約20年前、こんなテレビがありました。
この姉妹は中国からお墨付きを与えられ、25年前から国家プロジェクトに協力していた超能力者だそうです。その頃少女だったので年齢についてはご想像にお任せします。ただ化粧っけがないので見た目おばさんに見えるという印象だけお伝えしましょう。名前は上の方から王強(ワン・チャン)、ワン・ピン(漢字出ません)そしてワン・タンです。3人目はジョークです。そんな大物姉妹が日本のテレビ局に来たわけです。そして大学のそれなりの設備のある研究室で実験を行いました。彼女らの凄いところはテレポーテイション、物体移動ができるところです。
日本側が用意したビタミン剤の錠剤、これを慎重に封を切って箱から取り出し、ふたを開けずにそのまま秤にのせます。秤は精密デジタル天秤という小数点以下4桁まで量れる優れモノで、ガラスケースつきです。この60錠入りのビンから3mは離れた所で1~2錠「ビン抜け」させる、というものです。本人がビン抜けするのと違いますよ。
精神統一に入ります。じっとビンを見つめています。20分は経過してます。と、突然はかりの数字が動きます。99.5360gの表示から99.5353gまで下がります。このすぐあと、25分経過したころ、驚くべきことが起こります。姉が指で横にはじく動作をした直後、「ポン」と音がして固定カメラの画面が揺れます。数字は99.5348gになりました。本人が1錠か2錠出たはずだ、というので部屋中のスタッフがあちこち探します。「あった」と言って出てきた場所はカメラバッグの中。白い錠剤がひとつ入っています。これが同じものか分析してもらったところ、ビンの中にあった錠剤と成分は同じ、ただし大きさが変わっていました。質量も減っているようです。0.5935gに対して0.5437gだそうです。
分からないのは一錠分の重さ。この質量の数字を60倍すると約36gになります。ビン全体が99gですからまあいいところでしょう。ところがデジタル天秤から無くなった重量はたったの0.0012gこれ、物理の法則に従っていませんね。しかも2度にわたって減少してます。ポンという前にも数字が下がってますから。ここら辺、本人の説明がほしいところです。 この時の彼女の首筋につけた血流のデータが不思議です。瞬間的に血流量がはね上がっているのです。同時に脳内の2箇所に普通の人の8倍の活性化した箇所が見られます。頭を上から見て、左目のあたりと右後ろガッケのあたりが広範囲にモニターの色が変わっています。右脳と左脳が見事に連動してます。血液が瞬間的に大量に流れ込んだ脳内に何が起こっているのか、現在の科学レベル、測定器械では推し量ることはできないでしょう。
中国軍事医学研究所にはまだ秘密兵器がいて、揚げピーナツから芽を出させたり、花のつぼみを一気に開花させたり、果ては煮たエビを蘇生させる人間もいます。この人「孫暁嵐」はビン抜けも出来ますが、その際、彼女の感覚では「薬の粒がビンを抜ける一瞬、ガラスに穴が開く」そうです。ビンの周囲を特殊な匂い付きの空気が入ったビニール袋で包み実験したところ、錠剤が飛び出したあとビンの中の匂いセンサーが感知して確かに中に空気が入ったことが確認されたそうです。もちろんビンの口は厳封されたままですよ。エビの場合は「その一瞬、2筋のレーザー光が空から手の中のエビに飛んできました。それは魂だと思う」と言ってます。失敗する時はその光が手の前で方向を変えて飛び去るそうです。これは第三者にも見えるようです。真っ赤に茹だったエビはグリーンになって足をビンビンに勢いよく動かしたそうです。
今ある測定器械や理論では検知することも推論することもできない世界です。もう少し経って脳内の細胞の中で何が起こっているか分かるほど精巧な装置が出てきて初めて説明が可能になると思うし、彼女らの言うことの意味が分かるでしょう。動物や昆虫の不思議な生態を遺伝子の働きで説明しようとしている今の状況下では、彼女らの「しゃべれる不思議動物」の言葉に耳を傾けて楽しんでいたいと思います。