この二月で膵臓癌の手術後、満5年が過ぎる。
手術前に『手術後5年生存率は9%』と言うウエブ上の文字にココロが乱れてから、この五年間は病気の再発の懸念が、どこに居ても何をしていても、決して言動には出さなかったが考えの中心にあった。
この新年を迎えられるなんて何と言う幸運だろう、誰に感謝すれば良いのだろう。
そして今年も一歩を踏み出した。この一歩には重みがある。これまで毎年、もしかしたら二歩目は無いかも知れないと、新年の一歩を踏み出す度に考えていた。
気が付けばココロも小躍りしている。一つの節目を越えると言う事は、こんなにも晴れ晴れしい気持ちになるものなのか。
予定に無かったこれからを、どう生きるか、どこに向かうか。
夢は寝ている時に見れば良いとして、大事なのは目標と目的だ。
自分で決めた我がまま法則「お・ち・あ・い法則」を更に徹底しよう。しかし身近の人や友人達にこれまで以上に迷惑を掛けてしまいそうだ。
そして、カメラ片手に終わりの見えない歴史散策を続け、非日常の環境で自分を発見したい。そして人間の世界は、こんなにも広く、こんなにも多様で、こんなにも豊かなのだという未知をもっと実感したい。
思えば人は人生に幻影を追って旅をしているのかも知れない。
ともかく今年も「海側生活」のスタートが切れた。
『元気で過ごしています』と、友へのメッセージの積もりで、今年も想い感じたままの事を記していきたい。
寒卵は見た目は普通の卵と変わらないが、滋養は特別にあるらしい。どんな料理にも生かされる。
最後まで恐れず怯えず萎縮せず生き抜きたい。世間に媚びず,良心の声を聞きながら伸び伸びと余生を楽しむことだと思います。
写真の方も何かテーマをきめて頂くと鑑賞する我らも楽しみが倍増します。