確定申告の打ち上げは、国分駅北口から徒歩で5分ほどのところにある「治鮨」で行うのが、恒例となっている。
カウンター席からは少し離れたテーブル席に陣取って、スタッフと一緒に上品で美味しい料理と寿司を堪能した。ここの料理はとても丁寧な仕上がりで、安心感がある。店内の内装や使われている器などもしっかりと吟味されていて、目にも麗しい。
ドリンクメニューには日本酒がずらっと並んでいた。日本酒に関する知識のまったくない私には、そんなものを見ても何も分からないのであるが、なんとなく見たくなるのである。
私はいつものようにノンアルコールビールを頼んだ。飲めるスタッフは、ビールの後は日本酒を嗜んでいた。
お任せコースなので、次から次に料理がテンポよく運ばれてくる。握り寿司が出た後はデザートで締めくくられる。
今年の確定申告は皆結構大変であった。「お疲れさま・・・」という乾杯の掛け声が実に身に染み入るものであった。
今年の確定申告では体調を崩すこともあった。60歳を迎えて「引退」の二文字がかなり差し迫ったものに感じられた。「いつまでもハードワークに耐えられるわけではない・・・適切な時期に身を引くべきであろう・・・」と、最近は思うようになっている。
従来は体が健康であれば、70歳までは現役で働こうと考えていたが、もしかしたら引退の時期が少し早まるかもしれない。
とくかく、今年の確定申告はどうにか乗り切った。打ち上げも「治鮨」で無事にできた。今は疲れた体を少し休めよう。
打ち上げを終えて、私は車で自宅に戻った。車のドアを開けて外に出た時にふと思った。3月15日は、会計事務所に勤めている人間にとって大きな「区切り」である。「なぜ15日なんだろう・・・なんで3月31日じゃないんだろう・・・」と、今更ながらに疑問に思った。