松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

フィギュアの新兵器「アイスタッツ」

2021-12-25 08:47:36 | 日記・エッセイ・コラム
 羽生結弦という人間は現れるたび、不死鳥のように復活する。どういう神経をしているんだろう。
 ただ彼の完璧な演技では無かったにしろ、失敗もしなかった。ジャンプは3回とも無事降りたが、2回目のコンビネーションの第一ジャンプで深く沈み、それでも第二ジャンプをトリプルにした。ここが宇野昌磨君と違うところだろう。3回目のトリプル・アクセルは飛び過ぎて、回り過ぎるところだった。あれは4Aの感覚を持って入ったせいだろう。高さが73cm。異常な高さだった。それでも今出来る最高のパフォーマンスを見せてくれた。

 このフィニッシュの顔。こわばって、ニコりと出来ない。羽生「鬼の顔」。あの集中力は凄い。それほど筋肉に伝えた「動け」という指令が凄まじかったのだろう。将棋のハブさんの手が震えるのと、いい対称だと思う。羽生名人は勝ちを読み切った時に、手が震えて、駒を打てないどころか飛ばしちゃったりする。
 ところで2年ほど前からフィギュアスケートの実況で「アイスタッツ」という新兵器を使うようになった。これは全員に使って見せて欲しいな。それで坂本花織が男子より速かったんですよ、最高時速が27.2km。

 これは異常な数字ですよ。だって男子の宇野君が24.4km、羽生君なんか23.3kmであの点数出すんですよ。

 その代わり坂本選手はパワーを高さ(位置エネルギー)に変えることが出来る。これも才能です。女子は才能のあるスケーターが多いです。坂本と同じ所属に三原舞依がいます。三原舞依のショート「I Dreamed A Dream」は泣けました。感動しました。曲と動きが完~全にシンクロしていました。つまり「レ・ミゼラブル」を完璧、表現したんです。見事でした。インタビューで「物語が浮かんで思わず涙が出て来た」そうです。ボーっと見ていたのに、なぜか途中から惹き込まれていました。
 わたしゃ特に女子の場合、点数は気にしません。注目は鍛えられたおみ足のライン?違うね。
 表現者としての「芸術性」或いは「美しさ」だと思うね。だから断然ショートプログラムは三原舞依だった。フリーも、もちろん三原舞依を注目です。
コメント
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