週刊誌などが展開している朝日新聞への罵倒が目に余る。きっかけは慰安婦強制の一事例が嘘だったことや、関連して池上連載拒否を巡るトラブルやなどといろいろあったが、今やこんな事例一つずつはどこかに吹っ飛んでいき、過去に遡った失態批判・罵倒のオンパレードという感を呈してきた。まるで、潰さずにはおかないという勢いであり、こうした雰囲気にはファッショへの危惧を感じざるをえない。攻撃の口調も、罵倒を通り越して、恫喝に近いものも多いのである。週刊新潮の広告には。こんな見出しまであった。
『私と日本人を貶めてきた「朝日新聞」に告ぐ!「歴史」というリングの上で「真実」の拳を受けよ! 作家百田尚樹』
僕は近年朝日新聞購読をやめたばかり、この新聞が好きではない。が、慰安婦強制問題一つとっても(虚報問題は別にしてのことであるが)昨日こんなコメントを書いたばかりで、この問題への朝日の基本的スタンスをば以下のように支持する者である。以下のように、強制はあったに決まっているのだ。
『 強制性? (文科系)2014-09-03 12:08:17
たった一つの「強制連行」証言が嘘だったということで、これだけの大騒ぎ。この一つで、背後に凄く大きい世論工作勢力というものが、うかがわれる思いだ。
①ティーンの少女を女衒が連れて行く時、行く先で嘘をついた場合も無数にあったろう。
②連れて行った先で逃げられないように強制閉じ込めが軍隊の制度、体制として存在した。
③朝鮮に対して、江華島事件いらい70年にもわたって戦争を挑み、征服して、疲弊させ、搾取してきた。そこから、「娘売ります」を無数に作ったという日本側の罪もあるはずだ。これに関連して1929年、世界大恐慌時代を経ているということも忘れてはならないと思う。
こうして、「強制はなかった」などとは、40年かかって征服した国が征服された国に対して口が裂けても言うべきではないのである。人として相手の立場に想像力がなさ過ぎるという意味でガサツだし、知識も総合判断力もなさ過ぎる。このことは相手が相手だけに、何度でもいうつもりだ。』
こんなふうに日本最大の新聞の一つが右翼マスコミの総攻撃に遭っている時、リベラルや左翼は決して黙っているべきではない。リーマンショック以来庶民にとっては世界恐慌とも言える時代であって、経済の軍事化も伴ったきな臭さが世界に充ち充ちている時だ。こんな全般的情勢においてこの罵倒を黙過して通してしまえば、ここの一点突破が全面ファシズムにつながっていくのは必然と考える。つまり、戦前の京大俳句事件のように、リベラルがものも言えなくなる時が来るはずだ。その戦前は左翼からリベラルへと治安維持法による攻撃目標が広げられていったが、「民主主義」を建て前とする現在では「リベラル(と見られているものを含む)」を押しつぶせば、他はどうとでもなるというやりかたではないか。例えば、中日新聞、東京新聞のフクシマや立憲主義、解釈改憲へのスタンスを攻撃し、これらの論調を外からねじ曲げることだって可能となろう。
朝日新聞への総攻撃を完遂させてはならない。
『私と日本人を貶めてきた「朝日新聞」に告ぐ!「歴史」というリングの上で「真実」の拳を受けよ! 作家百田尚樹』
僕は近年朝日新聞購読をやめたばかり、この新聞が好きではない。が、慰安婦強制問題一つとっても(虚報問題は別にしてのことであるが)昨日こんなコメントを書いたばかりで、この問題への朝日の基本的スタンスをば以下のように支持する者である。以下のように、強制はあったに決まっているのだ。
『 強制性? (文科系)2014-09-03 12:08:17
たった一つの「強制連行」証言が嘘だったということで、これだけの大騒ぎ。この一つで、背後に凄く大きい世論工作勢力というものが、うかがわれる思いだ。
①ティーンの少女を女衒が連れて行く時、行く先で嘘をついた場合も無数にあったろう。
②連れて行った先で逃げられないように強制閉じ込めが軍隊の制度、体制として存在した。
③朝鮮に対して、江華島事件いらい70年にもわたって戦争を挑み、征服して、疲弊させ、搾取してきた。そこから、「娘売ります」を無数に作ったという日本側の罪もあるはずだ。これに関連して1929年、世界大恐慌時代を経ているということも忘れてはならないと思う。
