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「国際比較なら日本が最悪」政治を美化するやり口?  文科系

2023年07月28日 17時53分53秒 | 国内政治・経済・社会問題
 今朝の新聞を見てとにかく驚いたのが、このニュース。大見出しは、
『最低賃金1000円台 最終調整、全国平均 上げ幅最大』

 前世紀末頃には世界有数であった日本の平均賃金が、この20数年の間に国際比較でどんどん下がって来て、今や30数位。台湾にはとっくに、韓国にも3年前に抜かれたのは、知る人ぞ知る話。その最大原因が、21世紀になって株主資本主義が世界的に急増させてきた不安定労働者らの最低賃銀をこの日本ではちっとも上げなかったこと。とっくに1000円を超えた韓国などに対して、日本では微々たる上がり方を繰り返していたのである。これは、正規労働者組合・連合を含めた日本労使の長年の談合による政治産物なのだ。

 こうして守られてきた「日本の低すぎる最低賃金」を今日のニュースではこう描いて見せる。
『最低賃金(時給)を全国加重平均で一千円台に引き上げる方向で最終調整に入った。引き上げ額は39円(約4%)以上で、過去最高額となる。異例の物価高で家計が厳しくなっていることを重視した』
 こんなのは、長年の苛政結末を今やっと正し始めた段になって、国民に『恩に着せる』やり口と言うもの。正しい見出しを書けばこういう記事にしかならないのだから。
「先進国最低の最低賃金を、今になってとうとう、やっと正す『方向』?」

 この国際比較パート賃金の安さこそ、結婚対象に選ばれぬ男性の急増、望む相手が見つからず結婚を諦めていく女子、こうして孫の居ない老人も無数と、酷い少子化の最大原因になってきた世界有数の苛政の源なのである。それをやっと正すのを、「過去最高額」と逆に善政のように描いてみせるやり口である。

 失業者問題でも、「完全失業率」と名付けられた調査だけに努めて来て、「家事見習い」とか「ほぼ諦め老人」とかは調べもしない日本である。ちなみに、韓国では、潜在失業者までも調査して来た。
 自公政権のやってきたことはこんなのばかりとも言える「政治賛美」のやり口なのだろう。「原発事故はアンダーコントロール、東京五輪は安心して・・・」という、世界向けの大嘘。こんなだから「汚染水」が今も疑われているわけで、これは「狼少年」の罪と言える。長期保守党政権が成り立っているのは、こういう宣伝、特に選挙向け宣伝にだけは励んできたからじゃないか。逆に、だからこそ大嘘つきの長期政権首相の死を国葬にできたのだ。と言うこの「国葬」自身がもう、大嘘!
 

コメント
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