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「JFK」を観たが、凄い映画だ  文科系

2019年02月03日 09時54分57秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 昨夜、アメリカ映画「JFK」の完全版だかをテレビで観た。ケビン・コスナーが地方検事役をやった、1991年製作の有名な映画だ。何が凄いって、ケネディ大統領の暗殺事件を扱って、こんな台詞まで出てくる。
『これは、クーデターだ。・・・ジョンソン大統領も・・・』
 として、ジョンソン大統領の顔を何度も登場させていた。

 つまり、ケネディの副大統領ジョンソンを大統領にするために、この事件を誰かが起こしたと示している。アメリカの政治世界から映画のこの部分が問題にならなかったのだろうかと思ったことだった。ドナルド・サザーランドが演じた軍関係の人物を登場させて、政府内部の、それも最上層部からのクーデター犯行なのだと描いてあるのだから。

 そこで、この映画のウィキペディア解説を読んでみた。内容が非常に分厚く、それも色々あって、興味深かったこと! 映画の筋に合致した現場検証の証人・証拠がいくつか後に否定されたというのが、先ず第一。次いで、この事件の政府報告書である有名なウォーレン報告の内容と、ケネディの死体に残った傷跡とが完全に矛盾しているという点がいくつもあげられているうえに、死体に証拠改竄の跡すら残っていたという事実まで報告されていた。これらからの結論は、こういうもの。オズワルトの単独犯行説は完全に無理があること。彼が使ったとされる旧式のイタリア・ライフル(だけ)ではこの事件は不可能だということ。よって、ウオーレン報告を作った政府最上層部に何か重大な真相隠蔽工作が働いたのは確かだということ、などである。

 あと10年ほどするとこの事件をめぐる政府文書、掌握していた証拠などが全て公開されることになっていて、世界中の論議を呼ぶことになる。が、ともあれ、ケネディと、彼の弟で大統領選挙に出馬中、同情票で当選有力視というさなかに暗殺されたロバートの相次ぐ死は、アメリカという国の政治における最大の暗黒部分であることも確かだろう。ちなみに、ロバートの死もケネディと同じで、公式発表と矛盾する謎の部分が多いと、ウィキペディアにもあった。
コメント (1)
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