こうして、「強制はなかった」などとは、40年かかって征服した国が征服された国に対して口が裂けても言うべきではないのである。人として相手の立場に想像力がなさ過ぎるという意味でガサツだし、知識も総合判断力もなさ過ぎる。このことは相手が相手だけに、何度でもいうつもりだ。』
こんなふうに日本最大の新聞の一つが右翼マスコミの総攻撃に遭っている時、リベラルや左翼は決して黙っているべきではない。リーマンショック以来庶民にとっては世界恐慌とも言える時代であって、経済の軍事化も伴ったきな臭さが世界に充ち充ちている時だ。こんな全般的情勢においてこの罵倒を黙過して通してしまえば、ここの一点突破が全面ファシズムにつながっていくのは必然と考える。つまり、戦前の京大俳句事件のように、リベラルがものも言えなくなる時が来るはずだ。その戦前は左翼からリベラルへと治安維持法による攻撃目標が広げられていったが、「民主主義」を建て前とする現在では「リベラル(と見られているものを含む)」を押しつぶせば、他はどうとでもなるというやりかたではないか。例えば、中日新聞、東京新聞のフクシマや立憲主義、解釈改憲へのスタンスを攻撃し、これらの論調を外からねじ曲げることだって可能となろう。
朝日新聞への総攻撃を完遂させてはならない。
朝日は国民に謝罪すべきです。
虚報を虚報と認め謝罪するのは当たり前。池上氏へのやり方も謝罪すべきだ。上にもそういうことは考慮した書き方をしたつもりです。その上での上の主張でした。そう書いてあります。
そろそろ、嘘を嘘と認めて、再スタートを考えてもいいと思うけどさ。
狼老人が、新たな狼を放って、自爆している。
何といっても、持っている不動産が凄い。
サヨの極みな新聞が、非サヨな方法で生き残るのは、面白いね。
朝日の転向は戦争への道だった。
ここは頑張ってほしい。
読売・産経は、どの顔さげて批判出来るのかな?
週刊誌は朝日にお礼をいわないと。
戦争を起こすって、好きでやるとか、為政者の自由意思がそう決定してとかでやる人はいなくなったと、再三ここで述べてきた。第一次世界大戦以降の「人類(の命)平等」とか、「戦争違法化」とかが一応認められた世界のことですが。今の戦争は、諸般の事情が積み重なって「もう戦争しか為政者の選択肢がなくなった」と、そんな状況で起こるものと考えています。いわゆる、人間疎外の考え方ね。
今の日本や、朝日新聞総攻撃問題は、そうなって行く一つの一里塚に差し掛かったと観ているのですよね。ヒトラーが現れた時のドイツでは、彼が政権を取るとは、一応の知識人なら誰も思っていなかったと思います。ヒトラーはそれほどの非知性を示していましたから。
マルチン・ニーメラーの言葉を連想した。
「彼らが最初共産主義者を攻撃した時は、自分には関係ないものとして、見て見ぬふりをしていたら
攻撃は次第に自分の方に近ずき、自分が攻撃される時には、声を上げる人がいなかった」
朝日はどうでもいいと思っているうちに、とんでもないことになりそうだ。
声をあげて頑張っている人を、ともかく応援したくなるのは、「私のところまで来ないで」という切なる思いから。
今日最新号の週刊現代だかを読んでいたら、アメリカのノーベル賞経済学者がやはり同じような「戦争の危機」と、現在世界を危惧していた。こう述べていました。
今は大変な不景気で、そんなときは結局政権も不人気になる。失業者は増えて、給料も下がるだけだから。そんな不人気を挽回しようとして戦争を起こすのだと。ブッシュしかり、ウクライナのプーチンしかり、アルゼンチンが起こしたフォークランド戦争しかり、と。まー安倍の経済軍事化も麻生財務相の言葉にあるようにヒットラーと同じ事でしょう。軍事産業まで復興して、景気回復しようとし始めた。現代世界では、大不況下の政治家たちのスノビズムが、戦争を起こすということですよね。戦争直前になるまで自分がしてきたことの意味が分からないだろうから、困ったものなんですよね。
今の政治家、どこの世界も馬鹿ばかりなのでしょう。近代戦争史の教訓を何も学んでいない。自分がポピュリズムだけで行っていることがそういう方向になる可能性を高めると分からないのだ。困ったものです。