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私も「天木氏」の主張に賛成。       ネット虫

2007年05月15日 00時16分59秒 | Weblog
18歳選挙権を主張する者は改憲論者に違いない。  「天木直人のブログから」

  ビートたけしが週刊ポスト連休特別号のなかで、「国民投票権は18歳のガキになんて与えずに、年齢制限を30歳以上まで引き上げろっての!」とほえている。その理由として、「オイラは普段から何も考えていないガキどもに、ニッポンの運命を決められるなんてマッピラごめんだぜ」と言っている。この発言は一見乱暴に聞こえるが、実は国民投票法案は、まだまだ議論が尽くされていない重要な論点が残っている事を端的に示している。

私はビートたけしとは異なった観点から18歳の若者に国民投票権を与える事に疑義を抱く。それは18歳に投票権を与えることは間違いなく改憲に有利に働くと思うからである。それを主張する者は改憲論者に違いないとさえ疑うほどだ。
  5月6日の読売新聞の「政なび」という論説のなかで、米国の有権者教育に詳しい横江公美(42)という人が、「誰に投票するかを判断できる環境が整っているのならば18歳でも構わない。でも現在の日本では整っていない」として、若者たちが真剣に政治と向き合う状況になっていない状況下での引き下げは意味がないという言葉を紹介している。他方で同じ5月6日の日経新聞の「風見鶏」という論説では、自民党が大勝した05年の小泉郵政解散選挙において、いつもは平均よりはるかに低い20代、30代の若者の投票率が異例の高さを見せた事を統計的に示した上で、この若者世代の多くが小泉強硬政治を支持した周知の事実を我々にあらためて思いださせた。
重要な事は、格差社会が広がる今日において、このような若者の右傾化がさらに進み、その背景には、「知能指数の低い者」を対象に、広告会社を通じてメディア洗脳することを自民党政権が周到に工作しているという指摘があることだ。更に言えば、何故国民投票法案で3年間も改憲が凍結されているかについて、「今の世論ではまだ9条護憲の国民が多い。三年かけて十分な環境づくりをしてもはや改憲の世論が大勢を占めるようになったときに確実に国民投票で改憲してみせる」という深謀遠慮があるからだと見る人もいる。その標的が若者であるということだ。
  このように考えると、投票権の若年化は、護憲に向かうよりもはるかに強い力で改憲に向かうであろう事は容易に想像できる。
   憲法改正という国の基本問題について、幅広く若い人たちの意見も反映させようという意見は一見もっともに聞こえる。憲法改正で最も影響を受けるのは将来の世代であるから彼らの意見こそ反映されねばならないという主張は一定の説得力を持つように聞こえる。しかし自民党を大勝させた若者は、もはや小泉劇場の手を離れ、さらなる大きな力によって日本右傾化の尖兵になりつつあるのだ。誰かがそのような若者の目を覚醒させなければならない。
  不思議な事に18歳投票権が民主党の主張を自民党側が受け入れる形で決まった事だ。民主党は最大の9条改憲論者かもしれない。
 

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6 コメント

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そうです。 (千里眼)
2007-05-15 10:38:26
 ネット虫さんと同じく、私も賛成です。

 青年を20歳以上とするということで、日本の法体系は整備されています。その原則に対する検討をほとんどしないで、この国民投票法のなかで、その原則を変更する。これは暴挙そのものです。

 国民投票法が施行され、改憲発議が可能となる3年後までに、関連法の改正が、この国民投票法の規定によって求められています。民法、公職選挙法、相続税法など、100近くの法律の改正が必要になります。
3年間で、その法改正をやってしまおうというのです。とんでもない話です。

 それほどまでにして、18歳にこだわった理由は、このメールが示すとおりなのです。さらに付け加えると、50歳以上の年齢層では改憲反対、平和憲法維持の意見を持つ人の層が厚いので、その比率の低下をはかって、改憲成立の条件を作ろうとしているのです。

