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「尺度を方便で変える権威の軽さよ」  文科系

2015年05月20日 10時49分58秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 本日の中日新聞一面コラム「中日春秋」に、はなはだ興味深く、かつ時事問題として重大過ぎる内容が載っていた。いつものように、一地方紙の見事な記事内容を他地方、全国におおいに知って欲しい、大宣伝したいと思い立った。

『 「権」という字には、「はかりのおもり」との意味がある。かつて度量衡を変えることは権力の象徴的な行為であったが、度量衡は今、国際的な約束事となり、簡単には変えられぬようになった▼しかし尺度を恣意的に変えたがるのは、権力者の変わらぬ習性なのだろう。目を凝らしていないと、彼らは自分の都合のいいよう、しかも気づかれぬように物差しを変えるようだ▼例えば経済産業省が示した試算によると、ニ〇三〇年の時点で、原発の発電コストは、風力発電の半分以下で、火力や水力よりも格安になるという。福島の惨事がいまだ収束せず、除染や賠償の費用は膨れ上がる一方なのに、なぜそうも低コストなのか▼物差しを変えたからだ。同様の試算は二○一一年の暮れ、脱原発を掲げた政権下で行われたが、今回はその時より事故の発生確率を半減させた。当然、専門家から異論が出されたものの、役所が押し切ったという▼もう一つ例を挙げれば、米軍の輸送機オスプレイ。「寡婦製造機」と揶揄されるほど事故を起こしていたが、米軍は事故の重大さを示す損害額の基準を倍に引き上げていたそうだ。尺度を変えれば、重大事故の数など簡単に減らせるのだ▼権を『日本国語大辞典』で引けば、「はかりのおもり」に続いて「臨機応変の処置。便宜的な手段。方便」とある。尺度を方便で変える権威の軽さよ。    2015・5・20 』

 これへの感想というか、愚考を少々。日本は官僚独裁政治なのだなと、これが一つ。今一つは、その官僚が安倍政権にどんどん進言、入れ知恵しつつ、そういう奴が出世していくのだろうな、とも。「AIIBにG7はほとんど入らない見通しだ」などと事前に「入れ知恵」した奴は誰なんだろう。後世、アメリカとの世界史的心中路線のスタートだったとならねばよいのだが。このツケは将来的に凄く大きいと予感した。正常に続くわけもないマネーゲーム主体で喰っていこうという根性が透けて見えた気がしたものだ。
コメント (4)
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