九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

               夜明けのNHKに ジャンダルク現る    只今

2013年01月05日 16時33分18秒 | Weblog
             7月までこの国のメディア(特にテレビ)は、
       問題になるような報道は自主規制することを暗黙の了解事項としている。
           そうした中で 1月5日(土)朝4時54分のNHKラジオは
                 次のように報じた。

●「福島原発は事故直後から、一日400トンほどのペースで館屋に地下水が流入し、汚染水となって増え続けています。
  こうした汚染水は、現場の放射線量を押し上げる要因となっています。
   この対策のため東京電力は、ストロンチュウムなど62種類の放射性物質を取り除く設備を設け
   昨年の9月には運転開始出来る予定でありましたが、
   放射性廃棄物を保管する容器の強度不足が判明し、
   運転開始時期は見通せない状況にあります」
         ※このこと、どの新聞・テレビも報じていません。大事ではないのでしょうか。


 ●大方の関心は4号機に向けられていますが、2号機の温度が上昇しているようです。
  12月23日までは80℃台で移行してましたが、26日には170℃まで上昇。
  1月4日現在も下がらず。
  東電は、「計器の故障かと思われます」。
コメント (2)
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カナダのピアソン首相に学ぶ  文科系

2013年01月05日 14時29分30秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 阿修羅掲示板に今格好な記事があった。カナダのピアソン元首相を称えたものだ。カナダは、アメリカの隣にあって、最も長くこれとつきあってきた国。終戦直後の1948年に就任して10年も務めた外相時代から、アメリカ外交のすべてに最も長く苦しんできた政治指導者でもある。国連議長も務めて国連中心の平和外交を希求した人だからこそ、アメリカの世界戦略にも苦しんだはずだ。ちょうど、実は嘘の理由で始まったイラク戦争への賛否と参戦を迫られて、世界主要国の指導者すべてが悩まされたように。また、こういう人物に20年も前に目を付けた孫崎享。没主体でスノッブな出世主義者ばかりと思われる日本官僚としては、希有な人物なのだろう。


『「『カナダの教訓』米国との関係で、世界で最も苦労しているのはカナダである。:孫崎 享氏」 (晴耕雨読) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/293.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 1 月 04 日 18:06:01: igsppGRN/E9PQ
https://twitter.com/magosaki_ukeru

『カナダの教訓』は20年前に書いた本。

私は2012年8月『戦後史の正体』を書いた。
占領期以降、日本社会のなかに“自主派”の首相を引きずりおろし、“対米追随派”にすげかえるためのシステムが埋めこまれている。
ではその中、日本はどう生きていけばよいか。
石橋湛山の言葉にヒント。
終戦直後、膨れ上るGHQの駐留経費を削減の石橋蔵相は、すぐに公職追放。
その時の彼の言葉。
「後に続く大蔵大臣が、俺と同じ様な態度をとることだな。また追放になるかもしれない、まあ、それを二、三年続ければ、GHQ当局もいつかは反省」

米国は本気ならいつでも日本の政権を潰せる。
しかしその次に成立するのも、基本的には日本の民意を反映した政権。
次の政権と首相がまたがんばればいい。
自分を選んでくれた国民のために。
それを現実に実行したのが、カナダの首相達。

まずカナダのピアソン首相が米国内で北爆反対の演説をして、翌日、ジョンソン大統領に 文字どおりつるしあげ。
カナダは自国の一〇倍以上の国力をもつ米国の隣に位置。
当然米国から非常に強い圧力。
しかしカナダはピアソンの退任後も、歴代の首相達が“米国に対し、毅然と物をいわなければならない”という伝統、二〇〇三年 “国連安全保障理事会での承認がない”とイラク戦争への参加を最後まで拒否。
国民も七割がその決断を支持。

私が1992年『カナダの教訓』を書いたのはカナダ外務省局長の助言。
彼は「日本は米国の関係で苦労している。しかし、米国との関係で、世界で最も苦労しているのはカナダである。日本がこの歴史を学べばきっと役立つ」と助言。

私は歴史家ではない。
カナダの地域研究家でもない。
私がカナダを学んだのは、ひとえに、日本の行く末、日本として行うべき外交を考える参考として、である。

何故カナダがイラク戦争に参戦しなかったか、学ぶ価値がある。』

 日本にも「ピアソン」が出てきて欲しいと、今思わずにはいられない。
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「従米か愛国か」(3) 文科系

