九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

おおすみ・トビウオ衝突事件  文科系

2014年01月24日 13時47分16秒 | 国内政治・経済・社会問題

 本日午前、標記の事でコメントを書いた。大事な事だから、これをエントリーに格上げしておきたい。

【 判明している事 (文科系)  2014-01-24 10:50:23

 判明している事はこれだけと、現時点の僕は観ている。
①海自おおすみは単なる輸送船ではなく、軍隊が敵前上陸などに使う艦艇。今では、小型空母のようなものに進化しているようだ。また、釣り船トビウオをやり過ごしてから第3者の貨物船をやり過ごしたのも事実である。また、貨物船をやり過ごしてから島の間の狭い航路を抜けるべく低速で急左折もしていた。なお、おおすみからの証言は何も出ていない。今後予想される刑事裁判をにらんで当然のことながら、報道統制が引かれている。海保にも、義務的資料提供以外は何も無いのも当然のことだろう。

②衝突は8時前だが、上記左折低速後7時43分から49分までに21キロー32キロ時へと速度が上げられている。衝突時は32.2キロ時であったと推定される。それから急減速されたのは、その速度で衝突したからだろう。

③それぞれの衝突箇所の傷はこの通り。おおすみの左舷中頃から船尾まで傷がある。トビウオは右舷後方に傷がある。

 僕はこの問題を、こう述べた。僕の当初のコメントの語尾にもよく注意して欲しい。
「僕はこんな光景を思い浮かべた」
「その結果、(心ならずも)衝突」
「これが杞憂に終わることを祈りたい」

 例え僕のこのコメントに傷が付いたとしても、真実をきちんと追っていきたいと思っている。それぐらいの公正性を求めないなら、議論などしない事だと考えているから、僕は現にここでもこう振る舞ってきた。そうでない議論ばかりがここの右の人々から提起されてきたと理解している。不利になったら「平行線」とか無回答とかと、いつでも逃げていく連中ばかりだった。最近は、サッカー論議でもそんなのばかり。公正性など吹っ飛んでいる。嘆かわしい時代である。】

 皆さん、ご自分がどういう観測を持ったかという事を乗り越えて、あるいはそんな些末な事は脇に置いて、この事件の行く先を見定めようではありませんか。08年2月に千葉県沖で起こったイージス艦による釣り船父子死亡事件のように「あたご側の監視不十分が主因」というような海難審判結果が出るかどうかを。さらにまた、1988年7月の神奈川横須賀沖の潜水艦「なだしお」衝突による「30人死亡事件」でも、今度は刑事裁判の方で「なだしおが前進強速をかけた過失行為が事故の一次的原因」と認定して「なだしお艦長が、相手船長共々有罪」となっている。なんせ自衛艦絡みの海難事故はこの10年でも5件と、2年に一度の割合で発生ということだ。道路などで大型特殊トラックと軽自動車の衝突などが起こった場合、結果責任が大きくなる超大型車の方により大きな責任が課されるのは当然の事だろう。この原則は海の場合でも通用し、相手を右側に見る船のほうに回避責任があるという通常の一規則よりもはるかに大きいもののようだ。他の小船が近づけないような「そこのけ!」は、当然のことながらダメなのである。それが通るなら、規則不要という理屈になってしまう。他にも、双方並行とか、どちらかが抜きかけた時とか、相手航路を横切るときなど、多くの場面別規則もあるようだ。今回がどの場合に該当するかそのものが、自衛艦側の証言が何も無いのではっきりしていない。提出義務がある航跡記録などでは、相手との関係そのものは欠けざるを得ないのである。自衛艦側の証言がないことについても、それはそれで後で予想される刑事事件に向けて、正当な黙秘権があるという事なのか。この事一つをとっても、国家対私人の裁判としては今や国家が優遇されすぎている、つまり国家主義的なように僕には思われるが。せめて守秘義務でも付けて、海保にはきちんと証言するというような事だけでも、出来ないものだろうか。

 なお、(以下は後の25日に付け加える事だが)海難審判はないことになるのだそうだ。一方の船長が死ぬとそうなるということだった。刑事裁判だけになると余計証言などは出にくいだろう。マスコミも当然話題にしにくくなるはずだ。それにしても、釣り船のGPSやレーダーなどのことが全く出てこないのはどうしてだろう。おおすみのAIS・自動識別装置記録は出てきているのに、その証言は〇。釣り船と全く対照的だなー!


