NHKのひるブラは、本日男鹿から中継でした。正確には潟上市からです。高級食材なんて。それほどでも・・。
男鹿では今、アナゴ漁をする人がいません。魚と違って、捕ってきた後の処理が大変だからです。でも潟上市の江川漁港では、親子で漁をしている方がいます。実物がこれ。
ウナギに似ていますが、背骨がありません。通称アナゴですが、寿司ネタにするアナゴとは違います。深海に棲む「ヌタウナギ」と言うそうです。体の中心には、白い弾力のあるチューブが貫いています。これの食感が、しばらく抵抗のある人はいるかも知れません。皮がこんがりパリッと。噛むと肉と一緒にその白いものが、ムニュッと出て来ます。肉質はかなり硬いです。西村和彦先生は、魚と肉の中間、ホルモンのようだ、と形容していました。くせは強いですが、焼いた時の香りは、食欲をそそります。アナゴを干す前の処理が大変なのは、これのせいです。
外敵から身を守るために、大量の粘液を出します。柴田理恵先生、これでパックしたいとおっしゃっていましたが、効果はないと思います。美容にいいゼラチン質のコラーゲンとは違うようです。
こうやって、1本、1本、しごきます。
なんか、女性がやっていると、妙にくすぐられるものが、あります。いい絵ですね。
長男の嫁さんは、いろんなメニューを考案しているそうです。
ピッツァでしょう。それと唐揚げです。
しかも、棒あなごのゼリー寄せ。
酒が欲しくなるそうです。
日本ではこれを好んで食べる習慣があるのは、男鹿以外に新潟の一部に限られるようです。しかし象潟でも、食べる習慣があります。そしてどういうわけか、アナゴは、「寝られない」食べ物に分類されます。これがお膳に出てくると、先輩から決まって、今晩寝られないぞ、と脅かされました。他にも「寝られない」或は「鼻血が出る」食べ物はありますが、これもすっぽんやウナギと同様かそれ以上に、効きます。それは韓国でも好んで食べられていることからも、想像できます。もしかすると、韓国人と日本人の体力の違いは、キムチじゃなくて、それなのか、とも思います。