2013年01月05日 09時04分20秒 | 国内政治・経済・社会問題
5 対米自主派の消滅

①歴代首相のこと

 孫崎享「戦後史の正体」は端的に言えば、歴代首相を従米と自主派に分けて見せる作業と言って良い。同「アメリカに潰された政治家たち」は、題名の通りに潰された自主派を描き、併せて「戦後最大の対米追随政権」として野田内閣を描くことで終わっている。こういう書の中から僕は、自分の最大関心事項「冷戦以降」90年代からの米世界戦略転換をここまで読み込んできたと言える。
 さて、このアメリカ半世紀ぶりのこれほど不自然な世界戦略転換は、日本政財官マスコミ界などとも軋みを起こして、当然これを引きずり回すことになっていく。首相で言えば以降は、たった4人の自主派(側面)が出たというのがその軋みに当たるのだろう。クリントンと1対1を含めて何時間も『対等以上の態度で交渉』と書かれた宮沢喜一。『「日米同盟」よりも「多角的安全保障」を重視』したがゆえに『つぶすための工作』を仕掛けられたと、細川護煕。この細川は、佐川急便の借入金返済疑惑で辞任したのだった。ついで、福田康夫への表現はちょっと長くて、複雑なものだ。こんなふうに。なお彼の辞任も急すぎて何か不可解なものだったことは、僕もよく覚えている。
『福田康夫首相時代、米国はアフガニスタン戦争への自衛隊ヘリコプターの派遣を強行に要求しました。さらにその後、破綻することが確実な金融機関への巨額な融資を求めました。福田首相は辞任することによって、この要求を拒否したようです』
 この金融機関とはリーマンショック後のファニーメイのことなのであって、認めていれば数兆円の金をどぶに捨てることになっていたはずだと、孫崎は書いている。
 そして最後の自主派が、言わずと知れた普天間の鳩山由紀夫だが、これ以外、特に小泉前後からはもう、「従米」のオンパレードとされている。小渕、森、小泉、安倍、麻生、菅、野田。

②官僚

 細川、福田、鳩山らの上記のように不思議な辞任には当然アメリカが関わっていよう。なんせ、90年代以降にCIAが扱う仕事の4割が国際経済問題なのであって、当時のその最大ターゲットが、以上に見てきたように日本だったのであるからだ。
 さて、政治家の次には、日本政治のシンクタンクと孫崎も呼ぶ官僚が狙われることになったということだ。強面の元駐日大使アマコストが90年代半ばにこう語っていると、孫崎は書く。
『「政治環境から見て、これまでより規制緩和がしやすくなったのに、現実の前進はまことに微々たるものである。その理由を求めるのはむずかしくない。最も巧妙かつ執拗な抵抗は、他ならぬ官僚機構によるものである。日本の経済と政治を牛耳ることを許している規制緩和制度を抜本的に変えようという動機は、官僚側にはほとんどない」』
 ここに1998年官僚制度の牙城大蔵省で有名な「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」が摘発され、官僚たたきの声がかってなく激しくなっていった。
『わずかに残っていたシンクタンクとしての官僚機構を崩壊させられた日本からは、国家戦略を考える組織が完全に消滅してしまったのです』

③マスコミ

 こういう官僚から日々レクチャーを受けているに等しいマスコミ政治記者などの自主派も、落日を迎えることになった。孫崎は自分自身の中央公論との関わりを一例に取って、これを説明するのだ。
『私は2003年、「中央公論」5月号に「『情報小国』脱出の道筋」と題した評論を書き、間接的な形でイラク戦争を批判しました』
『私は中公新書『日本外交 現場からの証言』で山本七平賞をいただいてから、中央公論社から毎年2~3本の論評を掲載しますといわれていたのです。しかし2003年5月の間接的な批判ですら受け入れられなかったのでしょう。このあと中央公論から論評の依頼はなくなりました』
 「アメリカに潰された政治家たち」に3人の座談会が収められていて、そのうちのひとり高橋洋一は、こう語っている。大蔵官僚出身で、内閣参事官(総理補佐官補)をやった人物だ。
『政治家の対米追従路線の中で、霞ヶ関ではアメリカのいうことを聞く官僚グループが出世していく。彼らは自分たちの立場、利権を守るために、アメリカは何もいっていないのに「アメリカの意向」を持ち出す。とくに財政や金融に限っていうと、そうしたケースが非常に多い。霞ヶ関では財務省のポチができるとそれが増殖する。メディアもポチになって、ポチ体制が確立すればその中から出世する確率が高くなる。そうするとさらにポチ集団が膨らんでいくという構図です』

 なんのことはない。従米派増殖は出世が動機なのだ。そして、在任期間が長かった首相、吉田茂、池田勇人、小泉などを見ると、アメリカの支持がその最大要件であったように、アメリカこそ今の日本の権力者たちを作っていると、孫崎は述べているのである。

(続く)
コメント (4)
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