正午、のろしの合図と共に大名行列が始まった。
先頭は、挟み箱。このペースだと、江戸まで着かないでしょ、と思ったら、人家の無い場所は素通りする。消防署の前は、スタスタと掛け声もなく通り過ぎた。
毛槍を持つ奴。
おじさんの髪の毛で作った訳ではないと思う。
駕籠が来た。殿様役の男の子。
「きゃー、手を振った」「気が利いているね」
神社のある谷地町を通る肴町のダシ。
天気は良かったが、時折風が強く、毛槍の人が苦労している。
結構、重いんだと思う。
踊りも、楽しそうにして踊っている。
囃子手も楽しそう。
かわいい巫女さんたちが来た。
本荘で一二を争う、酒屋さんの前を神輿が通る。
随分、私もお世話になりました。一升瓶を奉納して、念入りにチャリン、チャリンと拝んでもらっていました。店には、明治時代からの行列の写真が展示してありました。本荘には7年近く住んで、通算10年以上勤務しましたが、全く知っている人に会いませんでした。ちょっとは、期待して、いたんだけど。