海側生活

「今さら」ではなく「今から」

今年も春が来た

2010年02月11日 | 季節は巡る

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小坪漁港でもワカメ漁が始まり、浜全体が冬の静けさから春の賑やかさへと少しずつ、その日差しと共に華やかさを増していく。

この二月は自分にとって忘れることの出来ない記念の月だ。
三年前と四年前のそれぞれの二月に、種類の違う病気の発見、入院そして手術をした月だ。

今日まで様々な心の葛藤もあった。
これまで多くの人に改めて感謝をする月日だった。

好きな海の側で、記念すべきこの春を再び迎えられた事が嬉しい。
ここは気が付けば、何もしなくても考えなくともリラックスしている不思議なところだ。

思えば長かった現役時代の前のめりの時を終え、今、風が変り新しい価値観が必要になった自分に海の風は優しい。海側の大らかな時間の中で自分を何処まで自己解放できるか、そして、その時間にどこまで合わせることが出来るか。
時間がユックリと流れていく。ここでは時が止まっている、いや動いているのだが、それが見えない。

様々な事がユックリしてくると、今まで見えないものが見えてくる。何が大切かが判って来るような気がする。

漁場から浜に戻った船から降ろされたワカメは茶褐色をしている。これを湯通しすると一瞬にして鮮緑色に変化する。この鮮緑色を目にしたとたんに「さあ新しい一年を始めるぞ!」と言う思いが、身体のどこからか沸いて来て心が躍る。

人生は複雑ではない、行く先さえ知っていれば。

今日の夕食は、この港の春一番のワカメを“しゃぶしゃぶ”にしよう。


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1 コメント

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          熱湯で瞬時に緑新若布 (宮本靖夫)
2010-02-15 14:51:16
          熱湯で瞬時に緑新若布
今日当たりの東京はおよそ春を感じさせるものはありませんが、若布の季節ですね。海は知っていますね。
大きな手術を終えたのもこの季節でしたか。
今は新たな環境の中で、一日一日をかみしめながら生活している様子、ブログで読ませていただいています。
実は、私も1月26日に入院し、2月7日に退院してきました。命に別状の無い手術でしたが、結構慣れない生活をしてきました。
夏前にはもう一度手術することになりそうです。
この年になりますと、なにかとありますね。お互い体には気をつけながら、ぼちぼちいきましょう。
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