 

 
 


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 随筆 「僕のギター友達」 ... | トップ | 「おおすみ・とびうお」討論... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2014-01-24 18:56:46
取り敢えず、客観的な資料として、GPSのデータぐらいは、見といてもいいかな?
ネットで、簡単に拾えるよ。
それと、「とびうお」は、前にも、停泊中の船にぶつけた「前科」がある事も。
返信する
Unknown (1970)
2014-01-24 19:46:54
貨物船の存在は無いということが事実。
そして公開されているAISのデータではおおすみは本来の航路をその通り進行している。
さて、陸の事故に例えるとなんだが、今回の事故は大型バスの横を自転車でチョロチョロ走り追い抜きに掛かった後何故か急停車し、バスはクラクション鳴らしたが間に合わずゴンと。
で、デカイからバスが悪いのかという話。
報道が一気にトーンダウンしたのもAISのデータが公開された後。
事故なので過失割合100対0は無いが、かと言っておおすみの非を問うのは無理が大きいだろうね。
そして、デカイ船がそこのけそこのけというものでもなく、決められた航路に走っている船の邪魔はしないということの方が常識で、まして通常ならばプレジャーボートの大きさで自衛艦に接近すること自体が自殺行為となる。
これが漁協に登録している正式な釣り船ならば、まずこんなことはしないよね。
返信する
思うに (1970)
2014-01-25 08:27:21
客から料金を取って走る釣り船ならば、こんな事故は起きなかったと思う。
客の安全を守るという責任は重大なんで。
間違っても30倍近い大きな船に近寄ることはしない。
今回の事故はそれが全ての始まりだろう。
プレジャーボートに関しては以前からその無謀な運転に対して苦情や非難も出ている。これをいい教訓に安全でまともな航行が定着すればと思うね。
返信する
一つの証言、他 (文科系)
2014-01-25 08:28:12
【 あの日はよう晴れとった。前日、船長の高森昶さん(67)=同、死亡=から「明日釣りに行かないか」と誘われ、甲島へメバルやタイ、ハゲを釣りに行くことになっていた。
 15日午前7時10分ごろ、「ボートパーク広島」を出て、仕掛けや竿など釣りの話をしていた。高森さんが操縦し、残りの3人が操縦席の前に座っとった。1番前に(死亡した)大竹宏治さん(66)=同、その後ろに寺岡章二さん(67)=同、寺岡さんの左隣にわしの順番だった。
 出港して10分くらいしてから、絵の島辺りでおおすみが左に見え、とびうおは絵の島の右側を通行した。両船の間は当初1キロくらい開いていたと思う。わしらは、よくこの海域を通るから、自衛艦が通るのもよく知っとって「ああおるなぁ」と思っとった。
 絵の島を過ぎても左におおすみ、右にとびうおの状況で、両船の間は500メートルは開いていたと思う。
(2/3ページ)
 それから、おおすみが遅いから、とびうおはおおすみの前を横切って追い越し、左に出た。間は100メートルは離れていたと思う。それ以降はおおすみを見ていない。ぶつかるとは100%予想していなかった。
 ところが、突然、1回ボーッと汽笛が鳴って、スーッと何かが当たってこすれる感じがしたかと思ったら、船がコトンとひっくり返った。
 それで、4人全員が進行方向の左側に投げ出された。わしは腰にかけていたクーラーボックスにすぐつかまった。クーラーボックスには缶ビールが入っていたが、それでも浮いた。船に乗る前、わしは1本飲んでから乗船したが、他の3人は飲んでいなかった。】

 これは、伏田さんの証言。無意識にしろとびうお船長の「自殺」に近いのか、自衛艦の「不注意」もしくは「未必の故意」なのかと、そこが焦点。ぶつかった瞬間の位置関係だけでなく、そこまでの双方の航跡が明らかにならないと正しい判決は出せない。これはご存知ですよね? 

 海難審判は船長の死でなしになった。刑事裁判だけとなる。おおすみの証言が全くないのはよいとして、とびうおのGPSやレーダーが何故出てこないのだろうと、これは不審。とにかく、人が二人死んでいるのだ。僕としては1970さんの断定調子に対抗して敢えて云うが、「国家主義」的解決工作の推定も持っていると申し上げておく。
  
返信する
面白い対比 (文科系)
2014-01-25 09:02:59
 上記拙コメントへの、補足です。
 僕は最初から「国家不審」。1970さんは、最初から客観的には「民間不審の国家擁護」。前にもこれと似た、はるかに激烈な対立激論があったなと思い出している。アメリカに産軍政複合体が存在するか否かという議論だった。何往復もの長い討論が続き、1970さんがこれを最後まで否定され続けたから、「すげー!」と見上げていたものだ。
 敢えて以下を僕は強弁する。日本国憲法は立憲主義が基本。そもそもその立憲主義というものは、国家不審を奨励しているとも言えるのだ。権力は腐敗するのだからである。それが、民主主義体制下の正しい国民の態度だと確信している。
返信する
 (卑怯者)
2014-01-25 09:20:48
  小生、現役時代によく次のようなひとことで助けられたことがありました。

 “いい加減なことを言ったらクビになる人が、云ってござることだよ”
 “オカミがいわっせることだよ、信用せな どうなるんだね”

 

 
返信する
初耳です (名無し)
2014-01-25 13:21:31
自動車同士の事故で、大型車の方が責任が重くなるって初耳です。
というか、そんなことはあり得ませんよ。
返信する
比喩 (文科系)
2014-01-25 15:53:53
 大型トラックや車と、自転車や歩行者とならばどうですか? それよりもはるかに大きい差がありますよ。相対的に巨大なものは、被害が大きい分、責任が大きいという意味です。当然でしょ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。