6月28日

2016-06-28 | Weblog

色々な事が起こる世の中ですが、「ヨーロッパが一つになった!」と、喜んだのはいつの日でしたか?それが早くも、英国のEU離脱ということになろうとは!。50歳以上の年齢層に離脱賛成が多いのは分かる気がしますが、若い層の75%が残留希望と言うことですねー。多数決の原理であるとはいえ、本当に国の将来を見据えた賢明な結果なのだろうかと気になりますが…。

国民投票と言う民主主義は、一票の差でもその結果に従うことになるのでしょうか?それで本当に良いのかと疑問が起こってきましたねー。逆に、大多数の賛同を得たとしても、その道が正しいかどうか?人の世とは、何と難しい事か!

今正に、人類の歴史が動いているんだなーとも感じます。社会のグローバル化が叫ばれていた時代から一転、ナショナリズムが台頭してそれぞれの地域が、国益を守ることだけを考えるようになれば、争いの時代に戻っていくのではないか?映画「スターウォーズ」の冒頭ナレーションが頭に浮かんできました。

互いに英知を出し合って、共存していく道を見つけ出していくしかないのですが、果たしてどんな社会になっていくのか?


6月15日

2016-06-15 | Weblog

「とうとう」と言うか、「やっと」と言うのか、今朝から舛添都知事の辞任が報じられています。某テレビ局は、連日、朝も昼もワイドショウ的な番組でこと細かい発言のチェックをやっていましたが…。これはニュースの解説というよりも、一種の煽りではないかとさえ思ったものです。この種のテレビ番組にうんざりしてきた矢先の辞任ニュースとなりました。それにしても、二人続けてのお金にまつわる辞任です。

何だか、こちらまで恥ずかしくて情けない気がしますねー。日本の政治家たちに。不思議に思うのは、政治資金の使途報告には、本人のみならず多くの常識ある大人が関わっているでしょうに、誰も正せなかったのでしょうか?法的に問題がないだけをチェックしていたのでしょうか?どんな問題も、渦中にいるものは正常な判断ができなるのでしょうか?

都議会は、都民のための議論と決定をするものでしょうが、随分と不毛な時間を費やしたのではないでしょうか?それに対する怒りが、都民のみならず一般国民にまで日毎に増幅していき、知事辞任以外に収まりがつかなくなった感じがしますね。日本人よ、しっかりしようよ!

それに比べて、海老蔵さんの記者会見は立派でした。まだ40歳前のご夫婦の深刻な事態を、率直に冷静に語っていました。静かに見守り祈っていたいと思います。


6月2日

2016-06-02 | Weblog

毎週だったかな?木曜日の朝日新聞に、「福岡伸一の動的平衡」と言う記事が載ります。生物学者の視点での文章に始まるのですが、最後は人間の営みとその精神性にじんわりと響いてくるのです。「文章の上手い人だなー」と思ったのは、フェルメールについて書いた「光の王国」を読んだ時からでした。今朝の朝日新聞の文書も、実に心に響くものでした。

新聞の同じ紙面には、漱石の「吾輩ハ猫デアル」が掲載されています。中学生の頃に読んで、小説の楽しさを知った記念すべきものです。久し振りに読み直してみると、「こんなにも面白い魅力的な内容だったのかー」と、改めて驚きます。

オバマ大統領の広島訪問におけるスピーチは、何を語るのかと随分期待されていました。長いスピーチではありましたが、どれほど多くの人たちの心を動かし、その胸に染み入ったでしょうか?核廃絶の気持ちは分かったけれども…。

人の心にじんわりと染み入り長く留まり、人生をかえる程に魂を揺さぶるような言葉や文章は、どうやって発せられるのでしょうー。