月間走行距離目標なるものを初めて9月に120キロから、10月130キロ、11月には140キロとして、その24日現在127・0キロまで来ているので、この達成も見えた。12月目標は150キロになるが、この11月実績から観たら、達成目途は十分に立っている。それもこれも、長期間かけたミッドフット走法習得、そしてこの11月からフォアフット走法へとたどり着いてきたお陰。何歳になっても努力は報われるものと、充実した幸せの真っ最中である。なんせ、この走法改善から、今までほとんど1時間しか走っていなかった59歳入門の10キロ・ランナーが、少なくともジムマシンの時速8~9キロなら2時間でも走れて、このスピード程度なら中一日あれば十分連続して走れるというようになったのだから。中1日なら一か月15日、各10キロ走るだけでも、150キロ行けるのだ。
ところで、リアフット、ミッドフット、フォアフットと走りの効果は何が、どう違うのか。若い「自然生えランナー」よりも59歳からのランナーである僕の方がうまく説明できるかもしれない。普通の本の説明と僕の説明とを対比させてみよう。僕のような若い頃長距離経験がない老人の場合はという限定を付けて。
・リアフットなどはよく「ブレーキが掛かる走り方」と書いてあるが、これは前脚の着地が突っ張ること以上に、両足の着地時間が、地面をポンポンと弾んでいく他二走法よりも長くなるからだ。さらには、大きく曲がった膝を伸ばす分、あと二つの走り方に比べて腰を持ち上げるために大腿部筋肉を無駄遣いしているから、普通の人や特に老人などでは疲れる走り方になるのだと思う。
・では、ミッドとフォアはどう違うのか。ミッドの方がフォアよりも地に踏み込んだ衝撃が大きくなりがちなうえに、ミッドの方が幾分ストライドも小さくなると愚考した。もちろん、フォアと同じ入力でそれだけの短所があるということだ。
ただ、どの本にも書いてあるようにフォアフット走法が最も難しい。本などには短距離全力疾走のやり方でこれが身につくなどと書いてあるが、とてもとても。「前足前部で軽く地に触れた瞬間に踵をトーンと落として弾んだ力で離陸」という動作を、できるだけ短い両足着地時間でやるのが難しいのである。短距離全力疾走に比べて、ゆったりした長距離走では着地が多少長くなっても気づきにくく、両足の同一リズムも取りにくいからだ。ましてや年寄りはおおむね左右両足の力に差がある人が多くて、道路の白線上をスタスタ歩ける人も少ないはずだし。
さて、これから12月150キロ、1月160キロ、2月170キロと月目標が上がっていくわけだが、どこまで行けるか楽しみだ。地面走を入れたら確実に短い距離になると思うから、当面はほとんどマシン走LSDでフォアフットのフォームを固めていくことになる。11月は24日現在11日走って、外走りは、2日計20・7キロだけだった。