坂バトルは今日はまだ無理だろうけど、ゆっくりめのペースでコンスタントに上れば、こなせるであろう・・・」と考えていた。
参加者は5名。普段よりも短めのトレインを形成して走り始めた。玉川上水の流れに逆らう形で西へ向かった。玉川上水の両脇には木々が植えられている。葉は赤やオレンジ、黄色に色づき、はらはらと落ちていた。
30分ほど走った頃「どうもおかしい・・・体が妙に重苦しい・・・まあ、病み上がりだからな・・・しょうがないか・・・」そんな事を少し感じ始めていた。
玉川上水に沿って走る道は平坦な道である。それほど負荷がかかるわけではない。普段であれば何ということのない道である。しかし、油断すると前のメンバーとの間隔が開いてしまう。
1時間ほど走った。「やはり、おかしい・・・こんなに脚が回らないとは・・・風邪の菌はまだしぶとく私の体内に相当数潜んでいて、こっそりと体を蝕み続けているのであろう・・・いや、2週間以上、仕事から帰るとすぐにベッドに潜り込む生活をしていたのであるから、体も鈍っているはず・・・それだけ、それだけ・・・」そんな事を頭に思い浮かべながら、最初の休憩地点の拝島駅のコンビニに着いた。