ドナルド・キーンさんが亡くなられました。東日本大震災後、当時多くの外国人が去っていく中にあって、高齢にもかかわらずあえて日本に移住しに来てくれて、思わず涙が出たものです。田畑が瓦礫になり原発の事故による不安も加わり、打ちひしがれている日本人に大きな励ましになりました。思い出してもまた涙があふれてきます。
日本文学の研究者としての業績は言うに及ばず、日本の文化をこよなく愛し理解してくれて、日本に生まれ育った我々よりも、遥かに日本人だったと思います。生き字引のような知の宝庫を失い残念ですが、96歳の年齢では天寿だったのかもと。安らかな眠りをお祈りします。自らの学びや信念そしてその行動力に、ただただ感謝するばかりです。
まだしばらくこの世にいられるかも知れない者としては、今からでも日本を学びます。