「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか」の読書感想を読んでの感想です。
まず、未婚者の一部の人たちの意識を、多数派の考えだと勘違いしていたのが原因というのがある。この一部とは都会の若者たちのことらしい。つまり大多数を占める地方の独身男女には、当てはまらなかった、ということだ。
それと欧米方式に倣ったのも原因だ。東アジアには欧米と違った家族観がある。必ずしも女性がブイブイ言わせて、キャリアウーマンと子育てを両立させることが立派なわけではない。仕事が、情熱を傾けるほど素敵な商売ではなかった。と家庭に帰って行く女性もいると聞く。
日本では、子供を経済的に十分にサポートし、立派な大人に育てるのが親の責任と考える。欧米では大学生にもなれば、あとは本人の責任と考える。
日本を始めとする東アジアでは、婚外子の割合が少ない。自由な恋愛をしろとは言わないが、後処理にもう少し気を使ってもいい。赤ちゃんポストは、画期的なシステムだと思ったが、少なくとも堕胎を無くすことは大事だろう。
児童手当や保育園などの待機児童対策、結婚祝い金、色々あるが田舎ではそれ以前の出会いがない。なんで農家に嫁が来ないのか。昔、大都会をトラクターがのぼりを立てて行進したことがある。今は農業ギャルもぼちぼち出始めた。
あともう一歩なんだが。
親を見ていて、親の収入を超えるまで、所帯は持てないと諦める人も多い。
子育ては苦しいかも知れないが、それを超える喜びがあることを知って欲しい。
どっかズレていると思ったのは、そういうことだったか。今さらだけどニャ。