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加藤陽子さんの「そのような体験がゼロのお方」って?  文科系

2021年09月06日 15時41分56秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

  米軍史上最長の戦争・アフガン戦争が終わった。米全軍が米民間人も含めて、逃げるように撤退して行った。だが、この戦争の後に始まったイラク戦争はまだ続いている。このことをどれだけの日本人がご存知だろうか。イラク国会の「外国軍はすべて撤退せよ」という決議にもかかわらず、その要塞のような米軍基地(飛行場はもちろんプールや映画館など娯楽施設もあるのです)に未だに居座っている。駐留許可の無い軍隊駐留は戦争行為なのである。
 
 さて、アフガン戦争総括が今始まったし、イラク戦争の総括も必要だ。何よりも、イラク戦争の国民を熱狂させた理由となった大量破壊兵器がなかったことや、大きく「テロとの戦い」とは何であったのかを含めて。そして日本が、集団安保条約の運用法を変えてまでこの「戦争に加わっていった」事を今日本はきちんと総括すべきだ。今後の米(中)覇権闘争を主体的に考えうるためにも、日本にとって重要すぎる課題だと思う。過去の日本はこと対米外交については、こんなにトロイ論法を使っていたのであるから。という典型的な以下の文章(紹介)も、テロとの戦い総括の重要な一環になるだろう。 

 【 なんと愚かな「国防」人事!  文科系 2014年01月16日

 新設された国家安全保障局の局長に、谷内正太郎氏が着いた。去年新春の中日新聞で、内閣官房参与(元外務次官)として以下のようなインタビューを語った人だ。その末尾のこんな言葉から彼の人格が分かるのだが、こんなイーカゲンな人が国家防衛の中枢?! まるでペテン師のような人格、お人だと思う。こんな人物を内閣の「目玉」新施策の責任者にする?! 日本、安倍内閣って本当にトロイ国、政府だなと思うしかない。
 自民党幹事長は軍事オタクの国防族。近ごろしきりに「国防精神」を上から目線のように説かれている方だが、その思考程度も手に取るように分かるというものだ。こんな人事を敢行したのであるから。

『集団的自衛権については、自らが攻撃された時は他の国に助けてもらう、その国が攻撃された時は「われ関せず」という態度は責任ある大国としてありえない。集団的自衛権は国家の品格、品性に関わる問題だ。米国も、そのような日本の貢献を期待している』

 谷内氏は「国家の品格、品性」などと語ったが、相手を見て物を言えと言いたい。
 最近の米国というのは、嘘の理由で国連の反対を押し切って有志国だけでイラク戦争を起こした国だ。この戦争で無数の自国、他国の50万人だかを殺し、後になって大統領が『あれが嘘だとは全く知らなかった』とテレビで堂々と泣き言を語った国だ。因みに、我が日本政府・外務省は、嘘の理由に丸め込まれて参戦し、莫大な出費で今問題の国家累積赤字をさらに積み上げることになったのだが、なお「もっと汗も血も流すべき」などと侮蔑的言葉まで浴びせられ続けたのではなかったか。
 こんなふうに二重に踏みにじられた侮辱について、外務省などからその後、何か釈明とか、相手への抗議でも、あったっけ?

 さて、こういう相手に「国家の品格、品性」をもって対せなどとは、馬の耳に念仏、蛙の面にナントカで、一銭つぎ込む価値もないどころか、ペテンに掛けられるのが落ちというもの。谷内さんに尋ねたい。集団的自衛作戦に品格をもって付き合っていく今後に、またしても嘘の理由で戦争を起こされて、日本や世界の若者などが無為に殺されることはないという保証がどこにあるんです? そういう保証をどこで確認できたのです? 当方が品格をもって遇するべきは、品格のある相手でしょう。こんな重大な背信行為国相手に「国家の品格、品性」を国民にお説教とは。貴方のこの言葉、まるで騙りのようなものだ。

 さらに加えるに、こんなトロイ言葉を新聞という公器でもって不特定多数国民に説いて恥じないこの神経! これは、凄く意識して国民にお説教しているのである。
(以下略。今回は) 】


 さて、こんなふざけたような子供だまし論法が堂々と通されてきた日本なのだ。政治家がトロイから、こんな安保局長も出てくるのだろう。こういう政治家のとろさについて、今朝の朝日新聞で加藤陽子東大教授(日本近現代史。政府に拒否された学術会議会員候補のお一人だ)がこう述べていたのが、まさにナルホド。
『為政者の学問が足りないと思う。学問がある方には、専門家の言葉が大事だという体験がある。そのような体験がゼロの方には、専門家の言葉は説得力をもたないのだろうと思います』 
  「そのような体験がゼロの方」って、まーなんと厳しいお言葉! 一体誰のことなのでしょう。僕は真っ先に安倍さんを思いましたね。 

コメント
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