2月27日

2010-02-27 | Weblog
TV録画で見た真央ちゃんのフリー演技の総括です。

後半のジャンプのミスがあったとはいえ、その後のリンクを縦断するステップは見るものを圧倒する迫力がありました。
SPのかわいらしい表情とは対照的な表情で、力強く、感動的で格好いいと思いました。

女子フィギュアの求めるものが、いわゆる女性らしい、しなやかさであるのなら、今回の選曲と構成は、初めから浅田真央に勝ち目はなかったことになるでしょう。キム・ヨナ選手との大差の評価点も納得のいくものです。

トリノ五輪で荒川静香が金メダルになったときのアメリカの新聞は、「She is a woman」と書いたと記憶しています。

技術的なことは分かりませんが、演技内容を評価するのであれば、「女性らしさ」という項目は今後外すべきではないでしょうか?

女性らしさだけに磨きをかけて、強調したような演技に終始した選手達よりも、真央ちゃんの演技は格段に、内容が濃くグレードが高いと思いました。また、ジャンプしろ力強い美しさも、その出来映えがもっと高く評価されて良いのではないかと思うのでした。

女は、かわいい者、か弱い者、優しくなまめかしい者だけではなく、女性の“力強さ”の評価があって良いのでは?

なにしろ、真央ちゃんです。「ちゃん」という呼称にふさわしい彼女が、ふさわしくない自分を表現したのですから。曲を解釈しての演技力ではないでしょうか。

もう1度どうしても見たいのは、新しい試みをした浅田真央の「鐘」の完璧な演技です。