 
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どうぞ「十八才投票権拡大・反対」の運動を (改憲老人)
2007-05-15 16:22:28
 革新・平和・未来を目指す護憲派のお方たちのご意見とも思えません。
 これらの言葉は、この三つに「若者」の一語を加えて「むかし」革新派のお得意のキーワードだったはずですね。
 「若者」がリアリストになり、グローバルな競争社会に否応なく晒され、自分を守り、それを支える国の行く末を考えると、古色蒼然たる革新のお念仏には心を動かさなくなったのですね。
 若者は「馬鹿者」ではありません。
 今頃になって若者の参政権の拡大を否定する等とは余程人心の獲得に自信をなくされたのですね。
 確かにソウデス。あなた方の主催する集会での若者の少なさ!! 同情します。さて三年で若者を取り込めるのはどちら?

老婆心ながら言いますが、「十八才・投票権拡大・はんたーい!!」をやってくれませんか?
 やる 勇気がおありですか?
 
返信する
改憲老人へ (千里眼)
2007-05-15 16:50:01
 改憲老人さん、私の文章をしっかり読んでください。どこに、若者の政治意識についての分析なり、18歳投票権反対という発言が含まれていますか。

 私が問題にしているのは、100近くの法改正が必要になる今までの原則(20歳成年)を、きちんとした国会討議もなく改正していいものか、ということを問題にしているのですよ。少年の大部分が高校進学する現在、18歳成年ですと、高校3年生の途中で成年に達します。それと学校教育とのかかわりとか、検討し、整合性を持たせ無ければならない諸問題が山積しているのですよ。それをまったく無視して18歳成年原則をこの法律に取りいれる、おかしいと感じないほど、あなたは年を取ったのですか。

 
 私自身で言えば、18歳成年に賛成ですよ。こうした原則についての討議を抜きにして、改憲実現という条件づくりに利用する自民党の姿勢が許せないのです。

 それが、どうして「十八才・投票権拡大・はんたーい!!」をやってくれませんか」という、ひやかし半分の発言になるのですか。
返信する
繰り返します。 (千里眼)
2007-05-15 20:59:31
 改憲老人の回答がありませんが、繰り返します。

 20歳成年原則を18歳原則に変更するということは、各法律の条文にある「20歳」という数値を「18歳」という数値に置き換えればすむという問題ではないのです。それに伴う各法律間の整合性を整えるとか、18歳原則に変更するに際してさまざまな変革を同時におこなうべき事柄かあるからです。

 それを、ほとんど討論もせず、問題点も明らかにせず、国民投票法のなかに盛り込んでおいて、あとで関連法の改正をしようとする、こんな法制定史の歴史上かってない暴挙を自民党はやったのですよ。許せることですか。

 それをなんですか、『「十八才・投票権拡大・はんたーい!!」をやってくれませんか』とは。
返信する
お答えになるかな? (改憲老人)
2007-05-15 21:42:26
若い者の物言いを真似たのがいけませんでしたね。

 私は基本的には、天木氏の意見についての感想を述べただけです。
 十八歳と決まれば関係法令の手直しは必要でしょう。それは止む終えないことです。審議時間が適正かどうかはそれぞれの考え方ですから。

 貴方は下記のように記しておられる。
「それほどまでにして、18歳にこだわった理由は、このメールが示すとおりなのです。さらに付け加えると、50歳以上の年齢層では改憲反対、平和憲法維持の意見を持つ人の層が厚いので、その比率の低下をはかって、改憲成立の条件を作ろうとしているのです」

 天木氏も言われるように自民党の原案は二十歳で、民主党のいけんを飲んだのです。
 それに私の見るところ高齢者は改憲の志向も強いと思いますが。
 いずれにしろ、無関心な若者、頑固な老人にどう主張を浸透させるかでしょうね。
 互いに孫子のために頑張りましょう。
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御免なさい (千里眼)
2007-05-16 01:52:42
 名前を呼び捨てにしたことを、謝ります。なんとなく腹立たしさを感じての不始末です。 
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